小てつのよも山話(NO.80)
足の向く山、気の向く山「桟敷ヶ岳、城丹国境尾根」


桟敷の雲海



2010年5月19日(水)        小てつ








「京都一周外回り2分割トレイル」
 小てつがこの春挑戦の予定であったのだが、いつもは6月位から気をつけて
 いればよかった「とある病の発作」が、なんと4月の頭に出てしまい、今年
 の気候のみだれが原因か、はたまた小てつの不養生が原因か、とにかくも挑
 戦は自重となっている。

 それとこれとは別問題で、ロングは無理でも山には行きたい。思いがけず仕
 事がはかどって、この祝日が急に休みがとれることとなった。勇んで地図を
 入手とパソコンを開けるのだが、最近、地図の印刷がうまくいってくれない、
「ウォッチズ」の頃のほうが良かったと思うばかりだ。

 新しい場所の地図がなければ行き先はおのずと決まってしまって「愛宕さん」
 か「ナッチョ」それから「桟敷ヶ岳」となる。で、今回も「桟敷+城丹国境
 尾根反時計周り」と決め込んで、朝方の雨のあがりを待っての大森行きとな
 った。

「桟敷ヶ岳」は2月に捜査員Iと御一緒して、雪の日に関電巡視路から訪れた
 が、「城丹国境尾根」まで周回するのは、昨年5月以来となる。ところが、し
 ばらくぶりの「国境尾根」がややこしいことになっていた。去年には無かっ
 た「荷造りひも」が登山道にびっしりなのだ。テープでも「勘弁して〜」と
 思っている小てつにとっては、「荷造りひも」は論外である。ヒラヒラとせっ
 かくのうつくしい景色を台無しにしてくれる。

 小てつは何も全くテープがいけないとか、いらないとか思っているのではな
 い。事実、「国境尾根」と言いながら、谷部を歩かねばならない「甲132」
 鉄塔から「大伐採地」のあたりなどはテープがあっても良いと思う。しかし、
 それを越えれば、迷いようの無い一本尾根が「飯森山」までは続くのだから、
 5m〜10m置きのびっしりテープはどうかと思うのだ。要は程度の問題だ。

 一部の登山入門書には、「迷ったときのためにテープをつけながら歩きましょ
 う」とテープ付けを推奨しているものも見かけるが、人工のビニール製の物
 が山にあるのは、とてもじゃないがきれいとは思えない。

 で大問題はここからで、「荷造りひも」をつけた人物はどう思ってか、登山道
 じゃないところにつけてあるところがあるのだ。新しい道をつけようとして
 いるのか?以前、「飯森対面反射板ピーク」をトラバースするようにテープが
 つけられて、みんなそこを通るからか、新しくコースになってしまっている。
 でも、「茨工IN」の古い標識は、ピークの金網の柵にくくってあって、元の
 登山道を示している。もとの登山道は忠実に尾根をたどっていたのだ。

「茶呑峠」側からだと、「茶呑峠」からの急坂を登り、一旦息が入って右にコ
 ースが振りまた登るあたり、それから「自転車ピーク」の登りが大きなとこ
 ろか。もっとあったかも知れないが、気になったところはその2ヶ所だ。

 両方とも古い道は植林地の中をジグを切る様に登っていたはずなのに、「荷造
 りひも」は直登を示す。これくらい登れるよと言っているみたいだ。ただ問
 題は、古いテープも残っていて、そこで二股にコースが分かれてしまうのだ。
 初めての人は不安になるんじゃないだろうか。

 実は、この「荷造りひも」、前々から「天童山」の登山ルートでは見かけてい
 たのだ。「周山中江」から「天童山」に登る、「竜ヶ坂」から「二石仏」を見
 て「茶呑峠」から登る通常ルートには「青い荷造りひも」。「蛇のほこら」か
 らまだ先に行って、「天童山北尾根」の激坂ルートには「赤い荷造りひも」が
 つけられていたことがあった。小てつは毎年行なわれているという山国の小
 学生登山のためと一人合点をしていたが、「国境尾根」にまで進出となると、
 小学校登山のためとは考えにくい。

 ついでに「桟敷ヶ岳」のも紹介しておくが、「薬師峠」から登って、大森東町
 を見下ろすことができる「岩茸山」への分岐のあたりで、本当は登山道が右
 にカーブを切り、左にジグを切りかえすところから登るのが本来の道なのに、
 赤いテープが直登をしている。Ikomochiさんとも話したが、これはGPSを
 使っているものの仕業ではないかということになった。GPSなら10〜20
 mの違いはわからないのだろう。

 とにかく「桟敷+城丹国境尾根」では、「新しい荷造りひも」に惑わされない
 ように注意してください。

 以上、小てつの桟敷レポでした。



                        【 記: 小てつ 】

「薬師峠」から登って