京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

 東海道五十三次 大井川越と小夜の中山峠越
 (今回もアクシデント発生するも,
小夜の中山茶畑は広い)

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小夜(さや)の中山峠の茶畑)

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日程:
・2024年3月3日(日),3月31日(日) 森の旅人Mと嫁さん

コース:
・ 3月 3日(日)
 静岡県島田市JR六合駅~東海道を外れ蓬莱橋~島田宿~金谷宿(静岡県島田市)
 当初の予定では翌日に掛川まで歩く予定だった。
・ 3月 31日(日)
 JR金谷駅~小夜の中山峠~日坂宿~掛川宿(静岡県掛川市)


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 ■ 3月3日(日)

 前回は昨年12月の東海道五十三次は薩た峠を越えて,私はJR清水駅から帰宅しましたが,嫁さんは静岡市丸子宿手前まで歩き,別の日に再度丸子宿,岡部宿,第二十二番藤枝宿そして島田宿手前まで達して帰宅していました。今回も小夜の中山峠越えがあるため同行しました。JR青春18切符で早朝の一番電車で出発,今回も京都駅5時48分米原行きに乗車。浜松で乗り換えJR六合駅に10時39分到着。確実に西へ向かっているので下車する時間が早くなっている。

 今回は島田宿から金谷宿そして小夜の中山峠を越えて日坂宿,掛川宿へと歩く予定が,金谷宿でアクシデント発生先に進めない事態となり結果,少し間を空けての二日間となりました。

 JR六合駅で降りると近くに国道381号が通っているが,旧東海道は国道を横切りほぼ平行して北側に残っている。10分歩くと国道381号へ合流。昼食には早い11時に浜松餃子が美味しいと評判の店に入ると受付1番。席に着くとアッと間に満席になりびっくり。美味しく餃子とラーメンを頂きました。

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JR六合駅

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昼食 五味八珍の浜松餃子とラーメン

 お腹を満たして再出発,しばらくは国道381号を歩く,天気優先で来ているので晴れている。信号御仮屋で国道と分かれて左の本通りを西へ向かう。このまま先を進めば大井川に当たるはずだが,途中で旧東海道を外れて日本一の木造橋である蓬莱橋に寄ることになる。

 信号本通り7丁目の先を左折して真っ直ぐ南下すると蓬莱橋に当たる。蓬莱橋は長さ日本一の木造橋で897.4m(厄なし)の語呂合わせとなっている

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日本一の木造橋 蓬莱橋

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蓬莱橋 長さ897.4m

 大井川に掛かるその橋前に立つと長さが十分分かる,橋向こうがはっきり分からない。橋の通行料100円を支払い,いざ南詰へ歩き出すが,冷たい西風が強風となりスイスイとは歩けない。

 手摺は無く橋下とは4mの高さがあり結構高い所を歩く。所々キュッキュッと忍び返しのような踏み音がする。橋中央に差し掛かると強風は更に強くなり体を持っていかれそう,時々立ち止まりながら進む。そんなところで下流方向左斜めに思いもかけない富士山が見えた。ここでも見えるのだと感心する。

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蓬莱橋から富士山

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大井川橋

 森に囲まれた南詰に着くと風は無くなり,展望台から蓬莱橋を見る。小さな土産物屋がありそこのおじさんが語呂合わせを教えてくれた。再び北詰に戻るが相変わらず冷たい強風の中,多くの観光客とすれ違いながら戻りました。日本一の木造橋は値打ちがあった。

 東海道に戻り市街地を西へ向かう,島田市内中心部を通り今日宿泊する宿の前を通過して大井川へ向かう。その手前に大井川渡しの人足詰所など風情のある街並みが現れる。この辺りで大井川は大きく北からから東へ曲がっている。

 大井川へ達すると,今日の水量は少なく充分川を渡れそうだ。東海道は一旦北の上流へ川沿いに歩き大井川橋を渡る。右岸の堤を歩いていると川向こうにここでも富士山が見えた。第二十四番金谷宿へ入って行く。

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大井川金谷から富士山

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金谷宿本陣跡

 金谷宿へ入り時間は14時,昼食後2時間半歩き続けているのでコーヒー屋さんに入り一休み。石油ストーブが焚かれて室内は暖かい。コーヒーを頂く。店主は時代の流れで町の中心部は北へ移動して賑やかさがないとこぼされていた。

 店先まで見送りしていただいた数分後にアクシデントが発生するとは。もうすぐ今日の終点JR金谷駅へ向かっていた時,歩道がカーブしているところで振り返ると嫁さんは地図を見ながら直進するではないか。大声で「段差」と叫ぶと同時に20~30センチの大きな段差に足を踏み出し道路へ転倒してしまった。あっという間の事で足を曲げてしばらく動けず,相当の痛みで座り込むが何とか歩道へ腰かけて様子を見る。

