堂満岳
JOEの花紀行(NO.43)


山頂からの展望


2013年1月4日(金)  雪/曇り/晴れ  JOE単独

コース:
イン谷口〜大山口〜青ガレ〜金糞峠〜堂満岳:往復ルート





 この7年間、初登りは堂満岳に行っています。特にこの数年は1月3日を初登りの日としていて、この2年間、山頂でお会いしているパーティと今年も会えることを楽しみにしていたのですが、今年は公用で3日に行けず4日に行きました。

 4日の朝、京都は晴れ間もありましたが、薄らと雪が降った跡がありました。大津京では雪景色でしたが、然程の積雪はなかったのですが小野駅を越えて周囲を見ると雪が降っていて、駅のホームも10p程度の積雪がありました。山は当然ごとくガスの中です。

JR比良付近の農道 大山口手前(紅葉トンネル)

 比良駅では10p程度の積雪があり一面銀世界で視界も良くなくて、誰も通っていない新雪の道を踏みしめイン谷口に向かいました。

 大山口手前は、2ヶ月ほど前は紅葉のトンネルでしたが、今日は白銀のトンネルです。四季折々風景が楽しめます。道はトレースはありましたが先行者は2名程度の薄いものです。

 雪道を楽しみながらドンドンと登っていきますと、途中でお一人休憩されている方があり、この方と少しお話ししました。麓に住まわれている方で、本日は八雲目指されるようですが、三日に堂満岳に行かれていて様子聞きますと、前日までは道中雪は少ししかなく、山頂付近も30p程度の積雪で東稜は雪が溶けてなくなっている場所もあったそうです。しかし、快晴で大変お天気には恵まれたとの事でした。本日の雪は、3日の夕方から降ったもので一晩で相当量降ったようです。麓は10p程度でしたが高度を上げると20〜30pの新雪です。

大山口 縦走路分岐

 紀行は書けていないのですが、12/23に堂満に行った時は20〜30p程度の積雪で年末に雨が降っていますので、根雪20p+新雪20センチ程度と思って、スノーシューはもっていきませんでした。

 金糞峠直下の急斜面では膝下程度まで踏み込むような所もありました。先行者のトレースはあるものの、新雪は結構下が滑りやすくアイゼン付けて登りました。薄いトレースはあるものの新雪の中の歩きですので、夏場なら9:50に到着する金糞峠ですが本日は10:01に付きました。1時間以上余分にかかりました。

 ここまでは8名程の方に出会いましたが、金糞峠から堂満は貸切状態となりました。金糞峠からは堂満に向かいましたが、堂満には本日誰も行かれていなくてここからはラッセルを行いながらとなりました。

琵琶湖方面 釈迦岳方面

 風、自然の力はとても不思議なもので、雪が少ない部分もあれば、膝ぐらいまで雪が溜まっている部分もあり、予想以上のラッセルとなりました。ルートとしては縦走路から冬道を行かず東レ新道を登ることにしましたが少ピーク/第二ルンゼを過ぎ、このルート一番の急坂を登りましたが、急斜面では膝上位まで沈み込み、木々をつかみながらの腕力登山で尾根にでました。ここまでも相当の時間がかかりました。

 尾根に出ますと、わずかですが雪屁が出来ている部分もあり、一晩で相当の雪が吹きこんで雪溜りが出来たようです。山頂の手前のピーク付近は低木帯に雪が吹きだまっていて中途半端な状態であり、雪の重みで垂れ下がった枝のブッシュをかき分けながら進め状態で、足元はズボズボと沈み込む状態で腰下までの所もありました。山頂に向かう300m程の距離は、腕力登山と雪の中を泳ぐような状態で悪戦苦闘のラッセルを行い30、40分程かかり通過しました。山頂手前の小鞍部から頂上までは腰までの雪溜りでした。

第二ルンゼ岸壁と山頂 コヤマノ岳

 12時24分、漸くの思いで山頂到着です。金糞峠からの東レ新道は80分かかりました。無積雪期なら10時30分には到着していますので、2時間程度多く時間がかかりました。スノ―シューをもっておけば、ここまでで1時間は短縮できたと思います。積雪状態を読むのは難しいです。

 天候は東レ新道を通るところから一気に回復し、所々見通しの良いところでは釈迦岳や琵琶湖が綺麗に見える状態になりました。山頂では、琵琶湖方面で少しガスっている部分もありましたが、展望も良く風景を楽しんでラーメンを食べました。

山頂 金糞峠

 当初は東稜を降りるつもりでしたが、天候はこの後にまた雪が降る可能性がある状態であり、時間は12時53分で、下りとはいえ無トレースの中でさらなるラッセルが予想されましたので、体力温存を考えて来た道の自分のトレースを使い戻ることにしました。

 自身のトレースは薄いながら一度踏みこんでいるのと基本は下りですから、帰りは登りの悪戦苦闘が嘘のようにスムーズに下山することができました。金糞峠からはしっかりと踏みこまれたトレースがあり、一気に降りる事が出来ました。登りでは相当時間がかかったのですが下山は2時間程度で無事に降りる事が出来て、14時50分に比良駅到着しました。帰りの電車で、小てつさんに初登りの速報をメールし帰宅の途に付きました。

 3日に行っておれば雪はあまり多くなく楽しめなかったと思いますが、3日の夕方から多くの雪が降ったおかげで無トレースの新雪と天候回復で素晴らしい展望をタップリ楽しみ大満足の2013年の初登りとなり、結果的には4日に行って正解となりました。今年も楽しい登山を楽しむスタートが出来ました。