百里ヶ岳(北谷・南谷)
JOEの花紀行(NO.18)


紅葉


2011/10/8  快晴  小てつさん、Okaoka哲郎さん、道子さん、JOE


木地山バス停〜北谷コース〜木地山峠〜百里北尾根〜百里ヶ岳〜休憩場〜百里新道分岐〜シチクレ峠鞍部〜南谷コース〜木地山バス停





 小てつさんとOkaokaさんは百里の北谷・南谷の計画をされておられ、小てつさんよりお誘いいただきました。私は、土曜の夕方に用事があるので少し迷いましたが、小てつさんとメールでやり取りして、16:30ごろには京都に帰れそうとの事で、ご一緒させていただきました。

 8日土曜は朝から快晴で雲ひとつない最高の天候で、いつもの時間でいつもの場所で待ち合わせて、天気やお互いの山紀行など話で盛り上がりながら百里を目指しました。

 朽木いきもの森の近くから木地山までは、車道が古いものと新しいものが混じりながら、民家や建物が殆どなく車や人と会うことない場所でした。しかも何もない場所に数か所バス停がありますが、誰が何の目的で降りるのだろうと、疑問を持ちながら正しく深山という感じの場所です。

木地山バス停 北谷分岐

 木地山に着くと、小集落があり、大変立派な公衆トイレがありました。ここは結構新しい民家の建物があります。村の方と何名かお会いして挨拶しながら、目的の林道の入り口に到着しました。暫くすると、ストレートに進むと南谷コース、右に進めば北谷コースとなる分岐に着きました。

 本日は北谷を進むので右に進みます。暫く行くと、林道支流の分岐があり、更に進むと百里ヶ岳の古い道標がありました。ここからは山道となりましたが、目立つ野草が目に飛び込んでこないまま、静かで綺麗な清流の谷を進んで行きました。

 何度か木の橋がありましたが、滑りやすく慎重に渡りどんどんと進んでいきます。ここまで急な登りがなく、何箇所か巻き道としての急な登りはあるものの、歩く距離に対して高度がそんなに上がらない谷道です。

 途中、切った杉の木を下ろす太いワイヤーや、大きな金属製のワイヤーの滑車がありました。ここにどのようにして運んだのかと思うぐらい大きなものです。ヘリコプタ−?で運んだのかな?と思っていると、小てつさんが「部品を運んで組み上げたのですよ」と説明くださり、納得はしたもののその部品と言っても並みの大きさ・重さではなく、ここまでの山道でどうして運んだのか、疑問が消えないまま先を急ぎました。

木地山峠 駒ヶ岳方面

 この谷道は、最後に峠の手前で急坂はあるものの、アッという感じで木地山峠に着きました。木地山峠から福井側はブナを中心とした明るく綺麗な林です。

 ここからは尾根歩きですが、北谷は植林地が多くあまり明るく無かったですが、ここからは明るい感じのよい林です。暫くすると、駒ヶ岳方面に展望が開けて快晴で最高の眺望を楽しみました。今まで歩いてきた北谷の全容もよく確認できました。

通った北谷全容 ユキザサの実

 ここまで、野草らしい野草は無かったのですが、目にとまったのか、赤い実です。ユキザサの実で群生していました。その横には、結構りっぱなツクバネソウの実生状態のものが数株ありました。皆で写真の撮影会となりました。不思議にここだけの群生でした。

ツクバネソウ実生 ブナ林

 更に進むみ山頂手前になると、ブナ林が最高の場所に着きました。この風景を見ると、もう少しで山頂ですので、アドレナリンが放出してしまい登山パーティーとしては違反なのですが、ひとり、一気にギアチェンジして加速して登ってしまいました。

百里ヶ岳 新道分岐

 山頂では、十五名の先客パーティが昼食の準備しながらにぎやかな感じでした。我々は小休止してからの小入谷峠側の急斜面を下り、前回の昼食ポイントで今回もお昼ご飯にしました。本日は、ワンタンスープを作り皆さんに召し上がっていただきました。

 ゆっくりと昼食時間を過ごし、涼しくしのぎやすい最高の天候の中、下山路の南谷の取り付きを目指しました。本日は百里新道を通りますが、すぐに急坂となりましたが「前回、ここの急坂を、よく登れたな〜」と思いつつ南谷取り付きに到着しました。南谷コースは最初は尾根を降りるのですが、小てつさん情報ではテープがしっかりあるそうです。

南谷分岐 南谷取り付き

 進んでみるとかなりの急坂で、わずかな踏み跡が確認でき、ピンクのテープはしっかりあります。斜面の横を見ると、すべての木々が雪の重みで根元が下側に湾曲しています。雪深い場所でこの斜面ならと思う状況です。200m近く一気に降りると、しっかりとした道が斜面の横道のようについています。一方でテープは尾根に従いまっすぐ下についています。

 小てつさんと道子さんは、その道を降りられ、私と哲郎さんはテープに従いまっすぐ尾根を降りました。というより、私と哲郎さんはかなり降りたので、急すぎて戻るに戻れない感じで、慎重に足場を確認して降りました。すると尾根の両サイドから川が合流する場所に着きました。ここで林道に合流しました。あっという間に林道に着きました。この道は、初心者の方や下りが不得意な方にはお勧めできません。健脚向きです。

 ここで小休止して、駐車場を目指し長いフラットな南谷の林道を歩きました。ここからはアキノキリンソウ、アキチョウジ、実生のイワタバコ、コウモリソウ(対岸で写真撮れず・・)などを確認して南谷・北谷分岐に着き、駐車場を目指しました。

アキノキリンソウ アキチョウジ・逆光
イワタバコ実生 左:南谷、右:北谷分岐

 JOEの花紀行ですので、ここまで野草の写真があまり撮れなかったので、川のヘリでクロバナヒキオコシやイナカギクを撮影しました。

クロバナヒキオコシ イナカギク

 秋の野草は少ないコースでしたが、気持ちいい道で尾根では展望も良く、ユキザサ・ツクバネソウの珍しい実生状態に出会えて大変満足の山歩きでした。紅葉もわずかではありますが始まっており、山は紅葉の秋モードに移りつつあります。小てつさん、Okaokaさん、ありがとうございました。大変楽しい1日でした。