初心者オヤジ再びジャンダルへ 親父の山歩き報告(NO.50) |
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自動シャッターですが、やっと撮れましたこの一枚 別にピークハンターではないのですが、こだわった一枚です |
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平成24年8月5日〜8日 洛西オヤジ
コース: ▼8月5日(日)午後出発 平湯温泉安房峠インター駐車場にて車中泊 ▼8月6日(月) AM4時にあかんだな駐車場に移動、始発4時50分で上高地バスターミナル 岳沢登山口−岳沢小屋−紀美子平−前穂往復−吊尾根−奥穂山頂−穂高山荘(宿泊) ▼8月7日(火) 穂高山荘−奥穂山頂−ジャンダルム往復−穂高山荘−涸沢ヒュッテ(宿泊) ▼8月8日(水) 涸沢ヒュッテ−パノラマコ−ス−新村橋−徳澤園−明神−上高地バスターミナル あかんだな駐車場−高山から高速乗り継ぎ帰って来ました。 ![]() ![]() ![]() こんにちは洛西オヤジです、五月に劔岳に行って以来の報告となります。二年ぶりの劔に行けたことで「よし今年はバンバン行くぞー」とリハビリ訓練をがんばったのですが、調子に乗り過ぎて又膝を痛めてしまい、一週間ほど松葉杖のお世話になる始末。過ぎたるは及ばざるが如し、又一からヨタヨタとリハビリ歩き、やっとなんとか歩ける状態に戻り、この際引退かけて「ガンバルか」と以前から気になっていたコースに行く事にしました。 オヤジは穂高連峰は前穂だけまだ行けてないのと、3年ほど前に西穂から奥穂の稜線歩きの時、ジャンダルの山頂の写真が、カメラが風でぶっ飛び無いので、何か物足りないとゆうか画龍点晴を欠く(そんなかっこええもんかい)気がしていました。 そんなわけで今回のコースです。例に拠ってコースタイム、オヤジ歩きは参考に成らないので載せていません。その分写真沢山、オヤジとご一緒に歩いていただいてる気分が何とか伝われば嬉しいのですが。
▼8月6日(月)
あんまり関係ないやろ4時が2時でも、立山の駐車場なんか無料やでネットの書き込みでも、まあボロクソに書かれているのですが、そんなことに腹たてながら、始発に乗り込むのに準備をしていたら雨が降って来ました、ほんまあかんでー、堪忍してーです。
上高地に着いても止みそうにもありません、仕方ないです、雨具着込んで出発です。初日の雨はへこみます。河童橋を渡って右に、遊歩道を進む事10分ぐらいかな〜岳沢登山口です、長い事休業していた岳沢小屋の営業の案内が有ります、予約が必要との事です。 今回のコースを考える時には岳沢小屋の営業は予想外でした、まあいまさらどうって事ないです、ヨタヨタと参ります。森林地帯を進むと天然クーラー、風穴の案内が、本当に前に立つと地面から涼しい風が感じられます。雨でなかったらもっと涼しい感じなのでは、残念、まあ先を急ぎます。何とか歩き出しは痛かった膝も慣れてきたのか歩けています。
ヨタヨタと登っていると降りてくる人に出会い始めます、「おはよう御座います」岳沢小屋泊まりの人達です。日本語通じます、とゆうのもこの後の状況がまあ大変なんです。森林の中を登る事2時間以上でしょうか、岳沢小屋に到着、ありがたいことに雨が止んで視界も広がって着ました、早速雨具を脱いでやれやれです。
さあいよいよ急登の重太郎新道です、雨が止んでくれてよかったです、クサリも多くくそエライ登りです。何とか膝はもってくれています、この昇りが今回の目安になりそうです。ボチボチと下りてくる人達に出会います、結構な人数です、どうも韓国のツアーの人達です。 「アンノンハシニー#*”!」「チュウイー#*?!」なんやようわからんのんです。ただクサリ場なんかでカチあうと譲ってくれて、「いやーありがとう、どうもどうも」一体此処は何処の国の山なんやーです。それにしても驚くのは、コンビニの100円カッパのようなものを着込んで、靴も大丈夫かいなあーとゆう感じですが、元気です、「マイッタマイッタ」−。
長いクサリ場を登り切って、ハーしんどやっと紀美子平です、大体皆さん此処でリュックをデポして、前穂の山頂を目指すみたいです。オヤジもその段取りでリュックを下ろして準備しますが、どうも天気が又シブッてきました。山の天気とメロ(女)心(スンマセン)男心と海カモメ、何のコッチャ案の定、山頂ではエライ降りになり、残念ながら展望はバツです。 おまけに下りるのに岩場は細心の注意が、今のオヤジはチョット滑ったり、つまずいてもドテーと倒れます、足に踏ん張りが利かないのです。そんなん判っていてなんで山歩きするのやあ〜、ヘッピリ腰で紀美子平に戻り時計を見ると、もう12時を回って半も過ぎています。急いでコンビニオニギリほうばって、吊尾根に向かいます、雨は何とか止んで来ました。くどいようですが山の天気とメロ心です。
