堂満岳(5月その2)


堂満岳山頂とシャクナゲ


2011年5月15日(日) 快晴  森の旅人M

コース:
イン谷口〜ノタノホリ〜堂満東稜道〜堂満岳山頂〜南比良峠・金糞峠分岐〜南比良峠〜大橋〜金糞峠〜正面谷〜イン谷口





 ゴールデンウィーク5月5日に登ったものシャクナゲは僅かに数輪の開花でした。何とか写真は撮ったものの,余りの期待との違いに再度,堂満岳に向いました。今回は満開のシャクナゲを見ることができました。

 天候は最高,雲一つ無く快晴だ。イン谷口はGWと違い駐車する台数は少ないようだ。今日は堂満東稜道を登っていきます。シャクナゲを見ることが出来たらすぐに下山する予定です。先行する男性二人を別荘手前で追い抜き,東稜道へ入って行きます。

 暖かいため上り坂を歩いて行くとすぐに汗が出て,メガネにまで汗で垂れてくるのがつらい。ノタノホリで休憩を取っていると,男性二人も同様に休憩に入ってきた。

東稜道 大岩

 ここからは古崎川源流部まで上り詰めて行くが,坂道もあるものの平坦道が多いため楽である。源流部上流で谷を離れて山頂まで長い坂道が始まる。折り返しながら上ると広い東尾根稜線に乗る。雑木の斜面が続く途中で,シャクナゲの木にピンクの花が一杯咲いているのを目にする。良かった,2度続けての空振りはなさそうだ。尾根の乗り換え地点でもシャクナゲが満開,高度を上げて急斜面が続き,ようやく登り終えたところが山頂。

山頂金糞峠側 見事満開
山頂東側 山道のシャクナゲ

 山頂のシャクナゲは花一杯に咲き乱れている。前回と全く違う光景に来て良かったと思った。先行の男性が一人おり,しばらくするともう一人男性が登ってきた。そして抜いた二人も遅れてやってきた。いつもは撮らない登頂記念の写真を撮ってもらう。シャクナゲの当たり年でも,これだけ咲くのは6年ぶりとのこと。たくさんのシャクナゲをカメラに収め十分納得して金糞峠に下りる。途中のシャクナゲもりっぱな花を見せてくれる。金糞峠と南比良峠の分岐に降り立つ。

 時計を見ると余りに時刻が早くこのまま下りるのはもったいない。ルートを南比良峠から大橋経由し,金糞峠へ戻る周回コースを歩くことに急きょ変更。比良山系に余り入山しない私にとっては初めてのコースとなる。分岐から荒れた坂道を登ると,平坦路になり思った以上に歩き易い。堂満岳の西側を歩くこの道は,比良山系縦走路であるためしっかりしているようだ。一部崩壊している道もあるようだが整備され難なく南比良峠へ,雑木に囲まれた変哲も無い分岐点の峠であった。

南比良峠へ 南比良峠
荒川峠−大橋分岐 大橋へ

 荒川峠方面へ歩いて行くと,すぐに大橋への分岐標識が立っている。広い谷を下っていく。遮る木立が少なく見通しは良いが道は小石が多く歩きにくい。沢から一段高い道になり,谷合流部となり小屋(水晶小屋)が建っている。それまではっきりしていた道が小屋脇を通り抜けた先の左から入り込む谷合流部で荒れて不明確となる。南比良峠の標識が掛けてあるが大橋への標識は無い。川の流れに沿って右手の谷中央部を適当に下る。大きな石に赤色の矢印マークが目に入る。ようやく左岸に道を見つけ進むと前方に「大橋」の標識が見える。谷川に横たわる杉の倒木を橋代わりに対岸に渡ると,標識の裏に出ることができた。

水晶小屋 谷合流部
南比良峠−大橋−金糞峠分岐 毘沙門の岩

 奥ノ深谷に踏み込む。坊村からの道なのでしっかりしていると思っていたが,最初はしっかりした踏み跡のある道も,大岩の毘沙門の上流では一部不明確な所もあってせっかくの渓谷美もゆっくり見る余裕もない,ただ渡渉は無く左岸を行けばよい。丸木の橋を渡ると大橋−中峠−金糞峠分岐,ほっとする。こんなに天気が良いのに南比良峠から大橋経由でここまで誰にも会わなかった。この先の八雲ヶ原分岐ではさすがに多くのハイカーに出会う,金糞峠では10人以上の団体ハイカーで休憩場所が無いと思われたが,丁度良く団体ハイカーが堂満岳目指し発つ所だった。一転して誰もいなくなった金糞峠であるがすぐに登山者が登ってきた。

八雲ヶ原分岐 金糞峠

 昼食後は正面谷を下りイン谷口に戻る。ここでも次から次と老若男女が登ってくる。金糞峠直下のガレ場の行き違いは落石に気を使う。ガレ場から平坦路に変わると次は青ガレ。脇を通り青ガレに入らない道がしっかり出来ている。正面谷の数多い砂防ダムを左手にそれを見ながら下っていく。大山口の下方の公園駐車場が2〜30台の車で駐車場が一杯になっている。そして出合橋のあるイン谷口から旧リフト乗り場側の駐車場に戻ると,ここにも20台程が停められおりGWより多くなっていました。やはり人気の比良山系でした。 今日は,堂満岳山頂の満開のシャクナゲが見られ納得のいく山行でした。