シンコボ(生杉から若丹国境尾根)


 
野田畑峠以北の尾根道


2012年10月20日(土) 快晴 森の旅人M

コース:
生杉ゲート前〜三国峠〜若丹国境尾根へ〜P767〜野田畑峠〜シンコボ〜復路はピストンで戻る。





 快晴の下,久しぶりに生杉から芦生へ。ただし,生杉から研究林入山は現在も禁止となっているため今回は,長い若丹国境尾根をひたすらシンコボまで辿ります。ゲート前の駐車場には,ほとんど駐車車両は無いと思っていくと4台先行車両が駐車していた。登山準備の人影も見えます。いつもの位置に駐車確保です。

 準備後,早速登山口に立つと人が立て看板を見て声を掛けてきました。立て看板は銃器による鹿狩の注意文でした。よく読むと平日のみで大丈夫。安心して登山開始です。この三国峠は,いきなりの急斜面が続くので温まっていない体には堪えます。先ほどの男性も遅れて登ってくるようです。尾根に乗ったところでもう汗だくです。

 坂道が続き頂上手前の登山口標識を確認して更にひと登りすると山頂直下の鞍部にでます。右手に沼地が見えるのですが水がほとんどない状態です。最後の坂道を上ると三国峠山頂に到着。今日はなんと言っても快晴で素晴らしい眺めです。北には近くに百里ヶ岳,西に蛇谷ヶ峰,遠くに釣瓶岳・武奈ヶ岳が見える。途中で一緒になった福井県の男性は高島トレイルを北に向かって歩く予定で,下山口に自転車を置いているとの事だった。お互いの無事の山行を願い分かれる。

三国峠登山口 三国峠山頂
クチクボ峠分岐 三谷鞍部

 三国峠をクチクボ峠側へ下った所が,若丹国境尾根の分岐点。しかし標識はまったく無いがクチクボ峠の標識があり,その向いが尾根の取付である。地形を確認して入山して行く。下り坂から緩やかな鞍部を通過して次のピークへ登るが,広い尾根になっているおり,だんだん道が不明確となっている。三国峠分岐から続く国境尾根は単純なコースではなく,尾根から外れた道が数箇所あり不明確となっている。テープも少ないため地図は必携である。先ほどの広い尾根を西に進むと一旦尾根を外れて北の尾根に乗換えだ。北西の急斜面を下る。三つの谷鞍部に出る,尾根稜線に上がれば次の尾根道が薄いなりに現れる。ここからP767からP800でV字ターン,そしてその先の途中までは細尾根のため道もしっかりして進める。

P767 P800標識 ここでV字ターン

 快晴の下,尾根道も明るくアップダウンはあるものの快適に進むことが出来る。時々シカの鳴き声が遠くに聞こえる。風も無く,寒くもなく山行日和である。P800を過ぎて野田畑峠までに尾根を外れて北側に下り尾根道に戻る箇所が2箇所ある。野田畑峠でほぼ中間点,ここでは野田畑谷と同じ標高となる,その野田畑谷は残念なことに以前と違い,オオバアサガラの小木が異常に増えて鬱蒼な谷の姿に変わっている。シカもこの葉には毒があり食べないとかで増えているようだ。

尾根道 秋色
モミジ一本 野田畑峠

 野田畑峠からシンコボへは細尾根を進むため道も明確である。緩やかなアップダウンの変化とアセビの道になったり,シャクナゲの道になったりと植生は変化する。尾根道周辺の樹木は青々しているが,よく見ると葉が薄っすらと黄色実を増して秋の気配を感じる。

 その尾根道もシンコボ手前の尾根分岐直下で尾根の乗替えがある。シャクナゲで覆われて道が不明確となり注意のいる箇所だ。ここを通り過ぎて,尾根道を上ると杉尾峠からの道と分岐点である。シンコボは分岐点から北に伸びる尾根にあるため,最後のひと登りが必要となる。シンコボ山頂には特徴のある青い標識がある。残念ながら雑木で展望は無い。シャクナゲが植生している。昼食後,ピストン道を戻る。

野田畑谷 シャクナゲ尾根道分岐
杉尾峠−野田畑峠分岐 シンコボ山頂

 復路を順調にP800のV字ターンまで戻る。ところが,往路で気づかなかった小さな尾根分岐がその先に数箇所現れ一瞬迷う。慎重に地図と見比べ方向を確認して東の三国峠を目指す。P767を下った三つの谷の鞍部から次の尾根への乗換箇所では,急斜面の上り場所がはっきりしないため,朝下ってきた所と違う場所を登ることになる。本来の尾根に乗った後は,クチクボ峠分岐に戻る。三国峠山頂からは,朝同様に視界と展望は良く充分見納めて下山しました。秋の気配は感じられ山並みも黄色付いて来ましたが,秋本番はまだ先で楽しみもこれからのようです。