地蔵山(芦見谷と滝谷)


 
滝谷の滝


2012年3月20日(火:祝日) 晴れ 森の旅人M

コース:
常心寺林道駐車地〜首無地蔵〜芦見谷出合〜芦見谷〜愛宕林道芦見谷分岐〜竜ヶ岳分岐〜地蔵山分岐〜アンテナ板〜地蔵山〜アンテナ板〜滝谷〜芦見谷林道滝谷出合〜芦見谷出合〜首無地蔵〜常心寺林道駐車地





 祝日の天気予報が良いので出かけようと思ったものの,北山の積雪状況がはっきりしないので結局愛宕山へ。新たな足跡を残そうと,今回は往路には芦見谷を遡り,復路は地蔵山のアンテナ板から滝谷に下り,そのまま谷を下降するコースにした。

 高雄国道を外れて離合の難しい谷山林道へ,対向車も無く路面凍結も無く,無事首無地蔵近くの駐車地に到着,すぐ後に1台車がやってきた。軽装姿で男性3人組,すぐに愛宕神社へ向かって行ったようだ。

 首無地蔵から芦見谷に向かうため北西方向に杉林を抜ける,鍵の掛かった竜の小屋を通り芦見谷出合から渡渉し谷を南に上流へ詰める。下りによく使う道であるが登りは久しぶり。小刻みに左右に渡渉を繰り返す。谷の入り込む箇所もあるが道はしっかりしている。谷上流になると急に幅が狭くなり急斜面になる。薄暗かった道が明るくなり水飲み場に到着。雑木林になり今まで見なかった残雪を目にする。雪は凍結しており硬い,最後の急斜道を上るとジープ道に出る。比較的積雪の多いこの辺りにも雪はない。

首無地蔵 芦見谷を詰める
芦見谷分岐 地蔵山と竜ヶ岳

 今日は愛宕神社には寄らず,直接地蔵山へ向かう。途中の地蔵山と竜ヶ岳が見える場所では,この時期雑木林がジュウタンのように二山を覆いきれいに見せる。地蔵山分岐の手前で朝先に登って行った3人組みに出会う。更に親子4人にも続けて会う。一旦鞍部に下りそして上り返しの道を北へ向かう。天気もよく気持ちよく歩ける。単独男性とすれ違う。アセビのトンネルではまだツボミも膨らんでいない。我が家のアセビは花が咲き始めている。愛宕山がよく見える位置を過ぎるとすぐにアンテナ板に着く。目の前に地蔵山が迫る。鞍部へ下ってから急斜道を上ると地蔵山山頂である。誰も居ない,早いが昼食を摂る。

アンテナ板 地蔵山山頂

 昼食後,すぐにアンテナ板に戻る。アンテナ板の脇を通り滝谷へ下降開始。テープがやたらに多い。二箇所の大岩を通り,やがて急斜面を一直線に下っていく。途中ロープがあるので捕まりながら下っていく。アンテナ板から20分弱で滝谷上流に到着。明るい陽射しの中に,寒くもなく風も無く暖かく春を感じる。

滝谷到着点 滝谷中流

 滝谷下り始める,最初は右岸から取り付くが,すぐに倒木で左岸に渡渉。芦見谷と違い杉林はほとんど見当たらず雑木と岩の多い谷である。そして明るく狭い谷である。渡渉を繰り返しながら下っていく。右岸の杉林を抜けて谷に下り小ナメ滝の前に出る。そのまま下流へ進むとやがて高巻道になる。日当たりの悪い崖に昼前にもかかわらず立派な霜柱を目にする。細谷を越えて次のナメ滝手前の谷へ下降。

立派な霜柱 最初のナメ滝

 左岸に渡る,谷はS字カーブになり,やがて小さな谷が左手より入り込む。谷水が一気に下る滝が現れる。迂回するように右カーブで高巻道,下を見ると結構な高度がある,滝全体は見えないが5m以上はありそうだ。対岸の岩からも水が染み出ている。山手側から1m程の細谷により先が阻まれる。細谷に沿って下るが水が流れ足場が悪く手の置き場も無く滑落しそう,一旦上がり別ルートに変えてようやく渡り終えて谷に下りた。滝全体が見ることができ,上下2段で10m程の落差はある。この谷を迂回するのに思いの外時間が掛かった。

左手より谷が入り込む 滝が現れる
穏やかな滝谷下流 岩が多い滝谷

 下流に向かい岩場の谷を繰り返し渡渉する。やがて杉林が見え手前で大岩を渡渉,通り抜けて谷に下り小休止をとる。谷合流部はまだかと思うほど長く時間を感じる。左岸に渡渉し谷を下りようやく前方に護岸が見えた,谷合流点にようやく出たことが分かった。

ようやく芦見谷合流部 林道より滝谷出合

 林道に上がり東に進み終点へ。この先は川沿い歩きとなり,渡渉しながら上流へ向かう。芦見谷出合を右に見て竜の小屋を通り,首無地蔵に戻りました。

 滝谷は,アンテナ板からの下降点から下流は岩が多くまた歩く人も少ないようです。テープも少なく道もありません。思っている以上に険しい道で気持ちに余裕のないドキドキの一日でしたが充実感もありました。