久しぶりに比叡アルプス探策をしました

 
登仙台から京都市内を望む


2013.7.6(土)曇り 山上は21℃ 下界は33℃ ikomochi

コース:
京阪坂本11:40着→坂本ケーブル12:30発⇒延暦寺駅12:45着=無動寺道〜弁天道13:15〜夢見ヶ丘分岐14:25〜ロテルド比叡14:35=15:00 一本杉15:15〜比叡アルプス15:35〜P548 15:40〜P383 16:35〜尾根先端17:00〜岩坂バス停17:30=三条京阪行きバス17:35発








 期限間近の京阪株主優待券を戴いた。せっかくなので目一杯使おうと考えた行き先は、やっぱり比叡山です。坂本ケーブルに乗って、比叡山ホテルでお茶してと常日頃は考えないコース取り。

 比叡山だからとのんびりしていたら出発するのが遅くなり、坂本に着いたのが昼前でした。蕎麦屋で腹ごしらえして参道を歩いていると、朝からひと歩き済ませた方々が下ってきます。こちらはごそごそと坂本ケーブルに乗り、霞んだ琵琶湖を眺めながら、山上へ一路。山頂駅の温度計は21℃。ずっと30度を越える日が続いていたので、今日は比叡山で正解です!

 観光客に混じって登山姿のグループもたくさんいて、広島から来たという方たちに大比叡三角点への道を尋ねられるが、わたしは無動寺から歩いたことがないので道が分からない。その方たちの地図もガイドブックをコピーしてきたもので、しばらく話していたけれど、結局お寺の人に道を尋ねてくださいという返事になった。あの方たち 三角点を踏めただろうか。行けばなあんだで終わるけれど、結構ややこしい。無動寺から三角点への道は気になっていたので、今度確かめようと思う。後で気づいたが、ケーブル駅の駅員さんに尋ねたらよかったです。

坂本ケーブル 金歯きらり狛犬さん

 そんなこんなで他の登山者たちともおしゃべりをして、弁天堂の分岐を出発したのは13時を回ってしまった。急がなくちゃ。弁天堂ではご法事の真っ最中で銅鑼や読経が響き渡る。修行僧が滝水を汲んで運んでいた。くねくねと等高線に沿って谷を渡っていく。いつも思うけれど、比叡山は急斜面の谷に囲まれた急峻な山地だ。さすが修験の山だけある。斜面の崖があちこち崩れて道は少し荒れている。

 道が広くなり支尾根の付け根の広場に出た。石の鳥居がぽつんと立つ。いつもどこのお社を拝むためのものか 疑問な鳥居。尾根の斜面に向かってきれいな小道がついている。藪も払われ、おいでおいでをしているようだけど、今日のところは我慢して次回探索しよう。(期せずして同日okaokaのお二人がこの斜面を探索されて、レポートが出ています。苦労されたようで、行かんでよかった!)

不思議な鳥居 分岐を左へ

 道は少しづつ下りながら桜の茶屋跡へ。るんるん歩いていると、曲がり角の向こうから傘に長靴の男性がどすどすとやってきた。出会い頭お互いにギョ。男性は風邪を引いたので一汗流そうと、上ってきたようす。車を置いてきたというので、たぶん音羽川林道を来たのでしょう。この道はどこに行くのか?尋ねるので、無動寺まで1時間余り掛かると言うと、びっくりして帰っていかれた。さすが比叡山、いろいろな人に出会うものだ。

分岐をホテルへ 琵琶湖を眺める

 音羽川の分岐トンネルを過ぎ、夢見ヶ丘分岐を西へ、ドライブウェー沿いに行くと、今日の目的地ロテル・ド・比叡。このホテルの夜景は有名らしいけど、残念ながら夜になる前には下山するので、眺めたことがない。今日は優待券を使って喫茶でお茶タイム。琵琶湖一望のテラスで特製紅茶を頼んだが、お値段は山上料金でした。眼下をゆったり進むビアンカの白い船体をながめながら、念願のひと時を過ごしましたが、どうも居心地が悪かった。やっぱりさっさと山道に入ろうと、一本杉から比叡アルプスを目指します。

山上料金です 比叡アルプスはこちらへ

 夕方から雨予報で、水気の多い風が肌にまとわりつく。精華大の建物敷地を横切って無線中継所の建物の周りを回りこんで、登山道に出る。すぐにきれいな山道が続いているのでさっそく取り付くと、おかしいな どんどん道は下っていく。こんなはずじゃ?最後は急斜面の踏み跡に出て、下には沢の源頭。思い出しました、かつてもこの道に引っかったのでした。そのうちここも調べよう。音羽川につながっているはず。

