武奈ケ岳
JOEの花紀行(NO.49)


西南稜線


2013年2月17日(日)  曇/晴れ  小てつさん、JOE

コース:
坊村〜御殿山〜西南稜〜武奈ヶ岳  往復ピストン





 先日、Hさん、小てつさんと武菜にいくつもりが雪の加減で赤坂山に行ったこともあり、今年はまだ武奈の西南稜の雪屁を見ておらず、小てつさんをお声がけして武奈にいくことになりました。

 今回は、雪の量に関係なく計画続行のつもりでしたが週末に雪が降ってくれて、日曜は天候もまずまずそうで楽しみしていきました。思っていた以上に降雪がありそうなので、ワカンとスノーシューのダブル装備で現地で何を担ぐか決めることになりました。

 心配は降雪の道路でした。途中越えをこえたら一変です。それまで除雪と塩カルの対応してあった道が雪道に変化しました。何とか花折トンネル越えると除雪車が活躍していて、目的のデポに到着できました。予想よりは車は少ない状態です。支度して登山スタートですが、本日は、私は結構モタモタしてしまい小てつさんを待たせる結果となってしまいました。(小てつさん、すみません。)

 我々は明王院を過ぎたところでアイゼンをつけました。先行者は相当の人数があるようで、新雪も踏み固められ、夏場のペースに近い速度でどんどんと高度を上げていきました。

白滝山方面 雪の林

 700mを越えた小ピークまでは植林ですので、木々への積雪が多く地面は少ない感じですが、ここからは雑木でストレートな降雪ですから新雪が多くなっていきます。先行のトレースは夏道とは少し異なる道で急坂を直登するルートになっていました。

 急坂を上りきると、数名のパーティーが休憩していて、さらに進むとテントが張ってあり皆さん支度をされていました。御殿山に向かう冬道では、昨年同様の雪屁が出来ていました。この冬道ルートでも昨年並みの大きな雪屁が出来ていて、坊村の西側斜面から風が吹き込み東側に雪が吹き溜まる感じです。

雪のツリー状態 御殿山山頂

 夏道合流点では巨大雪屁が出来ていて,それを風よけにしてテントが一張ありました。この辺りからはたっぷりの積雪です。時間的に早く到着したこともあり御殿山は昨年とは異なり人が少なく静かな状態です。武奈はガスで見えません。

 ワサビ峠に向かう道では巨大な雪屁が出来ていて、新雪を適当に楽しみながら西南稜に向かいました。ここまで、アイゼンで上ってきましたがグッと踏みこむと2段階に沈み込む感じであり、アイゼンがきいているものの変な踏ん張りが必要で足に負担がかかりました。

御殿山の雪屁 西南稜と雪屁

 西南稜は昨年よりは小ぶりながら立派な雪屁が出来ていてその西側を歩き最後の登りにかかりました。西南稜を進むとガスもかなり取れてきてコヤマノ方面も御殿山方面も前方の武奈方面もスカッとではないものの展望があります。遠くにはガスのかかった堂満岳の山容も確認できました。我々はガスの晴れる場所に進んでいる感じです。

武奈山頂 堂満岳方面

 山頂の到着しました。ここに来るまでは風が殆どなく順調に結構のハイペースでした。ラーメンタイムで、アクシデント発生です。小てつさんのコッヘルの底に付いていた雪でガススト―プのヘッドが濡れてしまいました。私のスト―プで火を付けられましたが回復せず、私の持ってきた3つのライターで付けましたが、結局回復には至らず、そうしている間に私のラーメンが完成したので私のスト―プをお貸ししてチゲ風ラーメンを作られました。また、先週に続きポットの紅茶を持ってきていただいたので、私だけは魔法の液体を入れておいしく頂きました。

樹氷 皆子山東稜

 白倉方面も初めは展望良かったのですがそのうちガス状態となって下山開始しました。コヤマノ方面散策プランもありましたが、ガスが出たためピストンとしました。帰りはスノ―シューを付け、小刻みな踵降りで降りました。その姿で、途中会った方に如何やらマタギ忍者と命名されたようです。

 小てつさんが用意してくれました秘密兵器「ヒップそり」を使う場面が限られましてが、せっかくなので登山道とトレースを避けて使えそうな場所で楽しみました。下山したころには晴れ間もでてきました。

朽木方面・安曇川

 昨日タップリ降った雪、周辺の山々の展望、ヒップそりを楽しめ、巨大な雪屁も見る事ができました。今日も楽しい登山が出来き大満足の1日でした。小てつさん、ありがとうございました。