廃村八丁 佐々里峠から三峠巡り


 
南西尾根からの品谷山


2011年11月26日(土) 曇りのち晴 森の旅人M

コース: 佐々里峠〜ダンノ峠・品谷峠分岐〜品谷山〜品谷峠〜トラゴシ峠〜廃村八丁〜四郎五郎峠〜品谷山尾根稜線〜ダンノ峠・品谷峠分岐〜佐々里峠





 全山紅葉を期待して廃村八丁へ向いました。佐々里峠から入山し,品谷山から品谷峠,トラゴシ峠を通り八丁に出るコースです。往路に四郎五郎峠と三峠を巡ります。四郎五郎峠からは,Okaokaclub隊の山行を参考に品谷山尾根稜線へのショートカット道を歩くことにしました。

 花背峠を越えるとどんよりとした曇り空,これから行く北の天気が気になる。予報が晴れとなっていたので雨具は持参してこなかった。広河原に着くと周囲の山はガスで見えない,そして佐々里峠はガスの中だった。先着は2台で丁度,単独男性が道路を横切っていく所だった。彼も八丁なのか。

 ガスは薄く山行に問題ない。品谷山への急な取付き階段を上って尾根稜線へ。すぐに京都府の「佐々里峠無線中継所」が目に入る,脇を通り尾根を南西に向う。杉林の道はアップダウンも少なく快適である。ガスも薄くなりつつあるのが,陽の明かりで分かる。この尾根は比較的平坦路が続く。ダンノ峠と品谷峠分岐手前の急斜面を上りきるとようやく周囲の高さが把握できる。一気に汗が出てきたので服装の調整をする。コナラなど広葉樹はほとんど落葉し紅葉時期は終わっていた,残念である。

ガスのかかった尾根道 ダンノ峠−品谷山分岐(復路時撮影)

 品谷山のある南西に下る。すぐにP866,小さい表札が掛けられている。尾根沿いに進むとランドマークとなる枯れ大木のある場所に出る。四郎五郎峠から上り返してくるとここに出るはずである。品谷山へ西に下ると,この尾根一番のお気に入りである庭園のような尾根が見られる。やがて緩やかな上り道を行くと品谷山に到着。いつも静寂で風もなく,鳥のさえずりだけが耳に入る。

P866 尾根道のコケ庭園
品谷山 品谷峠

 鞍部まで下り振り返ると樹木も落葉して品谷山の姿をはっきり見ることが出来る。大木のある鞍部に下りる。地図で品谷峠と表記してある場所だ。ひと山越えると品谷峠である。天気は急回復で本格的に晴れてきた。スモモ谷へは下りずにトラゴシ峠に向かうため南西の急斜面を稜線まで上る。さすがにテープ類もなくなる。

 ヒノキ林の中を西へ行くとトラゴシ峠分岐に着く。はっきりした標識がないので注意が必要。芦生からの北風が冷たく感じる。ここからは南へ下る,アセビが尾根道を覆い薄い道を消している。鞍部で道が分岐しており尾根道を上る。尾根上で方向転換し南西に下る。小さいピークが3つ続き,3つ目がP776でここにも小さい表札が掛けられている。少し広い尾根となっているが左(南西)に進むと,やがてそのまま下るとトラゴシ峠に出る。V字ターンして細道を東に向うと八丁へ下る尾根に入る。八丁へ下る分岐も表示もないが木が倒してあるので注意すれば大丈夫だろう。

倒木のあるP776 トラゴシ峠
モミジ 三角屋根小屋

 ようやく八丁小屋手前の川に出て,少し上流側で渡河する。既に男性二人が昼食中で挨拶をして表に出る。村長さんは不在らしい。昼食の場所確保をするとダンノ峠側から男性二人がやってきた。この二人も昼食の場所を探しに行ったが,結局私の確保したテーブルに同席となった。三人とも各自のバーナーで湯を沸かしカップラーメンの昼食会となった。周辺のルートや村長さんの話題も出て楽しい昼食となりました。

 この二人はこの後。ソトバ峠から外周を一周しダンノ峠に戻るコースを歩くそうだ。 先に帰路の挨拶をして別れ,四郎五郎峠に向う。三角小屋で珍しく単独女性を見る。刑部谷・四郎五郎峠分岐で私は四郎五郎峠へ,女性は刑部谷へ入っていった。大きなトチノ木が多数ある合流部を右に入ると,すぐに四郎五郎峠の取り付き。急斜面の続く折り返し道を上りきるとようやく四郎五郎峠に着いた。

四郎五郎峠 アシュウスギ
ヒノキ林沿いを進む 尾根道を行く

 品谷山の稜線に戻るため,北へ入って行く。雑木林で見通しはあるが道は全くない。緩やかな斜面が続く,尾根を外さないように慎重に進む。アシュウスギがどっしりと構えている,しばらく進むと左手にヒノキ林,右手に雑木林がありヒノキ林に沿って歩く。尾根上の雑木もあり歩きづらくなる。この尾根にはアシュウスギがよく見られる。大岩が目に入りやり過ごすと,ようやく杉林の向こうに枯れ大木が見える。尾根稜線が近い。スギ林を掻き分け登りきると,朝確認していた枯れ大木の広場に無事出ることができた。

大岩 稜線の枯大木

 ここからは東へ向いP866を通り,ダンノ峠・品谷峠分岐に到着。あとは北側の急坂を下り佐々里峠へ戻りました。全山紅葉が見ることが出来なかったのは残念でしたが,天候にも恵まれ気持ちよく今日の山行を終えることができました。