花の伊吹山北尾根

伊吹北尾根へと向かう


2011年5月21日(土) 晴 ikomochi、(らくなん山の会例会)

コース
伊吹山ドライブウェー静馬が原8:10着=9:00 〜 御座峰10:20〜大禿山11:00〜国見岳12:00=12:30〜静馬が原16:20着








 この春から会員になった「らくなん山の会」の例会で、伊吹山北尾根に行った。野草の宝庫と有名な尾根だが、伊吹山頂からさらに北へと延びる尾根なので遠い。足の便が悪いので車使用で、ドライブウェーを使っての山行である。

 ドライブウェーのゲートが8時に開くのを待って、ひたすら山を上る。静馬が原の駐車場にはすでに2台の車が。花のシーズンなので、今日は混雑を覚悟である。総勢9名と人数が多いので準備にゆっくり時間をかけ、9:00出発。三角形のピークがいくつも連なる先の一番高い峰まで行くというが、結構長いなあ。行けるやろうか。

静馬ヶ原の駐車場 静馬ヶ原

 一面の笹原を掻き分けて細い山道が続く。気持ちよい山道で、駐車場からいったん笹原に下り上り返すと、すぐに尾根道に乗った。しばらくはブナの林の中の道を歩く。先行グループは野草山行らしく、あれは○○や といいつつ歩いている。私たちは野草目的というわけではないので、どんどん歩いていく。

 が、メンバーには野草好きも多くて、脇をみながら見つけた花の名前を尋ねあいながら歩く。ヒメザゼンソウがぬかるんだ道端ににょっきり。しばらく進むと藪の中に白い花。サンカヨウだと誰かが教えてくれた。

御座峰 木陰もない尾根道

 道はいつのまにかさえぎるもののない尾根道となり、足元に広がる谷間から遠くの山波まで一望の素晴らしい眺めとなる。一杯の陽射しを浴びて咲く黄色い花々。ルイヨウボタンやヤマブキソウだ。それからずっと黄色の花畑が続いた。5月とはいえ真夏のような直射日光にばてそうになりながらも、ひたすら尾根を歩きピークの上り下りを繰り返す。

 伊吹側からの登山者は大概が野草観察目的らしく、みなさんじっくりゆっくりカメラのピントを合わせ花の同定を楽しんでいる。国見峠側からどんどんやってくる登山者は歩くのが目的のようで、すれ違って行き先を尋ねると、伊吹山頂まで とか 静馬が原まで とかいいながら、足早に去っていく。わたしもゆっくりピントを合わせたいところなのだが、どんどんおいていかれるので、後尾についてデジカメを大急ぎで構えるのが関の山だ。

大禿山 国見岳

 日傘を差しながら歩く人もあり、ともかく暑い。三等三角点の大禿山から国見岳のあたりは石がごろごろで足元が悪い。ゆっくりと最後の斜面を登ると、目的地国見岳に到着。丁度お昼で、休憩となる。

 帰りは来た道を引き返す。お腹が重く疲れも出て、ゆっくり歩く。帰りにはまた目線が違って、新しい野草を発見したりする。メンバーが足を痛め、途中休憩を何回も取りながら歩くことになった。それでも、行きは遠いなあと感じた尾根道が、それほどでもないと思う。

駐車場を目指して ヤマブキソウ

 最後の上りを終え一気に笹原に下り、駐車場へ這い上ると達成感で一杯だった。夕暮れ近い駐車場には、車がもう無かった。ドライブウェー終点の山頂駐車場へ行き、トイレで顔を洗い、自販機に突進する。冷たいポカリが疲れを取り去ってくれた。

 伊吹山には貴重な花々が多いので、場所は特定せず、写真だけを披露します。写せていないものも多々あります。北尾根は公共交通機関使用では簡単に行けないので残念ではあるが、また歩く機会を作りたいと思う。

ルイヨウボタン アカネ
ツクバネソウ ヤマトグサ
ホンバノアマナ ヤマシャク
コンロウソウ キクザイチゲ ラショウモンカズラ

  後日、「カメラを片手に里山歩き」さんが同日同場所を歩いておられることがわかった。逆コースですれ違ったようです。お顔を存じていないのでご挨拶できず、残念であった。

国見岳〜岐阜県境の山々へと


                        【 記: Ikomochi 】