赤坂山
JOEの花紀行(NO.57)


赤坂山山頂


2013年6月30日(日)  曇り    小てつさん、JOE

コース:
林道ゲート・デポ地〜黒河林道〜黒河峠〜三国湿原〜明王の禿〜赤坂山
ピストン





 先週は、小てつさんの山紀行にあるように湖南アルプスに、キンコウカを見に行きました。今週は先週に続いて二人で赤坂山・三国山方面のキンコウカ観察に行きました。

 今回はいつもの時間ですが場所は山科で待ち合わせして湖西道路で向かいしまた。天候は、京都から堅田辺りまではよかったのですが、比良はどんより900m以上がガスの中でした。高島を過ぎると蛇谷ヶ峰が鮮明に見えましたが、我々が目指す赤坂山方面はどんよりした曇り・ガスでした。道は大変すいていて目的デポ地には8時前に着き8:10登山開始です。

ヤマブキショウマとヤマツツジ ヤマブキショウマとヤマアジサイ

 曇り空で大変涼しくコンディションは良い感じです。歩き出すとすぐにヤマブキショウマの大群生地が目に飛び込みました。薄クリーム白の花で地味ですが群生していると圧巻です。また、ヤマアジサイも咲いていて目を楽しませてくれます。途中ヤマアジサイの群落がありほぼ同じ地面なのに右側は白っぽく真ん中はアカっぽく左側は青色のものがありました。推測ですか、水の酸性度が異なり色が変わっているのだと二人で分析しながら登っていきました。

左青、中赤、右白のヤマアジサイ イワガラミ

 ヤマボウシは大変きれいに多くの花をつけています。この花はこの山地で全山で見られ、園芸種のハナミズキのようなピンクのヤマボウシも沢山ありました。後は、イワガラミなども咲いていました。

キンコウカ 湿原道のキンコウカ

 黒河峠に到着し、途中車で先行された方と少しお話しました。その方たちからは「珍しい花があれば待っていてください」とのことです。我々は林道伝いに歩き、三国湿原に向かいました。山道は、俗に言う「毛虫」が沢山います。刺されたら痛いタイプです。

キンコウカ群落 ヤマボウシ

 できるだけ道の脇の木々に接触しないように注意して進むみ三国湿原に到着しました。湿原は圧巻のキンコウカの開花状態です。数年間見た中で最高の開花状態でまさに満開に近く最高です。天候も曇りではあるもののガスも取れ最高の眺めです。モウセンゴケも蕾をつけていました。我々は赤坂山に向かいました。明王の禿から見る赤坂山はガスの中でした。山頂につくころにはガスも取れ眺めは回復していました。

 琵琶湖方面はどんより霞んでいるものの360度のパノラマ展望です。少し休憩してピストンでキンコウカ散策に向かいました。ギボウシは昨年見つけたところで今年も咲いていました。後、明王の禿の険しい岩場でも咲いていました。

明王の禿 赤坂山三角点

 黒河峠でお会いした方は、戻りの明王の禿でお会いしました。我々の方が早すぎて色々な花を直接ご紹介出来なかったのですが、いろいろと経過をお話ししてお別れしました。昨年はアザラシ岩から赤坂山頂までに、詳しく見渡すと多くのササユリのが見られましたが今年はまったく見られません。しかしながら今年は小てつさんのササユリセンサーが反応し、登山道からは死角になったところで2ヶ所見つけられ観察しました。

 戻りのアザラシ岩で昼食としました。ここでJOEは日清焼そばを作る際に大失敗し、小てつさんはお箸を忘れ割れ、それぞれリカバーして何とか昼食を取りました。

 JOEはササユリセンサーはまったく不発でしたがキンコウカには敏感に反応しました。キンコウカセンサーが働いた場所では豪快にキンコウカが咲いていてまさしくお花畑です。また、キヨスミギボウシも沢山咲いていました。

キヨスミギボウシ モウセンゴケ

 本日は我々が登山するころは山の上に立ち込めていたガスもとれ展望もよく、薄曇りで風も心地よく大変涼しいコンディションで恵まれました。ササユリは結局3ヶ所で観察できましたが昨年ほどではなく、よく観察すると蕾をつけていない株は沢山発見できました。昨年はその株が豊作で咲いていたのだと思います。今年は天候の加減で花芽分化しなかったものと推察します。

ササユリ ピンクのヤマボウシ

 しかし、豪快なキンコウカのお花畑、3輪の可愛らしいササユリ、多くのピンクと白のヤマボウシ、イワガラミ、ヤマブキショウマ、トリアシショウマ、キヨスミギボウシ、オトギリソウ、ヤマアジサイなど赤・白・黄色、青など色とりどりの花木を見ることができ最高の花紀行を満喫しました。

コアジサイ キンコウカお花畑

 小てつさんのササユリセンサーはすごいです。よく死角の場所を見つけられたと思います。小てつさんに感謝です。