堂満岳
JOEの花紀行(NO.20)


 
堂満岳


2012年1月3日(火) 曇り/晴れ     JOE単独

コース:
イン谷口〜大山口〜青ガレ〜金糞峠〜堂満岳〜東南稜〜ノタノホリ〜JR比良





 この6年間、初登りは堂満岳に登っていますが、今年も例年通り堂満岳からスタートしました。昨年末に既に場所は決めていたのですが、天候と雪の状態が気になり、週間予報を見て、2or3日と考え年明け1日の予報で3日としました。

  前日の2日には新雪が降ったようなので、特に金糞峠からはトレースが無くなっていて、雪が吹き溜まっているかもしれないと考えスノ―シューを装備しました。

  湖西線に乗って滋賀に入ると、琵琶湖側は晴れ間ありますが、山側はどんより曇って堅田駅からみる比良山地は、うっすらとガスがかかっているものの山容は確認できており、何とか天候回復してほしいと祈りながら目的駅に向かいました。

  イン谷口までは積雪もなく順調に進み、イン谷口でスパッツを付けて登山届を書いて登山を開始しました。正面谷小屋を過ぎ、トイレのある駐車場辺りから積雪がありました。新雪ですが、トレースは2,3名の踏み跡があり、それに沿って大山口を越え順調に、雪道を進みました。この辺りは適当な積雪で、新雪もさほど多くはありませんでした。

雪の青ガレ 金糞峠

  青ガレを登り正面谷の最後の登りにかかるところで、お一人の方と出会いました。どうやらスノーシューを付けておられたようで、私は追い抜く形で先に進みました。正面谷をどんどんと登っていくと、峠直下で先行の方の姿もはっきり確認できました。どうやらこの方々がトレースを付けられている本日のファーストの方のようです。峠手前では、急坂でもあり、新雪が吹き溜まりでトレースはあるものの、スボズボとして少し苦労して登り切りました。金糞峠ではこの先行のお二人が行動食をとっておられました。

金糞峠からの琵琶湖 縦走路分岐

  風はあまり強くは無いですが、北比良や釈迦方面は西側からガスがかかりだしていました。目的の堂満はうっすら山容は確認できましたが、ぼんやりとした薄いガスがありました。金糞峠からの堂満方面には、予想通りトレースはないのでスノーシューを装着して先を急ぎました。ここからはノートレースで、風の影響があり新雪の吹き溜まっている状態で、斜面は新雪が深くシューも滑り少しラッセルに悪戦苦闘しながら小ピークに着きました。

雪の林 東レ新道からの堂満岳

  ここからみた堂満ははっきりとその姿が確認できました。北比良や釈迦方面はガスっているものの、堂満方面はガスが取れかけてきています。天候回復を期待して第二ルンゼの鞍部から最後の急斜面を登り始めると、チャリンと音がしたので上を確認すると、スノーシューを付けた方が降りてこられました。お互い道のコンディションを確認して、ここからはこの方がつけたトレースで上がりました。

山頂からの釈迦岳 山頂からの琵琶湖

  山頂手前の尾根を登っていくと、山頂付近から声が聞こえましたので、先行者がおられるようです。山頂に到着するころには天候は完全に回復し、晴れ間が出ていてガスもなく最高の見晴らしでした。武奈方面は少しガスっていましたが北比良や釈迦方面もガスが取れて琵琶湖方面も綺麗に晴れわたり最高の眺望です。山頂の積雪は、木の枝の出ている位置からして一番多い場所で2m近くの積雪があり、平均で1.5mというところです。

昨年も来られていたパーティ 南比良峠付近

  山頂には4名の方がおられました、所持品の飲み物とお顔を拝見して、昨年2011/1/3に堂満登頂した時に「来年(2012)も3日に、ここでお会いしましょう!」とお互いお話ししていた方である記憶がよみがえりました。お声がけしますと、そのうちのお二人はやはり、昨年の年始3日にこの堂満岳の山頂でお会いした方でした。このパーティは滋賀県の方で、ノタノホリ〜東南稜を上ってこられました。初登りは綿向が多かったそうですが、人が多い為、昨年より堂満に来られているそうです。「また、来年も!」とお約束して、東南稜から下山しました。

打見山 志賀のサザンカ

  最初の急坂のルートはかなり左側に着いていましたが、雪は深く、皆さんのトレースを頼る方が歩きやすいのでそのトレースをたどって下山しました。途中で、5名、2名のパーティと出会い順調に降りていきました。麓ではあまり積雪がありませんが、山頂付近は多くの積雪があり、雪を堪能することができました。また、積雪の山々、木々の風景も楽しむことができました。新緑や紅葉も良いですが雪化粧の比良も最高です。天候に恵まれ、新雪を楽しめ、無事の登山ができた2012年の初登りでした。