皆子山 (足尾谷支流谷から東尾根へ)


皆子山山頂



2011年4月17日(日) 晴れ  森の旅人M



コース:
足尾谷橋〜林道終点〜足尾谷支流谷〜谷三つ股〜谷二股〜二股中央尾根〜東尾根稜線〜寺谷分岐〜皆子山山頂〜寺谷分岐〜東尾根〜P941〜P837〜平〜国道〜足尾谷橋





 今年初めての北山は皆子山へ,今回は「くの字橋」を渡らないルートを探索することにしました。気になっていた「くの字橋」手前の支流谷をOkaokaclub隊が昨秋に入り,途中から北尾根ルートを踏破済みです。今回は,この支流谷を更に遡り東尾根稜線に辿り着こうとするコース探索です。

 足尾谷橋に着くと今日は,駐車する車は見当たりません。天気は最高,林道に入って行きます。思いがけないことは川沿いに残雪を目にしたことです。4月中旬に何度か来たことがあるが,林道付近で見るのは初めて。今年の雪の多さが見て取れる。林道途中の発電所では,魚道の水量がいつもより多く勢いよく流れているのを確認。やがて林道終点に着きます。

発電所魚道 作業道を行く

 最初の渡渉は,水量が多くどうしても丸太橋を渡ることになる。昨年来た時に比べてもう一本足して補強され渡りやすくなってはいるが,滑りやすい丸太渡りは好きではない。渡河後,杉林から川沿いに出る,しばらくすると左から流れ込む最初の谷分岐に出る。今日の進むべき谷である。

谷中央から右岸(左手)の山道を上る,狭い谷の小さい滝に当たる。よく見ると左岸(右手)に道がある。一旦戻り,左岸の道を上る。その上流で右岸に渡り登っていくと,道が崩れており一段高い道に上がる。青テープを巻いた杉林を通過。小滝が現れ左手を登る,白いリボンが見える。ようやく開けた谷筋になり,積み石の基礎が目に入る。何に使っていたのだろうか。

小滝と岩場 石積みの基礎

上流に急斜の谷が控える。近づくと左手に道がありそのまま上がって行ける。小滝が続く。渡渉を繰り返すが,時々木に架かるテープを目にする,ルートはありそうだ。左岸に杉林が見え,杉に巻かれたテープが紫テープから青テープに変わる。杉林の中は残雪がある,やがて大きな木が見える。この先の谷が三つ股になっている所である。右手(西)の谷と中央の谷の尾根を登るつもりでいたが,難しそうなので諦めて更に中央の谷に入って行く。

三つ股の大木 三つ股西谷
三つ股中央谷 二股の谷

狭い谷の両側は残雪が多く雪を踏んで上流に向かう,谷は倒木と岩で荒れて歩きにくい。二股に出る。ここにも白いテープが木に架かっている。右の谷に入るつもりでいたが傾斜がきつく,ナメ滝も見られて無理のようだ。左の谷に入り込み,進むと右手に大きく崖が広がっている。何とか右手の尾根に取り付こうと,滑落しないように崖を横切り尾根に辿り着く。細尾根を登ろうとするが,アセビ等が行く手を阻み進めない,このため一旦,二股の右手の谷に下るものの谷が急斜で険しそうでやめる。

 結局元の崖下に戻る,この左の谷を詰めるとP941手前の鞍部に出る。しかし皆子山から離れすぎて面白くない。少し上流に歩くと,崖の急斜面に尾根に向かって一筋の落葉が溜った道がついているではないか。先程無理して崖を横切ったことを思うと安全な道と思える。再び尾根に立ち,この細尾根を上方に向うことにした。

二股中央尾 尾根に続く落葉の道
雑木の尾根 広くなってきた尾根中央部

先程と同じように,ここでもアセビ等の低木が先を阻むが,上に向かうほどに尾根幅が広がり雑木を避け易くなる。斜面は雑木が広がり,急斜が続く。直登のみで,はいつくばって上っていく。東尾根の皆子山東峰のピークが見えるようになると更に急斜面となり直登も難しくなる,位置取りを東側に振り木の根っこと岩を掴み登り続ける。そしてようやく東尾根に出た。飛び出した稜線は,東峰から下り降りて平坦地になっている所。よく見ると付近の木にはリボンが多数ある。同じように登ってきた人がいるのだろう。

東尾根到達点 辿り着いた東尾根

皆子山に向かうため東峰に上り,寺谷分岐そして皆子山山頂へ。初めてのコースで探索の寄り道があったため時間は掛かってしまった。誰もいない静かな山頂です。視界がすばらしく良く武奈ヶ岳,打見山はもちろん,遥か遠方まで見える。のんびり昼食を摂っていると南から若い男性二人がやってきた。

帰路は上りに時間と体力を消耗したので,省エネコースの東尾根道で平に向う。山頂の寺谷分岐から東峰に上がる。ここから琵琶湖南湖が見える。東峰から下った所が先程上り詰めた平坦地,さらに東へと尾根道を進む。P941の赤い「大阪」の標識を確認し,二つ目ピークより東南東へ下る。尾根途中の平と南下する分岐には真新しい「平」の標識が二つも架けてある。標識どおり左手に進む。続いて赤ポールのある尾根分岐ではP837に向かって南下する。

平へ コブシ

P837付近では左手尾根に入る,小広くなり雑木林が前方に見える。白いコブシも今が盛りのようで多数咲いている。ここでも南下して行くと左手に平らの家屋と国道が眼下に入る。更に下ると左手に杉林,右手に雑木林の境界を下りていく。やがて切り株の多数ある尾根端になり,最後は北東尾根に下っていく。この尾根も急斜で平の墓地に出るまで急斜が続く。お寺を出てから平集落を通り,国道を歩き足尾谷橋まで戻る。車が3台止まっていました。ようやくの今日の山行も無事終えることが出来ました。ツボクリ谷と違った景色の中,初めてのコースは新鮮さで一杯でした。