武奈ヶ岳
JOEの花紀行(NO.13)


広重の絵のショット


2011/8/6(土) 晴れ/曇り  JOE単独


コース:坊村〜P846〜御殿山〜西南稜〜武奈山頂〜イブルギノコバ〜八雲ヶ原〜金糞峠〜青ガレ〜大山口〜イン谷口〜JR比良





 武奈には7/2に行っているのでほぼ一ヶ月ぶりですが、早くから今週末は武奈と決めていました。ルートは坊村からのスタンダードなコースとしました。

 出町柳でのバスですが、そこそこの登山客はあるものの真夏なのでバス一台で十分に乗れる状況でした。皆さん、武奈かな?と思いつつ、バスの中は数席が空いていましたが、途中ではほぼ満席となり一路バスは朽木に向けて進みました。

  平では6,7名が降りられて、坊村で残りは殆ど降りられました。明王院手前で警官が大きな声で登山届を出すように声掛けられています。私の前に歩かれていた3名の方が次々に書かれて、何と、武奈ではなく三の滝方面に向かわれました。

 この警官のお話では、単独登山者で目的の山を登った後、ホッとするのか帰りの道に迷い谷筋に降りて遭難されるケースが多いそうです。比良は確かに谷筋は滝が多いですから、谷に下りると危ないところが多く、琵琶湖側は尾根も急坂や崖もありますので、もし道に迷ったと思ったら鉄則通りに元に戻る事が大事です。私は家に登山計画のメモを置いてきていますが、声掛けられたので登山届を書いて御殿山を目指しました。

鎌倉山 御殿山からの武奈ヶ岳

 暫く登っても、後のバス組は姿がなく、御殿山に着くまでは一人旅でした。御殿山を過ぎ西南稜では早期の下山組の数名とすれ違いました。天候は曇っていましたが展望は良く、適当に風もあり涼しくコンディションは良いのですが、このルートではバス組の方は見かけずじまいで山頂に着きました。山頂では6,7名の方が休憩されていました。ここで昼食としました。本日もラーメンです。

山頂 カラ・釈迦岳方面

 主題が「JOEの花紀行」なので、野草のお話をしなければなりませんが、西南稜に着くまでは、キタヤマブシ群生の元気な葉とオトギリソウ類とリョウブを見るぐらいでこれといった野草にはめぐり合えずでした。西南稜着くまではカメラも2度使っただけでしたが、西南稜も後半でようやくアザミ類、ウツボグサに出会いました。そして、草原を見るとピンクの花が目に入りました。

オトギリソウ リョウブ
アザミ類 ウツボグサ

 近づくと、何とカワラナデシコです。伊吹山のように群生していませんし、石灰質でもなく土地がやせているのか小ぶりですが、何とも言えないとてもかわいらしく咲いています。数年前にも見かけたことありますが、場所が少し事なっていました。伊吹の規模感あるカワラナデシコも楽しいですが、このように、ひっそり1輪咲いているカワラナデシコもいいものです。

カワラナデシコ アゲハ種

 帰りのルートは、イブルギノコバ経由で八雲ヶ原に出ました。このルートでは2年前はオニノヤガラが咲いていたのですが、去年と今年は確認できませんでした。途中でとてもきれいな青色の蝶々を見つけました。なかなか撮らせてもらえませんでしたが、ズームにして何とか少し羽を開いた所を数枚写真撮れました。八雲ヶ原では地味ながらアブラガヤなどのイネ科、カヤ科の植物を観察しました。そしてここからは涼しさを求め、川筋のルートを選び、金糞峠から正面谷を降りることにしました。

アブラガヤ モウセンゴケ・ややピンボケ

 途中にイケマの花を観察して金糞峠に着きました。そこには、看板があり良く見ますと、歌川広重の金糞峠の絵についてのNHKの放送の内容が掲載されていました。掲載の内容は想像によるものではなく、この場所からの実写との事です。確かに金糞峠から見た琵琶湖の位置関係は正確に描かれています。金糞峠から下山することは久しぶりでウバユリを観察して、正面谷のザレ場・ガレ場の急坂を慎重に下山しました。

金糞峠 歌川広重記事

 大山口に着き時計見ると急げは14:37の電車に乗れそうなので、得意のギアチェンジで一気に比良駅目指して帰りました。イン谷口から駅までは山の中と異なり、とても暑く、しかも急ぎ足ですので大汗かいて電車に乗り込み、電車のクーラと水分補給でクールダウンしながら帰りました。伊吹とはガラッと異なる野草との出会いでしたがまた違った楽しみであり、満足の一日でした。



比良の町でのオニユリ