釣瓶岳・武奈ヶ岳(栃生発/細川着)


 
武奈ヶ岳山頂より釣瓶岳


2012年7月16日(祝:月) 曇り時々晴れ 森の旅人M

コース:
栃生(とちゅう)〜地蔵峠分岐〜笹峠分岐〜P923〜釣瓶岳〜細川越〜武奈ヶ岳〜細川分岐〜〜北西尾根(細川尾根)〜P706〜細川





 武奈ヶ岳から北へ踏み込んだことが無かったので,今回は栃生から登り縦走路稜線を釣瓶岳と武奈ヶ岳に向かって南下,登頂後は武奈山頂北直下から細川道の厳しい道を下りました。

 栃生は初めて,マイカーはバス停を通り過ぎ次のバス停腰越まで行ってしまった。ターンし栃生集落に入ると偶然地元の人に声を掛けることができ,駐車場について聞くと集会所があるので,そこなら問題ないと聞いて無事駐車場確保。準備をしていると1台車が入ってきて隣に駐車した。珍しく単独女性だった。以前坊村から御殿山,武奈ヶ岳,釣瓶岳を踏破しここ栃生に下ってきて,今日は栃生から北の縦走路を行く予定と話してくれた。

栃生登山口(復路に撮りました) 栃生バス停

 登山口は栃生バス停から少し南側の国道沿いに標識が立っていた。民家の畑の脇を通り,墓地を過ぎた場所に三つ目の標識。この栃生道は道もしっかりし,また標識も多数あるため初めて訪れても歩きやすく安心だ。ヒノキ林にある標識から本格的なコメカイ道が始まる。九十九折道を上っていくと,雑木に代わり明るくなってきた。ようやくP449と思われる尾根稜線に乗ったところにも標識があり,休憩していると先ほどの女性に追いつかれ先行される。

民家手前を右折 P449尾根の標識

 比較的緩やかな坂道を進むと地蔵峠分岐標識,ここは右手に歩を進める。曇り空で汗の体に心地よい風が吹く。P732手前から平坦路が続く,P732は南側を巻いて行くと笹峠分岐標識がある。ここでも右側のP932への急坂を上る。やがて広々した尾根に出ると北東に蛇谷ヶ峰が目の前に現れる。ここから方向を東南へ向かう。

地蔵峠−釣瓶岳分岐 笹峠−釣瓶岳分岐
P932手前の広場 P932

 ようやくP923に出るとシダが周りを覆い曇り空の下,視界を遮るものが無く北の蛇谷ヶ岳から琵琶湖,南にはこれから向かう釣瓶岳が迫る。夫婦連れに男性3人連れと次々と出会う,蛇谷ヶ峰に向かうようだ。急坂が結構きついが山頂手前からみる北側の山容は見飽きない。釣瓶岳は雑木に囲まれて展望は無かった。標識は武奈ヶ岳まで1.8Kmとある。ここで昼食を摂る。

P932から釣瓶岳 釣瓶岳山頂

 一旦北の鞍部へ下り,登り返しで1つ目のピーク。武奈ヶ岳が大きく迫り山頂もはっきり見える。次の二つ目は西側に巻いて細川越に到着。ここからは武奈山頂まで上り切ることになるが,楽では無い。山頂に近づくほど傾斜がきつくなり休みを取りながら歩を進める。下山者と次々と出会う。思わず「山頂はまだですか?」と出てしまった。「もう直ぐですよ」の声を聞いてひと踏ん張り,ようやく山頂へ。三連休の最終日であるが人出は多い。30人近い人が休息中だ。丁度天気が良くなり晴れ間が出てきた。風があり涼しく気持ちよい。この時期,早くもトンボの大群が飛び回っているのを知った。

細川越手前ピークから武奈ヶ岳 細川越
細川道分岐 武奈ヶ岳山頂を見る

 短い休憩後,下山へ。注意して山頂へ登ってきたが細川への分岐標識は無かった。北にひと下りした所に小ケルンが積み上げられている。その下側に縦走路から分岐した道がある,多分これが細川道と予想し下って行く。道は薄いが切れることなく続いている。直登の急坂が続く。ブナの大木が目印になるとネット情報にあったが,そのブナも結構多く目に止まらない。珍しくこの道で唯一の緩やかな尾根がP706。これを過ぎるとまた急坂。ヒノキ林に変わる頃から後半へ。ヒザが痛くなりだし何度も休憩を取りスピードダウン。一本調子の直登コースから長い九十九折道に入る。1時間半以上下り続けると先はまだかなとうんざり。谷川のせせらぎが聞こえだし終点が近いことを知る。そして直登道との分岐に着いてようやく終わった。

細川道ブナ大木 ヒノキ林へ
直登−九十九折道分岐 細川登山口

 細川集落へは更に電線路の下とヒノキ林を通り国道から一段高い位置を北に沿って向かって,ようやく国道に出た。向かいには細川バス停がある。細川道は急坂の連続で厳しい道でした,そして誰にも会いませんでした。細川から栃生まで国道を歩き周回を終えました。駐車場に着く前に出てきた車は朝出会った女性の車でした,手を振るとフロントガラス越えに頭を下げてくれました。お互い無事目的を達成したようです。