すぐに白砂の尾根を下る 静かな尾根道

 そんなこんなで中継所に引き返し、正しい道に乗ったのは15:35だった。雑木林の緑が美しいこの尾根は8年ぶりだろうか。一時期は通い詰めたのだが。時折強い風が吹き、あちらこちらに枝の折れた木を見る。馬の背状の尾根はちいさなこぶが結構あってアップダウンを繰り返しながら、高度を下げていく。しかし見事なほどにテープや標識がない。きっと掃除している人がいるのでしょう。

ひっそりと標識がある 鉄塔をくぐる

 15:50 P543を越えてしばらくのこぶで「大鳥居」の標識を見つけた。ここで白い花崗岩が砕けた道を西南に下る。西側に掛橋の三角点の山並みが近づいていて、もうすぐ終点のはずやけど。しかし、もう16時やん。なんかこれと同じ光景を前にも体験したよ。デジャブじゃない。山は朝にこなあかん。甘くみたらあかん。

 またまた反省です。夕方の空に追いかけられるように、この道を走った思い出がよみがえる。送電鉄塔をくぐり、薄暗い森を下る。地図上では尾根の一本道だけど、里山だけあってこれはという支尾根には道がついていて、進路を間違わないように周囲の山を目標に走り下る。

白砂の斜面を下る 掛橋の三角点を望む

 16:35 ちいさなこぶを越えたところで、進路を迷う。脳裏には「無動寺川が荒れていて水の中を歩いた」というokaokaさんの記録が走る。時間がもう少し早ければ瓜生山に下るのだが。どうしようかという迷いがあったと思う。かつて、谷に下らず尾根から地蔵谷に出た経験もある。「2002年版北山1」地図では、地蔵谷からまっすぐ尾根を上って実線コースがある。そんなこんなで、このP383のこぶを通り過ぎて分岐を左か右か迷ったけれど、結局は尾根上に一直線に伸びる道を辿っていた。

やせ尾根をひたすら下る 古い道に出た

 この道は人が行き来しているようで、藪もなくきれい。次第に斜面を下り始め、掛橋の山頂がどんどん離れていく。1箇所西へ下る道の入り口があったが、藪に覆われている。そのまま尾根を下りていくと、車の行きかう音が迫ってきた。小さな広場で道を見失った。足元をみると、すぐ下に資材置き場のトタン屋根が見えたので、獣道を伝って石垣の上に降り立った。

 無人の古い民家の裏に出たが、白川が行く手を阻むので、道を探していると、民家の裏に古い道を見つけた。「所有者の許可無く榊をとるな」の看板。この道は川沿いに続いているようで、もしかしたら車道が出来る以前の道かもとわくわく。先ほど下りてきた尾根にも道が続いている様子。またゆっくり探索にこよう。

 道なりに歩いていくと、民家の庭に出て、そのまま開いている門から外に出た。車が行き交う車道には「岩坂」のバス停があった。比叡山の道中、民家はあるものの人が乗り降りするのはついぞ見かけたことのなかったバス停。わたしが乗客になるとは面白い。下りのバス停が分からずうろうろしていると、坂道をバスがやってきた。手を振って走ると、少し下ったところにバス停があって、運転手さんがクラクションをならして待っていてくれた。ありがとうございます。助かった。

出たところはここ この尾根を下った

 今回は、下りで痛くなる膝と足の様子をみたいと、あえて下山一筋を試してみたのだが、結構ハードだったかも。走って下ったし。いつもの銭湯に寄って、赤く腫れたつま先と膝を水風呂につけてみた。足だけだと少々長い時間でも冷たい水に浸けていられる。何回も繰り返すうちに痛みは治まり、帰りは足を引きずりながら歩かなくてもよくなった。この方法はよいかも。とにかくまず冷やすが肝心ですね。

 今回の記録写真、当日デジカメの電池を忘れ、急遽スマホで写真を撮った。数日後の正午過ぎ、外出先で最寄り駅を探そうとスマホで検索していたら、いきなり画面が真っ黒になり、起動もしない。あわててサポートに電話したら、起動しないなら故障で、データも取り出せないかも との返事。早くデータ移動しておくんだったと後悔先に立たず。

 翌朝、修理に持って行くべく携帯をなにげなく触ったら、起動するではありませんか。結局原因は修理センターに出さないとわからないそうで、憶測ですが、当時公園の木陰で携帯を触っていたものの連日36℃が続いた戸外の気温は40℃近くに達していたかも。クラッシュですね。冷房の無い部屋でパソコンを使っていたら、クラッシュしたという人も。それほど今年の暑さは半端じゃないってことでしょうね。

 データはすぐに取り出して、お陰で記録に写真を載せることができました。皆さんもご自身の体調&携帯パソコンの管理、お気をつけください。


                        【 記: Ikomochi 】