三重嶽
JOEの花紀行(NO.14)


 
キタヤマブシ


2011/9/11(日)曇り後晴れ    小てつさん、JOE

河内谷林道ゲートまで車利用

コース:
河内林道ゲート〜落合〜長尾ルート〜三重ヶ岳〜能登又谷登山口〜河内林道〜河内林道ゲート





 小てつさんと6月に三重嶽に行った時、「河内林道のキタヤマブシの群生は秋にはとっても楽しみですね。」とお話ししていたことをうけて、小てつさんのご厚意により3ヶ月ぶりの河内林道・三重嶽に行きましたのでご紹介します。

 前日の天気予報では、曇りで昼から晴れるとのことでした。京都を発した時点ではそこそこの天候でしたが、比良を通り過ぎるころは比良の山地はやや薄曇りで一部山頂付近がガスでした。朽木周辺は道路が濡れて雨の跡がありましたので、目的地の様子がとても心配でした。

 角川に着いて周辺を見渡すと、残念ながら湖北の武奈嶽・大御影・三重岳のあたりは山頂付近がガスで覆われていました。しかし、風は結構ありましたので登りきるころには、晴れると信じて稲妻号のデポ地に向かいました。

ヤマジノホトトギス ツチアケビ

 ゲート付近で支度をして、落合の東屋に向かい出発しますと、霧雨のようなものがパラパラとありましたが、特に濡れるようなものでもなく、「山頂までは曇りの方が、暑くもなく日焼けもしないので案外と良いかもしれません」と、小てつさんとお話しながら進みました。周辺にあるキタヤマブシは、下葉や先っぽが枯れているものが多く、蕾を付けているものもありますが後2週後という感じでした。

 落合に着くと、高島トレイルを目指されている団体が準備をしておられました。本谷橋から三重岳〜武奈嶽〜角川に行かれるそうです。我々は長尾ルートの取付きを目指しました。長尾ルートは、最初は大変急勾配の登りで20分ほど登ると水平の巻き道に入りました。道は結構しっかりとした道でした。

 暫く進むと植林地の平坦な場所になりました。杉の落ち葉で道が不鮮明ですが、踏み跡は薄くついています。そのうちに雑木の自然林になり、P698、P782と進みました。雑木の気持ちいい山道で、ヤマボウシの赤い実が沢山付いています。進むにつれ、クマの河剥ぎ跡もあり、天然杉、ナラ類、ブナが混じり始めた林となりました。時々日が射しましたが終始曇りで、風も適当にあり、とても涼しい山登りとなりました。

ヤマボウシ実 三重嶽山頂

 山頂に近付くと、明るくなり、上空は風が強く、湖北の武奈嶽・大御影・三重山頂のガスも取れだしました。山頂手前の見事なブナ林を楽しみ、山頂に着くと同時に、落合でお会いした団体の方と合流しました。山頂はたいへんにぎやかでした。

 山頂は広く低木が多い為、展望はさほどよくありませんが、天候は快晴に回復していました。我々は、北尾根に少し進み、日本海が見える展望地でラーメンタイムにしました。昼食をとり山頂に戻りますと、我々と同じ長尾ルートから来られた別の団体が休憩されていました。

小浜・日本海方面 大御影山反射板
湖北武奈嶽 琵琶湖・伊吹方面

 下山は河内林道に降りました。途中、湖北の乗鞍、大谷山、琵琶湖、伊吹と鈴鹿山脈がきれいに見える展望地があり、小てつさんと写真をとり、その後一路下山しました。急勾配をおりて能登又谷の登山口に下山し、河内林道を下りました。

 キタヤマブシは、枯れたものや痩せて花芽がないものが多くありましたが、林道を下るにつれて開花したものが徐々に増え始め、結構多くの紫の綺麗な開花したキタヤマブシを楽しめました。群生して咲いている姿は最高です。蕾のものも多くありましたので来週〜再来週が見ごろかもしれません。

 その後は、帰り支度して小てつさんの稲妻号で一路京都を目指し帰りました。前半は曇りで適当な風に恵まれて涼しく、我々が歩く先々はガスとれて、山頂では快晴となり、展望が楽しめる場所からの眺望は抜群で、いろいろな山の風景、様々な花木が楽しめ大満足の1日でした。三重嶽は大変奥深い重厚な山であると再認識しました。 小てつさん、ありがとうございます。感謝です。





河内林道登山口