吊尾根を奥穂に向かいますが、この時間になるともう誰にも会わなくなりました、国際山岳交流は終わりです。但し今日は又山小屋に着いたら、よく判らない言葉が飛び交っている事でしょう。室堂の中国(台湾も)奥穂の韓国だそうです。ここ4〜5年前から段々増えて、今では山小屋ではハングル文字が当たり前みたいに見られます。それはともかく吊尾根はベテランは尾根のテッペンを歩くそうですが、オヤジはもちろんユリ道でヨタヨタです。
やがて南領の頭に出合い、もう奥穂はすぐです、嬉しいのは何とか膝がもっていることです。そのうちになんだか人の声が聞こえてきました、奥穂の山頂です。穂高山荘泊まりの人も登ってきています、とゆうより時間的にほとんどが小屋やテント泊の人です。西穂からの人はどうもいないみたいです、そりゃそうでしょうね〜、厳しいですものね〜、オヤジは明日又来るので通過して穂高山荘に向かいます。
到着した山荘は予想どうり賑やかです。平日(月)でこんなに込んでいるのですから、土日はもっと凄いでしょう、オヤジは受付を済ませて本来布団一枚二人のところ、千円アップで布団一枚一人が一つだけあいているとのことですので、ためらわず「それにしてください」ラッキーなのか、ンーとにかく今日は無事歩ききれて嬉しいオヤジです。
▼8月7日(火)
ところでこの穂高山荘から奥穂への取り付きは、ハシゴとクサリの強烈な昇りが有名で、この雨の中なんとコンビニ雨具で登る韓国の登山ツアーの人達、ぞろぞろ列をなしてハシゴを登って行きます。まあ昨日も驚かされましたが、もちろんちゃんとした山雨具を着ている人も大勢いますが、それにしてもあのビニールの雨具は目立ちますし、登りにくいと思うのですが、すごいです。待機する事30〜40分ぐらいで晴れてきました、やれやれです、それに奥穂への登り口も空いて来ました。
予定より1時間ほど遅れていますが、奥穂の山頂に到着、本当は穂高山荘にリュックを預けて置けば良かったのでしょうか、しかしあの混雑振りだと、引いてしまいます。さて天気も回復、目の前にそびえるジャンダル、よしいったるぞー、ストックはしまいこんで、先ずは馬の背に向かいます、まあなかなかのネーミングです、もうジャンダルの上に人影が見えます。オヤジは三点保持の連続、ヘッピリ腰でしがみついて進みます。ここからしばらく連続写真で緊張感味わってください。
なんとか直下にたどりついたオヤジ、先ずリュックをデポします、頂上を目指すのには二つのルートが有ります。北側の壁と、南側すなわち西穂からくると目の前に現れる壁です。一般的には南側の壁が登りやすいのですが、浮石が多いのが難点です。前回は南ルートで登りました、今回は北側から挑戦です、こちらはもう岩登りの極み、一部オーバーハング(たいそうな)している所があり腕力の勝負です。 もう少しさがせば登りやすい箇所があるかも知れませんが、もちろんクサリ、ハシゴありません、まあもうこのルートは年齢的に最後でしょう。やっとたどり着いた頂上、満足感が広がります。しばらく展望をボーと楽しんでいました。登る途中で見た人影は無く又自動シャッターでの撮影です。ただ今回は風は無く安心です。 記念撮影も終わり南ルートで下り出すと、ご夫婦の方と遭い、もう一人若い男性も登って来ました。若い男性は北穂の小屋から来たそうです、相当早く出発してきたのではないでしょうか、今日天狗の頭から岳沢に下りて上高地に向かうそうです。初めてのコースで不安ですが、どうでしょうかと尋ねられました。
実はオヤジも今回そのコースを考えたのですが、まあ一度経験しているとはいえ初心者オヤジ、天狗の下りもなかなか厳しいので注意してくださいとアドバイスして別れました。しかし若さ溢れる好青年、ああ〜うらやましいなあ〜。 又来たコースを戻ります、馬の背をもう一度歩く事に成るわけです。まあ感覚的な問題ですが、奥穂に向かうほうが少しは楽かなあ〜気分的なものもあるかもしれませんが。何とか無事に奥穂の山頂に戻れました。相変わらずこちらは沢山の人達です。 みんなジャンダルを眺めてワイワイガヤガヤ、中の一人の中年の女性が「あのー、見てたんですがジャンダルに行ってこられたのですか」と声をかけてこられました。「はいそうですが」、「実は私も行きたいのですが、どうでしょういけるでしょうか」なおも「相当厳しいと聞いています、ガイド無しでは辞めたほうがよいとも聞きますが」オヤジも行けますでしょうかと聞かれてもね〜。 「もちろん行けると思います、が因みに此処の大キレットは行かれた事ありますか、それとジャンダルだけに行きたいのでしょうか、それとも西穂までの歩きを考えておられますか」、「はい去年大キレットは行きました、それでジャンダルも行けるかな〜と思って」との事、出来たら西穂、奥穂の稜線歩きに挑戦したいとの事です。 