「小てつのよも山話 番外編10」
「松ボックリツリーのつくり方」


「松ボックリツリー」を、今年は少し早いけど、作ってみた。



2010年11月9日(火)                小てつ








バタバタ仕事もひと段落し、退屈がいやな小てつ。数年前まで毎年作り、その
年にお近づきになった方などにくばっていた「松ボックリツリー」を、今年は
少し早いけど、作ってみた。
そのいくつかをokaokaさんや捜査員I、そして喫茶店のおかみさんにお配りし
たところ、評判が良かったものだから、そのつくり方を御紹介しようと思う。

まずは「松ボックリ」を入手しなければ始まらないが、ここ数年の松枯れで以
外にも入手が困難になっている。地面に落ちていて半分湿っているようなのは
作っても長持ちしないので、できるだけカラカラに乾いたものが良いようだ。
それに大きめサイズはあんまりかわいくないと思う。まあ穴場は自分で探して
ください。

続いて台座の入手になるが、小てつは自前で「鉄パイプ」を切断加工できる環
境にあるので、自分で制作しているが、そんな方はなかなかないだろう。そこ
で、お勧めとしてはホームセンターで入手できる「鉄パイプ」に近いものとし
て、「GPソケット」をお勧めする。
鉄製のパイプをつなぐ継ぎ手の一種であるが、サイズとして13mm用くらい
がいいだろうか?これは、コーナンプロショップ(普通のコーナンには無い)
もしくはロイヤルホームセンターの管材コーナーにあるので、探してみてくだ
さい。
お勧めは鉄製のある程度重みのあるものだけど、「コーヒーフレッシュの空き」
に紙粘土をつめて作っておられる方もいるそうだ。これは色々工夫の余地あり
です。

それから飾りつけ用の「ビーズ」と制作用の「スプレー」と「接着剤」が必要
となる。
「ビーズ」は手芸屋さんにあるものを選んでいただければ良いが、小てつにと
っては、この入手が一番おはずかしいこととなっている。
以前、仕事仲間と二人連れで手芸屋さんに入り、
 ・・・
「ビーズはどこですか?」
と訪ねたところ、
        ・・・
「えっ、うちにはビールはちょっと・・・。」
と、真顔で困惑された経験がある。
作り話の笑い話のようであるが、実話である。そもそも、作業服姿のオッサン
二人連れが「ビーズ」もないもんだろう。
そんな訳で、とにかく「ビーズ」を入手する。お勧めは2.5mm〜4mmの
金銀と、6mm程度の赤白か。赤に関しては、「木製ビーズ」がお勧めだし、「千
両の実」を代用しても自然ないい色になるし、ひと月くらいなら持つ。

ビーズ


続いて「スプレー」。松ボックリ用には「緑のラッカースプレー」が良い。水性
のスプレーだと、松ボックリがしぼんでしまう可能性がある。台座のほうは、
何でも良いけど、金や銀の塗料が良いと思う。

接着剤


そして「接着剤」。お勧めは、少し粘り気のあるもので、なおかつ速乾性のもの
だ。小てつは今年、松ボックリと台座の接着用に「ボンドGPクリヤー」、そし
て「ビーズ」の飾りつけ用に「パワーエース速乾アクリア スッティック」と
いう商品を利用した。

台座と針金


材料が揃ったら、まず松ボックリと台座の塗装にかかる。塗装には、写真のよ
うな太い目の針金や、箸を使うと手が緑にならないので、工夫してください。
十分乾いたら、松ボックリと台座を接着する。その後、松ボックリの笠の先に
接着材を点付けしておいて、少し粘りが出たころに「ビーズ」をピンセットで
載せていく。笠の間に赤白の「ビーズ」を差込み完成となるが、あんまりいっ
ぱい付けたり入れたりはきれいにならない。ここはセンスが問われるところだ。

いろいろアレンジも考えられるものだし、実際小てつもいろいろ変わったもの
もつくってみた。もし現物を見たければ、「広河原の庄兵衛さん」に足を運んで
くださいませ。
ちょっと遠いですけど・・・。

秋の夜長にチマチマつくっていると、いつの間にか時間が経ち、お酒の量も減
らせるのでございます。


                        【 記: 小てつ 】





「松ボックリツリー」の完成