武奈ケ岳
JOEの花紀行(NO.27)


 
武奈山容


2012年3月25日(日) 曇り/時々晴れのち雪  JOE単独

コース:
坊村〜P705〜トリカブト群生地〜御殿山〜ワサビ峠〜武奈ヶ岳山頂〜コヤマノ岳〜金糞峠〜青ガレ〜大山口〜イン谷口〜JR比良




  京都バスの朽木行きが再開し、しばらく寒さも続いていたので、残雪が楽しめると考え、坊村から武奈に行くことにしました。天候は日曜の方が良さそうなので、25日にしました。久々の出町柳ですが、どれぐらい混むか分からないので少し早目に並びました。坊村方面はそこそこの方が並ぶ状態で、バスが到着する直前におばさん隊とお会いしました。三谷口からナッチョ・天ヶ岳に行かれるとの事です。

  バスが到着して乗り込みますと、私の前の席でもめ事が発生しています。座られた方が団体の方で、割り込みされた方です。その後に並んでおられた方がクレームをつけられているというものです。結局割り込まれた方が無視される形で座り続けられました。

  かねてからバスに並ぶ際に、先に並ばれている方のお連れが後で来られた時に、後ろに並ばす平気で割り込まれる姿は大変多いです。あまりにも激しいときは私は注意申し上げ後ろに並んでいただくようにしていますが、マナーは守っていただきたいですね。特に年配の熟年層の方がその割合は多いです。分別ある年代の方でしょうから、お話しして集まりたいなら、早く来られるか、何処かで集合してからバスに並ばれるか、ともに最後に並ばれるかをしていただきたいです。いずれにしても気分はいいものではありません。

  久々の朽木バスですが、三谷口まではおばさん隊とお話ししていましたのであっという間に時がすぎ、そこからもあれよあれよという間に到着しました。

坊村からの登り トリカブト広場の雪コブ

  坊村では、登り口で県警の方から登山届を出してほしいと声掛けがありました。この数週間遭難が続いているそうです。登山届を書いて御殿山コースを歩き始めました。この辺りは雪は全く無くて、P846位までは殆ど雪は残っていませんのでスイスイ進みました。

  P846を過ぎ、900m位からは一変、残雪が一面に残っている状態でした。雪屁も2月程ではないものの残っていますが、風が強く当たるところは地肌も見える状態です。トリカブトの林になる広場では、まだまだ大きな雪屁というか吹きだまりの雪コプが残っています。雪は固くしまっていて、薄ら新雪がかぶっている状況です。

御殿山山頂 西南稜の雪庇

  ドンドンと高度を上げていきますと2月の状態に近くまだまだ深い積雪です。御殿山は誰もおられなくて静かな山頂でした。薄らですが晴れ間もあり。眺望もそれなりに楽しめる状況で、アイゼンを付けて西南稜の雪屁沿いを残雪を楽しんで歩きました。

  このルートは風か強く当たるところは雪は浅く、所によっては地肌も見えていますが、雪が溜まっているところは雪屁がシッカリ残っていて、深い状況です。雪のコンディションは固くしまっているので歩きやすいです。

山頂手前 白倉方面

  山頂到着時点では私一人でした。快晴ではなく薄曇り状態ですので抜群の展望で無いものの眺めは楽しめました。いつものラーメンを作り昼ごはんを食べているとバス組の方が次々に到着されてきます。あっという間に賑わいが出る状態ですが、風があるため山頂でとどまる方は少なかったです。

  下山ルートはコヤマノ岳の手前から旧スキー場方面に降りる予定でしたがトレースが少なく取り付きで悩んでいましたら、コヤマノ岳方面から来られた方があり、また、お一人同じように下山ルートを悩んでおられそうな方がありましたので、共に、先の方のトレースを利用して金糞峠に降りる事にしました。

  このルートは中峠には行かず尾根伝いに降りるルートです。この尾根は急な下り坂ですが雪は固いので歩きやすくドンドンと高度を下げていきますと途中で鞍部に出ました。ここで団体が食事されていました。ここから少し登りに変わりましたが、川の流れる音とともに大変急な坂が眼の前に現れました。

コヤマノ岳山頂 金糞峠

  最後の降りる部分でテープと踏み跡を見失い、その急な坂を降りました。川を渡ると右手に金糞峠に向かう道標が眼にとまりました。このルートはネットで検索しますと沢山の方が利用されており、金糞峠からの冬ルートになっているようです。

  金糞峠に着きましたが燦々と雪が降っています。ここからは歩きなれた正面谷を雪降る中でドンドンと下っていきした。青ガレ手前からは雪も無くなり始めました。薄っすらと雪は積り始めるものの、アイゼンは不要な状態ですのでアイゼンを外して降りて行きました。雪が降る中ですが、日増しに春モードという感じでした。

青ガレ 土筆

  JR比良駅に近付くと晴れ間もありましたが、振り返りますと比良はガスっており、先程の雪が降り続いているようです。初春最後の雪山を堪能しました。スカッとした展望ではないもののそれなりに風景も楽しめましたし、残雪を満喫できた一日です。