オヤジ「実は私は初心者ですが、まあ慎重に、こわごわ行きました、西穂からこちらへも来た事があります、ものすごく時間が掛かりました、お見かけしたところ相当歩いておられる様子、私などよりもっと長い経験をお持ちだと覗えます、慎重に時間さえ掛ければ充分に行けると思います、がんばってください、先ずは今天気も良いのでジャンダル往復されてきたらどうでしょう、2時間ほどです」、「いえいえ今日はまだ無理で、連れもおりますし、今度十分考えて挑戦します」との事です、中年三人のご婦人たちでした。 やはりみんな一度は行きたいのでしょう、しかし行く人は簡単に気軽にちょこちょこと行く人もいるのに、その辺が面白いところです。まあなんやかんやしているうちに昼になって来ました、とりあえず穂高山荘に降りて昼食にします。 小屋の前の広場でラーメン炊いていたらなんと、アレだけ晴れていた空が渋りだし、雨が少しですが降り出しました。ホンマに山の天気と、メロ心です(もうええー、しまいに怒られるでー)。食事の後、今日の宿泊予定涸沢に下ります、時間はタップリあります、涸沢は通過はするのですが泊まった経験がありません。
涸沢は一大人気スポット、特に秋の紅葉シーズンはものすごい事になると聞いています。このシーズンでも凄いテントと宿泊の人達でいっぱいです。ところで涸沢には涸沢小屋と涸沢ヒユッテがあります、どちらに泊まるか決めていないオヤジは分岐の雪渓の上でストック放り投げてどっちやー、ところが目安の取手の出っ張りが雪にうまいこと刺さる始末、これには一人で大笑い、とりあえずチョットだけ近い涸沢ヒユッテに泊まることになりました。
涸沢ヒユッテはなんか屋台村を彷彿させる、ちょっと変った雰囲気です、まあ布団一枚今日はもらえました。感謝感謝、それと無事に膝も痛くならずにジャンダル登頂感謝感謝です。
▼8月8日(水)
さて今日はこれも初めてのパノラマコースで下りるつもりで、横尾谷コースとの分岐にきたところ、ロープが張ってありパノラマコースは残雪が多く横尾谷に向かってください、との案内がありました。実はオヤジはある程度予想していたことで以前も同じような案内が有りました、その時たまたま一緒になったベテランが「これは嘘やで、なんでこんな大層なこと書いて通らさへんのかな〜、8月になったらよっぽどの事がないかぎり大丈夫、まあチョットぐらいあるかもしれんけど、責任問題になるからかな〜」と言っていたのを覚えていたので、今日はためらわずにパノラマコースで降りる事にしました。 気分的に余裕がありヨタヨタも今日はいっそうヨタヨタです、なんや日本語になってないがな、やがてパノラマコースから撮ったとゆう写真でおなじみ槍遠望アングルです。もう今日はこれでOKや、さあさっさと早よ帰ろうーとわがままなオヤジです。
屏風のコルに出るまでに、一部に幅5mぐらいの雪渓らしきものがありましたが、まさかこれで通行止めはないやろーと思いながら進むオヤジです。やがて屏風のコルに乗り、屏風岩見学の分岐に、行こうかな〜とも思ったのですが、イマイチ気が乗りません、それとさすがに3日め膝が少し痛くなりだしたので、調子こいたらアカンの教訓どうり屏風岩はスルーして降りて来ました。
下りは結構な急坂で、しかも岩がゴロゴロオヤジには辛い状況です、まあ仕方ないので慎重に慎重に、こんな時でも時間に余裕があると結うのは焦らずに歩けるのがありがたいです。大体予想していた時間3時間より少し遅れて新村橋に到着です。こちらの入り口にも通行止めのロープが、まああまり、いけまっせ、いけまっせ、と書いたら、なんかあったときに怒られるので、まあ注意して歩いてくださいとしておきましょう、山歩きはいつでも注意しなあかんのや〜と天の声。 さて後はいつもの徳澤、明神、上高地バスターミナルまでの例のチンタラ歩き、オヤジの今の歩きの状態を象徴するように、とにかくドンドン追い抜かれていきます。これは仕方がない状況で、人間修養の一環だと言い聞かせながらヨタヨタと、ひたすらバスターミナル目指します。それにしてもよく膝が持ってくれました、我ながら自分で自分を褒めてやりたい心境です。なにか又山歩きを続けられる自信みたいなものを得られた今回の山歩き 感謝感謝です
最後に又お前花の写真撮ってないな〜と思われるので、ホンマに花の写真はヘタクソなんですが、おばさん山歩き隊のT先輩の真似をして、最後にまとめてヘタクソ花写真載せます、花の名前T先輩みたいにわからないので皆さんで調べてください。ええかげんなやっちゃなあ〜、それにしてもヘタクソやな〜スンマセン。
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