小てつのよも山話(NO.82)
小てつ、最終手段計画


ミゴ越えギザ道



2010年7月3日(土)        小てつ








 またまた、また朽木である。
「三国詣で」に始まって、okaoka隊での「ミゴ越え〜イチゴ谷山」、そして
 今回は単独にて「三国峠〜百里ヶ岳」をまわってきた。

 ついた名前の感じから何気に良さそうな「若走路谷」から取り付いて、「クチ
 クボ峠」から「三国峠」をピストンし、折り返してとりあえず「オニュウ峠」
 を目指したんだが、もう下草や笹薮がなくなっているせいで、踏み跡もはっ
 きりしていて時間もかからず、「オニュウ峠」から足を伸ばして「百里ヶ岳」
 も周り、丁度「生杉のお鉢周り」とあいなった。

「城丹国境尾根」を大森中町から周る「お鉢周り」もそうだけど、歩く先、歩
 いてきたあとが見えるので、この「お鉢周り」のコース取りはおもしろいし、
 山のアプローチに「稲妻号」を利用する小てつにとっては、最適なコース設
 定となる。

 ところが「岩谷峠〜三国岳〜経ヶ岳」から始まり、「ミゴ越え〜イチゴ」と、
「三国峠〜百里ヶ岳」と歩けば、あと「岩谷峠〜三国峠」を歩けば、「イチゴ〜
 百里ヶ岳」が、一応つながる。次から次ぎへ登った山の数にこだわったり、
 トレイルの制覇などにはこだわっていない小てつでも、ここはひとつつなげ
 てみようかと思うのだが、「岩谷峠〜三国峠」間はアプローチに難がある。

 5月に三国岳頂上でお会いした「夫婦ではない。」を強調されたカップルは、
 その日が「高島トレイル完歩」で、生杉に1台、桑原に1台デポして稜線歩
 きを楽しまれた一般的な攻め方で、次回に同じく三国岳頂上でお会いした犬
 に案内されて三国岳詣でされた、「こちらは御夫婦」は生杉に1台デポして、
 桑原に降り、桑原からバスで生杉に戻るという、うまいこと考えられたルー
 ト設定だった。

 しかし、生杉に「稲妻号」をデポしたとしても、「岩谷峠」取り付きの「古屋」
 まで、相当のアスファルト歩きを余儀なくされる。「三国峠直登」の駐車場ま
 で行くとなおさらだ。ここは、かっこうは悪いが、最終手段を使うしかある
 まい。

 出町柳でも発見されてしまうほど有名になりつつある「稲妻号」は、軽トラ
 である。何でも積めるのだ。例えば自転車。折りたたみ自転車でなくても、「マ
 マチャリ」がそのまま積める。「三国峠直登登山口」のトイレあたりに「ママ
 チャリ」デポで、古屋まで「稲妻号」で降り、岩谷峠に取り付けば、帰りは
 ずっと下りのサイクリングとなる。かっこうは相当悪いが、楽チンであるし、
 時間短縮にもなる。

 以前、ネットで「桟敷ヶ岳」の記事に、「祖父谷」に自転車デポで、車は岩屋
 橋近くにデポして「桟敷ヶ岳」を登ったあと、自転車で林道を下りてきたと
 いうレポを読んだことがあったが、「生杉」あたりは林道と違って、結構、人
 もいはるしな〜。

 それに問題は、「稲妻号」はもとより、「ママチャリ」もイタズラされる可能
 性が大いにあるのだ。
「山登りの人にそんな悪いことする人なんて・・・。」
 と思われるだろうか・・・?
 実はそこが問題で、山登りの人は、山には山登りの人しか来ないと勘違いし
 ている方が結構いらっしゃる。車で入れるところなら誰でも入ってくるし、
 良からぬことを考えて入ってくるものだって中にはいるのだ。

 事実、この冬に小てつは「稲妻号」のチェーンを片側だけ盗まれた。きっと
 片側のチェーンだけ切れてしまったものが、チャンスとばかりに盗んでいっ
 たと想像しているが、京都だから「しまった、やられた。」ですむけれど、も
 っと雪深い地方なら命に関わる'悪さ'である。だから、ここは上等の自転
 車を載せていくのは絶対ダメで、最悪、悪さをされることを考え「ママチャ
 リ」となる。小てつが中学校の頃から乗っている、今は希少価値もあろうか
 と思われる、「ヴィゴーレ」のラグレスフレームのランドナーなんて、盗人に
 その価値もわからんだろうが乗っては行けない。

 山のレポでもそうだろう。ネットで山情報を検索しているものが、山登りの
 ものだけと思っているのも間違いだろう。もしかしたら、'花盗人'がアミを
 張り巡らせているかも知れない。珍しい花の情報などイチコロで、載せたら
 最後ゴッソリやられたなんて、よく耳にする話だ。

 花の写真をデジカメで撮っていただけで、
「あんたたちのようなのが、写真を撮ってインターネットで広めるから、花が
 なくなってしまった。」
 と、ある山で非難され、悲しい思いをしたとは武庫川のHさんが経験された
 こと。はずかしい話、日本はまだまだ文化的な国ではない。
 
 とまぁそんなわけで、外国映画のように、彫りの深い若者がサイクリング自
 転車で山にアプローチするのはカッコいいが、日本のおっさんがママチャリ
 でアプローチするのは、我ながらカッコいいとは全く思っていないので、そ
 んなオッサンを見つけても、指さして笑わんように・・・

                               という話


 しかし、これがうまくいけば、okaokaさんのレポにあった「能見口〜佐々里
 峠」も、佐々里峠に自転車デポでできるなぁ〜とか・・・例の「佐々里峠〜
 三国岳」も、「2輪ベンツオンザ稲妻号」なら、一人でできるなぁ〜とか・・・

 武庫川のHさんがボヤボヤしてる間に、一人でやったるネン!



                        【 記: 小てつ 】

花粉持ちギンリョウソウ