桟敷ヶ岳+城丹国境尾根(NO.23)

インストラクターのレクチャーを受けるJOEさん


平成24年10月14日(日)晴れのちくもり  JOEさん、小てつ

コース
大森中町〜大森東町(大森キャンプ場)〜薬師峠〜桟敷ヶ岳〜城丹国境尾根〜竜ヶ坂分岐〜パラグライダーフライト基地〜茶呑峠〜大森西町〜大森中町





 先日の山行の途中で、JOEさんがふと「そういえばモクモク号にまだ乗っていない・・」とおっしゃっていた。モクモク号といえば桟敷ヶ岳だが、小てつも桟敷ヶ岳にとんと御無沙汰であった。しからばと、ホッケの予定をされていたJOEさんに方向転換していただき、御一緒に桟敷ヶ岳と城丹国境尾根の散策に行ってまいりました。

 今日は地下鉄天神川駅にて待ち合わせ、稲妻号得意の周山街道を快適に走る。天神川駅からなら大森までは30分あれば到着できる。いつもの中町の分岐地点にデポし、用意してまずは東町に進む。丁度8時。

中町のデボ地 大森東町の展望場所

 今朝は、いつも会う犬の散歩の奥さんや山仕事姿のご主人とも会わないが、御夫婦がトラックにバーベキュー用の炭を載せ、キャンプ場に納品されて行くのに出会った。今日はキャンプ場も賑わうだろう。神社も丁度秋の大祭だそうだ。

 キャンプ場のコートのところでスパッツを付け、ストックを伸ばしていよいよの準備をし、しんどい林道の登りにかかる。オタカラコウがまだ花を残しているようだ。今日の花の話題はJOEさんにお任せ。

 いつも湿りがちなこちらの林道も、雨が降っていないので乾き気味で、ヒルの心配がなくて安心する。中町のデポ地から1時間かからずに薬師峠に到着。

 薬師峠からすぐの大森東町の展望場所は、もうヒノキの成長で展望はなくなってしまった。いつもは岩茸山の方に向かわれるというJOEさんに、今日は巻き道の方を勧めて、そちらに向かう。市内向けはモヤがかかったようだけど、北側の方は遠望がきき、青空の色が濃い。

明るくなった尾根(都ながめ手前) 鉄塔広場より西側

 岩茸山コースとの合流点まできて、新しい林道が伸びているという情報をJOEさんから聞き、そちらの様子をうかがいに行く。多分林道は長谷林道から延伸してきたと思われたが、まだ上方に伸びていて、冬の積雪時にJOEさんは途中までこの林道を歩かれたということだった。

 林道が延伸したせいでか、「都ながめの岩」の手前まできた時に、二人とも「こんなに明るかったっけ???」と驚く。記憶では「都ながめの岩」のあたりが伐採されていて、急に明るく感じてたのが、尾根全体が明るいものだから、以前のように飛び出したという感じではなくなっている。

 今日はここでのんびりすることもなく、桟敷ピークへと向かう。薬師峠からこっちは花も無くペースがあがって、10時前に桟敷ヶ岳に到着した。今年はたくさんの栗イガが落ちていて、クマや猪も満足だろう。ただ、栗は豊作だったようだけど、ドングリは不作だったようだ。

 さすがにピークではザックをおろし小休憩をとり、JOEさんからアルフォートチョコをいただく。静かな山頂だ。

桟敷ピーク おバカがビス止め

 小休憩の後、城丹国境尾根に向かう。ナベクロ峠、129鉄塔を越え、わかっていてもテープに引っ張られて無駄に登らされる830mのコブの手前で、今日は注意をして植林地の中のトラバース道に進む。地形図の境界線通りにコブを登ったら、今度は降りてくるポイントが難しくなるのだ。ここは三本やぐらの尾根に乗り換えなければならないから、トラバース道を進み、関電の鉄塔標識に出会ったら右に折れ、谷部を進む方が迷わない。

 尾根を乗り換え、今度は正面に大岩が見える場所で登山道を90度右に折れて大伐採地に向かうところで、何と生木にビス止めされた標識を見る。この半年の間に縫い付けられたものと思われる。前回来た2月には、こんなのは無かった。

 標識自体はちゃちな薄ベニアにマジック書きだから、すぐにも朽ちるだろうが、ビスはステンレスみたいなので、いつまでも残るだろう。外しにかかるが、手持ちの道具では、ビスは外せなかった。今度来るときには電動インパクトドライバーでも持ってこなくてはならない。全くどこのおバカの仕業だろう。

自転車は崩壊寸前 おバカがミシン糸

 いつものラーメンピークでも11時、まだ食事には早いということで、先へと進む。自転車ピークの自転車はいよいよ崩れてきた。

 ビス止め標識は飯森山山名標識も有り、つくづくのおバカだ。また、飯森山ピークを過ぎたあたりから、以前okaokaさんが見つけられ、小てつもすぐさま撤去に出向いた「テトロンのミシン糸」が、またところどころ残っていたのだ。もう呆れて今度は撤去もしないままにしてきたが、残っている糸は天童山のひとつ西の展望ピークあたりまでところどころ残っていた。京都一週トレイルに選定されてから、特に変なのが入り込んでいるようだ。

 結局、対面反射板を過ぎ、単面反射板の広場まで来て、ようやくお昼とし、互いにラーメンを作り食す。食前にいつものノンアルコールビールをいただき、食後にはコーヒーまで入れていただき、毎度の至れり尽せりで、大感謝。

 ゆっくりとお昼休憩をした後、今日はJOEさんにパラグライダーフライト基地を案内と、一旦展望岩まで行って戻り、竜ヶ坂の分岐からパラグライダー基地へ向かおうとすると、どうやら京都一週トレイルのコースでは、こちらを本コースにしているようで、実線の表示になっているではないか。もうガックリである。

パラグライダーフライト

 それでもまだ踏み荒らされていることもなく、パラグライダー基地に着くと、今日は風もないのでフライトしていないと思われたのが、飛んでいた。風のある日なら、上昇気流に乗って山の稜線より高く飛んでいて、ここに来るまでに見え隠れするのだが、今日はそこまであがれないそうだ。

 丁度、組の最後の一人がフライトをする時で、離陸を見送った後、インストラクターの方に、しばしお話を伺う。以前、訪れた時に丁度消防ヘリが飛んできたことを話すと、時々ヘリが飛んでくるが、飛んできたら恐怖の絶頂らしい。

 パラグラダー基地を後にし、林道を下っていると、次の組がワンボックスで登ってきた。5,6人乗っているが、明らかに女性の方が多い。JOEさんも小てつも、地に足ついていない遊びは絶対にできないなと、互いに確認する。

 途中、2石仏の林道と古道の交差点で、見に行きますか?と聞いてみたが、JOEさんは石仏には全く興味がないようで、すぐに茶呑峠方向に進む。やはりJOEさんも、ここのしっかりした古道には感心された。ここらあたりの切り株というか根元だけ残った台杉の内側が黒く焦げていて、まるで雷杉のようだが、あまりに数が多いので、何かの猟で燃やしたのかも知れない。

 花はやはり茶呑峠から下の林道脇の方があって、それを楽しみながらだらだらと降る西谷林道を歩く。送電線をくぐればもう西町はすぐ。デポ地には丁度3時着となる。

 JOEさん、本日は小てつのコースにお付き合いありがとうございました。次回はJOEさんお薦めコースにお付き合いいたしますので、よろしくお願い致します。


                           【 記: 小てつ 】