伊吹山(2011 夏)


 
展望台より三合目


2011年8月7日(日) 晴れ 森の旅人M

コース: 上野登山口〜一合目〜三合目〜五合目〜山頂〜山頂駐車場〜山頂〜五合目〜三丁目〜一合目〜上野登山口





 真夏の伊吹山登山に行ってきました。いつも乗っているゴンドラが,今年は運転しているのか直前まで判らず,結局運転休止を確認。初めて登山口から登ることになりました。登山客は少ないと思っていたが,登山口前の駐車場は満車。いつものゴンドラ乗り場近くの駐車場へ停める。すでに7~8台駐車していた。

 登山口から一合目は杉林の道を登るが,朝早い森ではヒグラシが盛んに合唱している。数人の登山者の姿が見える。登山道は歩きにくいデコボコ道で急坂が続く,蒸し暑く汗が吹き出る。ようやく休憩小屋のある一合目に到着,すぐにイスに座り休憩に入る。外人さんの姿も見える。しばらくして日本人グループと一緒に下山していった。

伊吹山遠望 二合目ゲレンデ

 途中早くも下山者と出会う,多分夜間登山者と思われる。この後も次々と下山者に出会う。二合目ゲレンデを何とか登りきると車道に出る,大きな木があり木陰となっている,先客が休憩中で早速その中に入ってまた休憩を取る。この間にも次々とハイカーが登っていく。花もいくつか目にするが,三合目までは登ることを優先に写真も撮らず歩を進める。三合目近くになり開けた場所に出ると,伊吹山全体を目にすることが出来る。

 三合目に到着,今まで機械文明に身を寄せていたため楽に10分でここに来ることが出来たが,今日は1時間半かかった。体調が今ひとつで次々と抜かれてしまう。山頂を見上げるとガスが出て少しかすんでいる。三合目トイレに周辺に多くの登山者が休憩を取っているが,肝心のトイレ施設は故障でシャッターが下りて利用不可となっていた。予定が狂った人も多かったのではと思う。当然ここでも休憩に入る。

山頂目指して エゾフウロ

 四合目にかけて,ようやく道端の花をカメラに収め始める。エゾフウロ,コオニユリ,キンミズヒキ等。その四合目のリフト乗り場は完全に無くなり,新しいコンクリート台が一つ残されていた。五合目に着いて休憩中,小学生の団体が下りてきてにぎやかになる。休憩者が多いのでそのまま下りていってしまった。見ていても子供は元気そうである。いつも七合目以上で心肺に負担を感じるが,今日は二合目から負担があり休憩回数を多く取っているので進みは遅い。上り坂もこれから本番である,山頂目指し折り返し道を一歩ずつ上がっていく。ウド・メタカラコウそしてカワラナデシコが今まで以上に多く目に入る。

ウバユリ カワラナデシコ

 祠のある八合目で最後の休憩に入る。ここも人は多く,なんとか空いているテーブル椅子に座る。天気は良いので助かるが風が無い,暑さで汗は出るばかり。数箇所の岩場を登りきり,上方を見ると展望台にいる人影が大きく見える。以前あった九合目のポールの標識が見当たらず,気にしている間に山頂花園に出た。シモツケソウ・コオニユリ・イブキノトラノウ他多くの花を見ることが出来る。観光客も当然いつもどおりに多い。山頂広場に向うが,多くの人が見晴らしの良い場所を埋めている。

 三角点に寄った後,昼食を摂ろうといつもの駐車場を見下ろす場所へ行くと,既に多くの人で座るスペースがない。諦めて,山手側で食事を摂ることになった。ガスが出ているが,その割りに涼しさを覚えない。無風状態で高山らしい涼しさが無いのだ。

 昼食後,中央遊歩道を山頂駐車場へ下って行く,駐車場は満車でガードマンが次々やってくる車の出入りをこなしていた。駐車場も人出で一杯である。西遊歩道を通り山頂へ再度登る。山頂の花園は広いが,見栄えのするところは西遊歩道の展望台当たりがその一つだと思う。色とりどりで華やいだ感じがする。

にぎやかな山頂 シモツケソウ
メタカラコウ コオニユリ
ルリトラノオ クガイソウ

 山頂花園を後にして登山口へ下る。多くの登山客と一緒になり一列縦隊となる。直射日光が強く,暑さも厳しい。日焼け防止の長袖シャツを脱いだので肌身を焼いている感じがする。途中休むこともなく五合目の休憩所まで一気に下る。五合目のテーブルで休憩していると30人近い団体さんが登ってきた,大手旅行会社名の入ったバッジを付けている。しんどいのでしょう,私の隣にもおばさんが二人座り,さらに一人加わり狭いいすに4人掛けとなってしまった。周辺にまだ立っている人がいるので,この場を退去することにした。

 三合目まで下りてくると,以前だったら終わりという感覚があったのに,さらに下らなければならない。登山口が遠い。閉鎖している高原ホテルへ寄ってみることにした。玄関先に人影は当然まったくなく,淋しい限りである。

 二合目手前でエゾフウロの群生を目にする。往路の時は道端を見る余裕がなかったので,目に入らなかった。浮かれた気分もここまで,この後ついに両ヒザと右足裏に痛みを発症する。日頃の運動不足が現れた。木陰で休んでいると,同じようにヒザの痛みを持った男性が休憩に加わる。さらに男女グループも休みを取り,賑やかになる。しばらくして一斉に下り始めた。しかし,この先も歩は進まず,痛みをこらえての下山となる。  一合目休憩小屋で最後の休息を取っていると,多数の登山客が団子状態で下りてくる。 そして私も飲み込まれえるように,一緒に登山口へ下って行きました。

キオン イワアカバナ
クルマバナ オオバギボウシ

 初めて登山口から山頂へ登りましたが,機械に頼った今までと違い厳しい登山だと改めて思いました。この後は汗と疲れをとるため,いつも楽しみにしている薬草風呂のジョイいぶきへ寄って帰りました。