鎌倉山〜峰床山 周回


峰床山山頂



2010年6月12日(土) 快晴  森の旅人M



コース:
坊村〜ぶな平〜鎌倉山〜P901〜オグロ坂〜峰床山〜八丁平〜中村乗越〜江賀谷林道終点〜葛川小学校〜安曇川左岸道〜坊村





 梅雨入り目前の良い天気に誘われ出かけた先は,久しぶりの鎌倉山から尾根伝いを歩いての峰床山。初冬時期に来たことはありますが,今回は初夏,同じ山でも趣きが異なります。

 坊村の駐車場には早朝にも関わらず10数台が停まっています。登山準備の人の姿も見えます。ほとんどが武奈ヶ岳への登山者でしょう。準備を整え,鎌倉山登山口に向います。登山口は駐車場西の道路を北に向うとすぐに看板が現れ,そのままチェーンの架かっている鎌倉谷に入って行きます。砂防ダム手前に分岐があり標識も立っています,ここから右手に入り尾根に乗るため崖の急斜面を上がっていきます。このコースで一番きつい所はここかもしれません。5分もしないうちに尾根に乗ります,「城の鼻」の標識が立っている。尾根道はしっかりした道で,モミの木・ヒノキ・コナラ・モミジ・アセビと多様な植生である。 山道を登り歩いて行くと,一旦林道に出る。対面に改めて登山口の標識が立っている。ここで振り返ると東に御殿山や武奈ヶ岳の比良山系が目前に見える。

鎌倉山登山口 林道から鎌倉山へ

 しばらく坂道を歩くとなだらかな場所に出る。そよ風があり木陰では涼しい。鳥のさえずりも聞こえ,ゆったりとした時間が流れる。ゆるい坂道が続き,やがて「ぶな平」に着く。その先はスギ植林地に入り途中で分岐に出合う,右手に上がっていく。植林地内は踏跡薄いがテープもあり問題ない。細い尾根道になり青空と緑のコントラストが目にまぶしい。やがて鎌倉山の山頂へ。この山ほど駄々広い山頂は見あたらないのではと思うほど広い。新しい標識もあり整備がなされているようだ。しかし,残念なことにまったく展望はない。

鎌倉山山頂 八丁平へ

 オグロ坂目指して南西に下って行く。これまでの道と違い,急に踏み跡が薄くなる。一部不明確な箇所もあるが,方向転換地には木に大きな表示板が巻いてあり,またテープもあり注意して行けば問題はない。最初の鞍部にあるのが「千年杉」,名に負けないように大きく太く育ってほしいものだ。次のピークがP901。その後もピークと鞍部のアップダウンは続くが高低差が少ないので負担は少ない。倒木なども少なく歩きよい,やがて「オグロ坂」へ下っていく。標識から南の八丁平に向うとすぐ道端に祠があり,その先に峰床山への標識が立っている。ここまで誰にも会わなかったが,そこへ鎌倉山方面から男性が一人下ってきた。

オグロ坂 峰床山分岐
峰床山山頂 峰床山より南方向

 分岐からは巻き道から尾根伝いの道になる。なだらかな道が続き歩きやすい。しばらく尾根歩きが続き,2度の鞍部があった後の坂道を登ると峰床山の山頂。鎌倉山と違いこじんまりしているがこの標高で珍しく南側は展望が利く。天気もよく見通しもいいのだが,同定できる山が見当たらない。そこへ先程の男性が遅れてやってきた。挨拶をするものの,すぐにクラガリ谷の道へ下り姿が見えなくなった。峰床山で昼食タイムとした。

 昼食後はクラガリ谷から八丁平へ下っていくが,途中から次々と人に出会う。若い男性二人組の後,カメラを持った男性。そしてその男性を探している二人の男性。八丁平の分岐では4人の作業員。中村乗越の分岐では高槻の男性に話し掛けられ長い休憩となってしまった。その間にも3人の姿を見る。思いのほかの人出である。この時期,八丁平で盛んに目にする花は,何故か共に白いミズキとヤブデマリ。

ミズキ ヤブデマリ
防虫対策 中村乗越

 中村乗越分岐までの斜面は害虫による枯れ木が発生して,豊かな森林でなく歯抜けになって見通しの良い森に変わっている。そして多数の木に根元から2〜3mの高さまでビニールで囲んで被っている。荒れた森になる前に収まってほしいものだ。

 江賀谷に向って急斜面を下っていく。杉林の中,何度も折り返しながら谷に着く。顔を洗いすっきりとした後,狭い沢筋を下る。陽も当らず涼しく快適な山行である。丸太で組んだ橋が2本並んで見えたら林道終点。この後は長い林道歩きで葛川小学校手前まで行き,葛川少年自然の家(坊村)の標識を見て安曇川左岸道に入りました。途中に鉄塔を左手に見て,到着した少年自然の家を抜けて坊村の駐車場に出て周回を終えました。

江賀谷林道終点へ 葛川少年自然の家分岐