 左足首を捻り,右膝と左手に傷がついている。丁度転倒に遭遇したおばさんが近づいて「大丈夫ですか」と声を掛けてくれる。その場で冷却スプレーをかけて簡単にテーピングを施しようやく立ち上がる。歩きだすのも痛いらしくゆっくりとした歩みになる。

 今日の目的地JR金谷駅に到着,金谷には宿泊施設が無いため通って来た島田へ戻り宿泊。骨折はなく何とか歩けるが,明日の掛川までは17Kmあり峠越えもあるため無理と判断諦める。

 帰宅後,整形外科で診察を受けると骨に異常は無いが骨膜が損傷しているので3週間はダメと言われる。


 ■ 3月31日(日)

 ・・・・と言う訳で,足の状態もほぼ完治して3週間ぶりに東海道へ復帰することができました。
 本日の予定 JR金谷駅~小夜の中山峠~日坂宿~掛川宿(静岡県掛川市)。

 前泊した掛川からJR金谷駅へ移動,8時半に下車。改札を出て東へ下り東海道線をくぐる所から前回から続きの東海道を歩くことになる。金山駅の南側へ出てここから西へ向かうと民家の続く坂道の先に車止めが現れる。金谷坂の石畳が始まる。

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JR金谷駅 東海道を潜り駅の南側へ

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旧東海道金谷坂石畳道へ

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金谷坂の石畳入口

 比較的表面が丸い石が多く思いの外歩きやすい。見上げるとサクラが咲いている。急坂が続き,汗がじんわりかく,右へ曲がるともう終わりかなと思うと先は続く。ようやく市道へ出る。しばらく歩くと国道に合流,横切ると石畳が再度登場。

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サクラも咲き始め

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一旦道路へ出る

 今度は菊川坂となり下り坂となる。途中の下り坂で正面の山に「茶」の字の緑文字が山にあるのが見える。この坂も急坂の曲がり坂になっており菊川の集落へ入る。満開の桜が迎えてくれる。

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菊川坂の石畳

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前方の山に「茶」の文字

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菊川の里と満開のサクラ

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迂回道から先へ

 小夜の中山峠へ取付く道が大掛かりな工事で通れず迂回することになる。菊川神社横を通り本来の道へ行くのだが,急坂道を200mほど上がると本来の道と合流,急坂は続き高度を上げる。ようやくなだらかな広い尾根道になると緩い風も吹いて歩きやすくなる。周囲は広大な茶畑が広がる,そして霜除けのファンのポールが無数に立っている。

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茶畑と霜除けファン

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小夜の中山道

 森が見えてきたところが小夜の中山峠らしい。こんな山中に久延寺というポイントのお寺がある。近くには扇屋という茶店があり店は開いていた。

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久延寺

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小夜の中山峠案内図標識

 店前で休ませてもらうと,おばさんがお茶の接待をしてくれてありがとうだ。先代の後を継いでいるが本業はお茶農家であること,土日祝日のみ店は開けていることなど親しく接してくれる。つけあめを頂く,あっさりした甘さで疲れた体に優しい。反対の掛川方向から年配男性二人がやってきて同じようにお茶の接待を受けていた。市街地の桜は咲き始めた所が多いのに標高250mの中山峠では見頃を迎えていた。お礼を言って茶店を後にする。

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茶店 扇屋

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甘味抑えたつけ飴

 右手に菊川坂の途中で見た「茶」の文字の山が全体見えた。広い茶畑の尾根を進むとY字分岐があり左へ道をとる。やがて「ニの曲り」と言われる急坂を下り一気に日坂宿へ入った。

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山の「茶」文字が大きく見える

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日坂宿へ「ニの曲り」)

 日坂宿で面白いのが各家の玄関に屋号を吊っていることだ。今までと違う雰囲気があっていいと思う。11時と昼食が摂りたいが食事する店が少ないため町のパン屋さんでパンと飲み物を買って日坂を抜けた国道1号線を横切り先の事任八幡宮境内で昼食とした。

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日坂宿本陣跡

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民家には屋号札が掛けられている

 掛川へ向かって歩く,次第に市街地に入って行くように民家が増えて街並みが変わって行く。ほぼ道なりの東海道が市内中心に七曲という何度も近距離で曲がる道となる。名前のとおり七回角を曲がると元の本通りに戻る。ややこしい道だ!そして掛川城を右に見て更に西へ向かう。

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事任八幡宮

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東海道掛川七曲始まる

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掛川城を見る

 途中で北西に道を変えて信号二瀬川で左折,続く信号大池橋も左折県道を南下した先に本日の終点,天龍浜名湖鉄道西掛川に到着しました。ただし1時間1本の時間帯で先ほど行ったばかりなので近くのコンビニで休憩して時間を過ごしました。時間前に西掛川駅で電車を待ちJR掛川駅へ戻りました。その後16時32分発浜松行の電車に乗り自宅へ戻りました。

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天龍浜名湖鉄道 西掛川駅はローカル駅


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