伊吹山(2012 夏)


 
山頂の花園


2012年8月4日(土) 晴れ 森の旅人M

コース:
上野登山口〜一合目〜三合目〜五合目〜山頂〜山頂駐車場〜五合目〜三合目〜一合目〜上野登山口





 恒例の真夏の伊吹山登山に出かけてきました。昨年からゴンドラが休止となり一合目からの登山は2回目で慣れはありますが楽ではない登山です。登山前に三島池に寄り伊吹山を望むことができました。快晴の下,伊吹山が大きく見えます。

三島池より 上野登山口

 いつものゴンドラ山麓駅前の駐車場に止めて出発。上野登山口からは次々と人が登って行きます。天気は良好,真夏の炎天下の登山が始まります。一合目まではスギ林の中を歩くため陽はあたらないものの,ごろ石の歩きにくい坂道を歩くことになります。ヒグラシ・ニイニイゼミ・クマゼミが盛んに鳴いています。。

 大汗が吹き出てきます。そして早くも夜間登山者でしょうか下山者と次々と出会います。足慣らしにしてはきつい道が続き,ようやく一合目の小屋店に出て休憩を取ります。顔のひと汗を拭こうと濡れタオルを探すがない。・・・・確かに入れたはずなのに無い。これはまずいと小屋店に入って聞くとタオルはあり買うことができた。良かった・・。店前の蛇口を借りてタオルを濡らし顔の汗を拭く。

一合目小屋 二合目の急坂

 二合目に出発。濡れタオルを首に巻きカンカン照りの中を二合目に向かって急坂を上る。スキーでゲレンデで下るのは気持ちよいが多量の飲み物が入ったバックを背負っての二合目までの道はきつい。車道を越えたスギの木のベンチで多くの人が休息中,その中に加わり小休止を取る。昨年はここで息が上がってしまったが,今年は問題ない。

 三合目までが誰もがしんどいと口にするこのコース,急速に高度を上げて三合目ゲレンデに出ると目の前に伊吹山が大きく迫ってくる。三合目にある公衆便所の木陰で小休止。これから始まる本格登山に備えて多くの人が休息中である。公衆便所は昨年と違い今年は利用可能でした。

三合目 五合目から

 お目当ての花は四合目に向かうゲレンデからカメラに収める。最初はエゾフウロからである。花を追って左右に目をやって歩いていると四合目のコンクリート台に着く。再び,ごろ石のある登山道の始まりである。

 五合目小屋のベンチは多くの人でいっぱいかと思いきや,1グループと単独者の2組だけでベンチは空いていた。売店の中には何人かいるらしい。そのうちに上り下りの登山者でにぎやかになる。ここの自動販売機は人気者だ,次々と人が並ぶ。

 ここから先は炎天下で木陰もなく,あと500mを上っていくことになる。六合目から七合目で登山道の北側(左手)にはメタカラコウの群生が目立つ。真っ青な空の下,山頂は少しずつ近づいてくる。祠のある八合目で休憩を取る,ここまでくるともう一息である。

 昨年経験した過呼吸状態も無く順調だ。スポーツドリンクもたっぷり持参してきた。八合目を出発して小さな岩場が現れる,そんな中いきなりやってきた「右足ふくらはぎ」が強烈につった。岩場の中途であるが上りたくてもこの痛みが去らないと動けない。座る場もなくただ収縮が収まるのを待つだけだ。上から下山者が来たが,避けて下って行ってくれた。約5分程立ち止まると何とか収縮は収まった,痛みは残るが山頂を目指す。

 ナデシコ・ホタルフクロなど急に花の種類が増え始める。崖の上の顔もはっきりしてくると遊歩道合流点の九合目である。遊歩道に入ると花園が広がり淡いピンクのシモツケソウ・白いシシウド・黄色のメタカラコウに単発であるがコオニユリのオレンジが目立つ。山頂までが一番気に入っている。もうすぐ山頂神社に着く手前で今度は「左足ふくらはぎ」もつってしまいしばらく停滞となる。歩道脇に寄って人をやり過ごす。やれやれと収縮が収まるのを待つ。何とか時間とともに収まり山頂にたどり着く。今年の夏も酷暑続きなので山頂の人手は相変わらず多い。

エゾフウロ カワラナデシコ
山頂小屋店 色取りどりの花
シモツケソウ シシウド

 ひとまず,三角点に向かう。数人が標識を囲って写真を取っている。その内の一人にカメラの動画を取ってほしいと頼まれる。動画撮影を頼まれたのは初めてだ。その後,遊歩道脇の花園をカメラに収めながら駐車場の見える昼食ポイントへ。今日は座る場所が確保できた。落ち着くと風が強くありそして涼しい,下界の暑さを考えると雲泥の差である。十分夏の高山を味わえる。クツも脱いで開放してみる。

メタカラソウとアサギマダラ アカソ
イブキノトラノウ クガイソウ
キオン コオニユリ

 昼食後,いつもは山頂駐車場に降りて西遊歩道から山頂に戻るコースを歩いているが,両足の痛みもあり迷うが何とか歩けそうなので中央遊歩道を駐車場へ下る。観光客で駐車場はいっぱいだ。次々と車がやってくるので満車状態が続いているようだ。西遊歩道も観光客で混んでいる。隙間を縫って先を急ぐ。アカソの群生が斜面に広がる。折り返しながら山頂部へ。崖上に向かい登山道を見下ろすと多くの人の動きが見える。

 花園を見納めて遊歩道から下山を開始する。まだ多くの人が登ってくるため離合できない場所は,上り優先で待ちながら下る。小学生のグループが引率者に見守られ上がってくる。山頂に居る間,一時雲に覆われたが,その雲も取れてまた炎天下を下る。顔が焼けていることがわかる。

 五合目まで下り,休憩後も下っているとパラパラと登山者に出会う。三合目からの下りは両足の痛みより,ヒザに負担がかかり歩が遅くなる。一合目小屋で最後の休憩。冷たい飲み物でのどを潤し最後の急坂を下りました。

 この後,いつものように汗を流しに薬草風呂に向かいました。今日一日,頑張った自分に褒美です。日焼けした明らかに伊吹山帰りの人も多く,のんびりとは,いかないが心落ち着く時間を過ごし帰宅しました。