愛宕山 (中尾根/スカイライン道/南尾根) 


 
愛宕神社の石段


2012年12月24日(月) 快晴 森の旅人M

コース:
JR保津峡駅〜中尾根取付〜中尾根道〜米買道出合(大岩)〜水尾別れ〜愛宕神社〜月輪寺分岐〜大杉谷分岐〜スカイライン道〜水尾別れ〜南尾根分岐〜南尾根〜米買道出合〜JR保津峡駅





 クリスマス寒波の中,年末の愛宕山に行って来ました。JR保津峡駅を降り立つと,天気も良く安心しての出発です。電車から降りたのは他に一人の男性と私の二人でした。 中年男性は準備を済ませると先に行ってしまいました。のんびり過ぎたのか,赤い保津峡橋を渡る前に次の下り電車がホームに入ってきた。

 保津峡橋を左に折れて,中尾根の取り付きに向かいます。途中,道路の法面工事をしており片側通行規制をしていました。やがて,保津峡ハイキングコースの看板を見たカーブの先に取り付けがありますが,全く標識等はありません。

JR保津峡駅 中尾根取付

 取り付けから,いきなりの急斜面が待っています。ロープも張ってある。ウラジロが続く道の坂道を上って行きます。分岐らしき所では右へ行きます,左の道には折れ枝が積まれており「行くな」の目印でしょう。雑木林の中,道が薄くなるので注意しながら先を急ぎます。急坂道が続きます。やがて尾根上部に出ると雑木とウラジロの道は,はっきりとなってきます。天気は快晴で気持ちよい,体も温まり服装の調整をします。急坂を上がると開けた所から山頂の特徴のある三角形が近くに見える。

 スギの幼木と成木の境を歩く,平坦部と緩やかなアップダウンが続き,前方の尾根ピーク(たぶんP366)を避けて左に巻いて行くと,左手に送電線と鉄塔群が見える。直ぐに小広場になった米買道に出る。ここには以前なかった「米買道(大岩)」の標識が立っていた。

ウラジロ道を行く 米買道大岩出合

 ピンクのリボンを見て,沢沿いに上っていくと黄色のネットフェンスに囲われたスギ植林地に当たる。左手の尾根に向かうためフェンスに沿った坂道を上っていく。尾根に着くと山道がフェンス内に入っているではないか,どこまで囲われているのかはっきりしない。ここはフェンス外周を上って行くしかない,道が無いため足元は悪く急斜面では木の根を掴んで上っていくことになる。思うようには進まない。

 ようやくネットフェンスの上部に出ると本来の中尾根道を歩くことが出来る。その先も急坂が続く。次第に天気が曇り空となり,スギ林に入る頃になると小雪が舞ってきた。倒木で道が寸断されているが,既に水尾別れが直ぐ真上にある位置まで来ており適当に上っていくと山道を見つけ水尾への林道に出る。目の前に水尾分かれの休憩所だ。テープがあるものの中尾根道取り付けは分かり難い。師走と天気のためか,誰もいなかったが直ぐに父子の二人のあと次々と参拝者が現れてにぎやかになる。

黄色のネットフェンス フェンス外周を上る
 

水尾別れからの道は凍てついている,空気も一段と冷たい,実際小雪に風もあり尾根道を登ってきた感じと全く違う。長い神社までの石段道を歩く。黒門を越えて境内に入り,よく足を痙攣する苦手の石段を登る,今日も違和感はあったがなんとか神社に到着。すぐに休憩所へ入ると中は暖かくホッとする。運良く一人分の席を分けてもらう。

水尾別れの休憩所 愛宕神社

 古いお札を返してお参りの後,改めて「火迺要慎」のお札をいただく。休憩所は団体さんが和気合いあいでにぎやかだ,男性会員の一人が2Lペットボトルを3本取り出したのには驚いた。皆のためらしい。昼食は助六寿司と熱いお茶で体と心を温める。その間にも人の出入りは多い,昼食を済ませて出発準備をしている間にも新たに人は増えてくる。立ち上がって席を譲ろうと近くの人に言葉をかけるとその先に見慣れた顔があり,お互い目を合わせる。おばさん山上り隊のTさんである。今日は3人で登山のようだ。まさかの今年2回目の山行での出会いだ。少し言葉を交わし挨拶をして休憩所を出る。

 復路は南尾根を下り保津峡駅に戻る予定であるが,時間もあり神社から少し大回りしてスカイライン道(パノラマ道)を辿ることにした。月輪寺道を下り京都市内を一望できる大岩脇を下って行く,小雪は止まず市内は見えず,また山道も白くなってきた。大杉谷分岐で谷側へ下って行く,三折れの所から直線的に道が薄いが着いており,ここがスカイライン道の取り付きだ。この季節は雑草も無く見やすい。一部細谷で道は切れているがほぼ平坦ながらアップを繰り返しながら水尾分かれに向かっていく。スギ林の道は作業道だったのだろうか,展望は全く無く,そして薄暗く細いものの歩きやすい。東南東から南へV字ターンしてからようやく水尾別れ上部のお地蔵さまの正面に出る。

スカイライン道取付 スカイライン道
スカイライン道から参拝道へ 南尾根分岐

 正面参道を下っていくと,大杉のある南尾根分岐に着く。雪も強くなってきたころ,先に下るおばさん山歩き隊の三人に再び出会う。「先にどうぞ。」と言うことで先行させてもらう。平坦路から急坂下りとなるが,道は中尾根と違いはっきりしており安心だ。急坂を下った先が米買道出合で水尾側へ行くと先ほどの中尾根の出合いに続いているのだろう。

 平坦路を南へ進む。しばらくすると急坂となり,雪も本降りになってきた。緩い上りの後でウラジロが目に入るようになる。尾根の下りは続きスギ林の脇を通り過ぎる,やがて保津峡駅が見える位置に着くと丁度上りの電車が出て行くところだった。下った先は市道のカーブの所,いつの間にか青空も見えてすっかり回復している。先ほどまでの雪が嘘のようです。

米買道出合 雪で見えない山並
急坂を下る 南尾根取付

 次の電車は20分程でやって来るので急いで駅を目指します,帰宅準備をしてからホームに入ると直ぐに電車がやってきました。空席に腰を下ろし,雪の舞った先ほどまでのことを思い返しながら帰宅しました。