小てつのよも山話(NO.84)
ちょっと言い訳、フォロー話


読者のかたには、「小てつよ、てめえは北山のマドンナを、
どんなエライところに連れていくんじゃ〜!」と。



2010年9月23日(木)          小てつ








「登山ブーム」らしい・・・。富士山、高尾山は蟻の行列状態らしい・・・。
「京都北山」や「高島トレイル」歩いていても全くその兆候は感じませんが。


 さて、先日アップの捜査員Iによる「今だから言えるはなし」、まぁプチ遭難
 なりかけ・・・のはなしなんだけど、小てつの駄文を読んでくださっていた
 読者の中で、勘の良い方は「はは〜ん、さては?」となるか?ならんか?
                         (なるわけないか。)
 実は、よもやま話第79話「比良は甘いか、すっぱいか?」は、その検証に
 行った時のことなのである。迷ったところの検証には単独で行かずに、小て
 つを引っ張り出すあたり、捜査員Iもそういうところはちゃんとしているのだ。

 その時、御一緒して小てつもいろいろ感じた。それはきっとokaoka clubに
 掲示板があったら、即書き込みされそうな当たり前のことだ。

「何で降りにそんなコースに足を踏み入れたん?」
「何でこんなとこで迷ったん???」
(行ったことのある人ならわかるだろうが、葛川越えの登山道は、谷の数メー
 トルだけ上についている。登山道からは、谷はずっと見えているのだ。) 
「谷と登山道が何箇所か交錯しているのに、見つけられへんかったん???」
 等々。

 レポを読んでくださればわかるように、こんなん程度は遭難なんて言わへん
 で、という程度だが、本人があせってしまっている以上、少々やばかったん
 だろう。
 7時に駅に着いているのだから、プラス2時間くらいのアルバイト???
 でも、あの大岩の連続をプラス2時間で降りてきたんだから、大分必死だっ
 たんだろうと想像したり・・・。
 人に迷惑をかけられへんと思ってか、遭難騒ぎ起こしたら、次から山に行か
 せてもらえへんと思ってか。

 要はボタンの掛け違いである。最初はなんてことはない。でも時間の経過に
 つれ体力も無くなり、陽もかげり・・・。こうやってレポになると臨場感た
 っぷりだし、ある意味すごい参考になる。

 先日、北アルプスで遭難救助された芦屋の山岳会の掲示板には、早速の書き
 込みがワンサカで、中には、
「ヘリから降りてくるときにヘラヘラ笑っていて、反省がない!!!」
 とかあって、
(そらぁ、ヘリが地面について「助かった〜」と思ったら、普通、表情ゆるむ
 わな。
 救助隊の人は、助かって喜んでる笑顔を見るために、がんばってくださって
 るんじゃないかいな?)
 と思ったり。でも、あれだけ叩かれたら、遭難レポなんて書けんわなぁ。
 こっちとしては、'何で・・・'が聞いてみたいけど・・・。


 話は戻って、「今だから言えるはなし」。
 いつも捜査員Iと押し問答のことがある。迷ったときは「尾根」か「谷」かで
 ある。
 今回の捜査員Iは谷を降りた。「迷ったときには谷。」が捜査員Iの主張。小て
 つは降りるにしても「尾根派」なのだ。稜線まで登り返す体力が無くても、
 そこらの一番高いところを目指す。

 今年も、谷の沢水を飲んでしのぎ、十数日後に救助されたはなしが2つあっ
 たが、逆に谷にいたらそれほど見つかりにくいということなんじゃないか?
 と思うし、京都北山に限ってみれば、より高いところに行けば送電線や鉄塔
 など晴れていれば目標が見えるし、ヘリが飛べば見つかりやすい。
 実際、おととし小てつが遭遇した「小野村割岳」の救助活動は、尾根でされ
 ていた。
 捜査員Iが発見した遭難者は、御不幸にも谷で亡くなられていた。

 消防署に勤めている同級生が一人いて、会ったらいっぺん聞いてみなければ
 いけないのだけど。軍用のヘリのレーダーなら、3cm四方のアルミ箔の反
 応も出るらしいのだ。消防ヘリはどのくらいの精度のレーダー装備なんだろ
 う?(レーダーなんか装備してないかも??)
 もし仮に1m四方ほどのアルミの感知ができるなら、例のサバイバルシート
 はヘリで見つけてもらうための、有効な装備になるかも知れない。そうであ
 れば、また皆さんにお知らせして、「アルミシートを携帯しましょう」運動を
 しなければならない。
 京都北山でCB無線機まで携帯せよはないけれど、もしものときのために
 みんなで持っていられるような、ピーコンみたいなのが早くできんか?

 と、そうこう言っている間に「滝谷話」がアップして、読者のかたには、

「小てつよ、てめえは北山のマドンナを、どんなエライところに連れていくん
 じゃ〜!」

 と非難轟々であろう。(ほんまに怖かったし・・・)
 なまじ踏破力に自力があって、こうゆうヤバ道の経験豊富であるから、小て
 つもなかなか助け手は出しにくいし、直接手を出しバックアップするのは、
 こういう地形では、小てつもろともの危険もある。これ以後、いつも携帯の
 6mmの10m細引きに加え、ヤバ道探索では10mmの10mロープも携
 帯するようになった。
 それに、捜査員Iも、へたに無理せず、

「お〜ぃロープくれ〜。」

 と、早めに助けを求めるようになった。
 反省しているのか、もっとヤバクなっているのか・・・?

 全然フォローになっていない 話


 先日ある方が、okaokaさんの「滝谷〜天狗レポ」を読み、トレースしようと
 挑んだものの、どういうわけか芦生側に降りてしまい、須後までトロッコ道
 で歩き、民家の電話を借りて「周山」からタクシーを呼んで、滝谷取り付き
 の久多の林道終点の車デポ地点まで帰った、との報告を受けたそうです。
 かなりの経験をつまれた方だったのですが、ちょっとしたことでこのような
 ことになる山域ですので、十分注意して挑んでいただきますように。

 ちなみにタクシー代は、送迎料をおまけしてもらって、\15,000円弱
 だったそうです。怖〜い!



                        【 記: 小てつ 】

ちょっとしたことで、このようなことになる山域ですので、
十分注意して挑んでいただきますように。