国境スキー場〜乗鞍岳〜黒河越
JOEの花紀行(NO.4)


ブナの新緑を楽しみながら


2011/5/7(土)晴時々曇り  JOE単独

コース:
国境〜国境スキー場〜愛発越〜乗鞍岳〜NTT鉄塔〜芦原岳〜黒河越〜白谷





 毎年この時期に湖北の乗鞍・赤坂・大谷山にカタクリを見に行っているのですが、先週はOkaokaさん、小てつさんと大御影山に行った際にカタクリは蕾で咲いておらず、オオバキスミレも一部では咲いていましたが、他の開花地は雪が残っていました。

  この1週は温かい日があり、残雪はとけているのではと予想し、金曜の夜に、ネットで4/29と5/2に行かれた紀行を検索した結果、雪はさほど無く野草は咲いていると確信していくことにしました。土日のどちらにしようかと思いましたが、お天気は土曜の方が良さそうなので、カタクリとオオバキスミレを見に湖北の乗鞍に行きました。

 朝起きると、地元では曇り空で、雪がなくても晴れ間がないとカタクリなどは咲きませんので、心配しながらも湖西線で目的地に向かいました。国境迄は湖国バスで行きましたが、私以外は4名のパーティが同じ方面に行かれました。国境スキー場に着くころには、晴れ間が出て暑いぐらいでした。

国境からの乗鞍 オオバキスミレ
カタクリ イワナシ

 これならカタクリは開花していると確信し、愛発越に向かいました。途中では、イカリソウやイワウチワやオオバキスミレ、ブナの新緑を楽しみながら登りました。尾根に入ると、右手には野坂岳が見え、新緑さわやかな快適な尾根歩きとなりました。尾根からの木々の隙間や山頂、NTTアンテナ塔などの展望の良い所では、琵琶湖や、敦賀方面、大谷山・赤坂・三国方 面の眺望が抜群でした。

山頂からのスキー場 乗鞍山頂
アンテナ塔・赤坂と大御影 ミヤマカタバミ

 汗ばむぐらいの温かい晴れの天候で、カタクリをはじめとする野草、ブナの新緑を楽しみながら、NTTアンテナ塔を通過して芦原岳に向かいました。山頂の送電線塔に寄ってブナ林や敦賀方面の山々の風景写真をとり、元の道に戻って黒河越側の鉄塔に向かいました。この辺りは伐採されていますので見晴らしの良い所が多く、展望を楽しみながら昼食をとりました。この辺りは、野坂岳・西方ケ岳・岩籠山が抜群にきれいに見えてます。

 去年までは、送電線塔の横に建物のようなものがありましたが、工事が終了したようで建物は無くなっていました。かなり下った黒河越に近い鉄塔にはその建物は残っていました。この道は電力会社が利用する巡視路なのだと思います。急坂には階段が付いています。

イワウチワ 野坂・西方ケ岳

 ここを通っている送電線は福井の原子力発電所から我々の京都/滋賀/大阪方面に電力を供給しているものであり、送電線塔の必要性は理解しておりますが、伐採箇所が多く、せっかくのブナ林や野草が縮小されて残念です。また、東日本震災の原子炉の事が頭をよぎり複雑な心境でした。

 目的のカタクリやオオバキスミレはそこそこ咲いていて大変満喫しました。また、全般にこのコースはブナ林が沢山楽しめます。この時期は新緑が鮮やかで、とても素晴らしい光景です。快適に歩いて黒河越に着くと12:18でしたので、白谷のバス13:22発が乗れるかもと思い、一気にギヤを二段階入れなおし、飛ばしに飛ばして何とか13:15に白谷温泉に到着しました。

 在原方面の合流点からこの白谷温泉まででは、結構多くのイカリソウが咲いていて見ごろでした。バスに乗ると、いつものように睡魔が襲い、マキノ駅まで爆睡です。13:50マキノ発のJR湖西線に乗り、少しデジカメ写真を整理していたのですが近江今津でまたまた睡魔が襲い、大津京までぐっすりと眠り帰りました。

 天候は晴れ間が多く、カタクリが開花しており、温かく、目的の野草、ブナの新緑林、見晴らしの景色などをいろいと楽しみめた1日でした。



イカリソウ