武奈ケ岳
JOEの花紀行(NO.24)


 
小てつさんと雪庇


2012年2月12日(日) 曇り/雪と西南稜は強風

 山頂まで:小てつさん、Hさん、Mさん、JOE
 下山時:小てつさん、JOE

コース:
坊村〜P705〜トリカブト群生地〜御殿山〜ワサビ峠〜武奈ヶ岳山頂 往復





 昨年末からOkaokaさんと小てつさんとJOEで、2/11は雪の岩籠山に登ろうお約束していて、待ちに待った2/11に近づきましたが、直前に大雪あり、小てつさんと慎重な吟味した結果、相当のラッセルと道の凍結が予想され、それにOkaokaさんが体調不良ということで、当初は二人で大谷山に切り替えチャレンジとしました。が、小てつさんとHさんが連絡とりあわれこともあり、11日ではなく12日ならトレースもシッカリしているだろうと予想し、急遽、Hさんのお連れの方含めて新たな組み合わせの4名で武奈に行くことになりました。

 山科で集合し、小てつさんの車でバイパス抜けましたら、比良は雲の中です。湖西道路で堅田近くまで来ると、何と雪が舞い始め、途中越えではシッカリとした雪となりました。道中、小てつ&JOEは晴れコンビとお話ししていて、「展望のJOE」に賭け山頂では晴れる事を願い、坊村に着きました。

 何と、駐車場は超満車で、何とか止める場所見つけて支度しました。燦々と雪降る状況ですが、登山者は大変多い状況で我々と同じく山好きな方がお多いということです。積雪はしっかりとありましたので、トイレの前でアイゼン付けてスタートしました。

満車の坊村駐車場 P705の我々一行

 トレースはシッカリとしていて登るほどに気温も低く、雪も湿気のものから乾いた感じに変わっていきました。P705で休憩し、Hさん手作りのサツマイモの天ぷらを頂き、そこから急坂を駆け上がりました。天候は、雪が燦々と降る中で風もありましたが、登山者は前も後ろも沢山いらっしゃる状態です。

 P846を過ぎて冬道を登ると、目に飛び込んだのは木々に覆いかぶさるような超巨大雪屁です。3,4Mの大きさで普段はこの雪屁近くを通るのですが、先行者はここを迂回した所にトレースが付いていました。

木々にかかる巨大雪庇 武奈断念の登山者

 どんどんと登りトリカブト群生の展望地に着きましたが、ここも大きな雪屁が2コブありました。積雪は相当量で御殿山手前も立派な雪屁があります。この数年で一番積雪量が多い感じしました。

 御殿山山頂は20名近くの方が休憩されて賑わっています。ワサビ峠方面を見てみると多くの登山者が戻られきて、この方々に尋ねると殆どの皆さんが、武奈をあきらめ途中でおり返した方ばかりでした。山頂に行かれた方は少数でした。

御殿山山頂とJOEのピッケル 巨大雪庇

 確かに御殿山はガスの中で視界が悪く、風も強く、燦々と雪が降っています。武奈、コヤマノ方面、北山方面は全く見えず視界はありません。我々は、少し休憩していましたが、メンバーの誰もが武奈を目指していたので迷うことなく、何も見通しのきかない武奈方面に向かいました。

西南稜 山頂手前の道標

 ワサビ峠も大きな雪屁があり、西南稜目指して雪原を一気に登り西南稜が見える場所に着きました。一瞬風とガスが切れて目に飛び込んだのは、西南稜がすべて超巨大な雪屁となっている姿です。しかし、それも束の間で強風と降雪で大変苦労しましたが、どんどんと先に進み何とか武奈山頂に到着しました。

 Hさんは終始「楽しい」とお話しされ大雪を楽しんでおられました。途中でお会いした武奈に行かれた方からのお話では、「何も見えない」「山頂は強風で2秒しかいられない」との事でしたが、我々はラッキーにも風が少し収まり5分近くは山頂にいる事ができました。しかし、風が強くとても寒いので少し東側斜面で安全な所に少し降りて食事にしました。

武奈山頂 樹氷状態

 小てつさんと私は、得意のラーメンです。温かいもの食べてリフレッシュすることができました。Hさんとお連れのMさんは北比良からJR比良にいかれることとなりここでお別れし、小てつさんと私は坊村に往復ルートで下山しました。

 帰りは、ホワイトアウト状態で、強風と積雪で行きのトレースも消えているところが多く慎重にルートを選び御殿山に着きました。既に他の登山者は下山されていていました。武奈山頂にも我々以外は数名が来られただけでしたので、多くの方が御殿山で折り返された模様です。

 下山は私が先頭を切った事もあり、小てつさんには申し訳ない事になりましたが「下りのJOE」の本領発揮で一気に降りてしまいました。帰り道は多くの踏みこまれたトレースで道幅も大きく、ところどころで尻セイドされたあともありました。

 結局、3.5時間近くかかって登り、下山は1.5時間で坊村に降りました。坊村に着くころには雪も止み少し青空もありましたが、これが山の天候であり仕方ありません。天候は悪るかったですが、終始シッカリとした雪のコンディションで歩きやすく大変楽しい満足のいく雪歩きです。

 積雪が多くたっぷりと雪が楽しめ巨大な雪屁を見れましたし、雪降る武奈を登攀できたことは、考えようによっては滅多になく、満足気分一杯で帰路に着きました。小てつさんに感謝です。

 PS
山科に着くころは、あの吹雪のような天候は何だったのだろうと思うぐらい良いお天気でした。比良山地でも山の天候はやはり異なることを再確認した1日でした。





雪の林