堂満岳
JOEの花紀行(NO.46)


小ピークからの志賀の町


2013年1月27日(日)  曇り/雪/晴れ   小てつさん、JOE

コース:
デポ地〜イン谷口〜大山口〜青ガレ〜金糞峠〜堂満岳〜急坂直下の東側谷〜大山口〜イン谷口〜デポ地 





 今週は、週末に小てつさんより何時何処に行く予定ですか?とのお尋ねのメールをいただき、小てつさんを堂満岳に是非お連れしたいと思いお誘いしました。

 心配は、前日の降雪で道路等の凍結、デポ地の確保でした。電車で行く案もありましたが、最終的には小てつの稲妻号で行くことになりました。

 京都を出て滋賀に入るとさほどの雪ではなかったのですが、堅田を越えて和邇ぐらいからは白銀の世界で5センチ程度の積雪がありました。道は、十分に通れる状態です。路面は積雪で滑るような状態でデポ地確保で少し苦労しましたが、準備も完了し堂満目指してスタートしました。

 イン谷口から正面谷に入りました。新雪は10センチ強あり大山口に到着しました。電車で来るタイミングより若干遅い感じですが、ここでアイゼンをつけて先を急ぎました。我々は結構な速度で進みましたが、大山口で我々より先に準備されていたカップルの方たちを、追いかけたのですがまったく姿も見えず、すごい馬力の方たちです。道は先行に団体者があるようでトレースはしっかりついていて、比較的に楽に登れました。青ガレ手前のルンゼ取り付きに、どうやら雪中訓練の方たちと思われるパーティが2組何か作業されていました。この方々のトレースのようです。

金糞峠方面 金糞峠

 ここからはトレースあるものの、大山口のカップルに少しブラスアルファがある感じで、数名の先行者がある程度のふみ跡です。新雪はフカフカしていて、金糞峠直下の急斜面では踏ん張りきかず大変しんどい感じでありましたが、10:03に金糞峠到着です。1/4のJOE単独のときに比べて相当早く、夏場に近いスピードです。

 東レ新道に入ると無トレースで、世界はいっぺんし、風が作り上げる雪の芸術の道が続きます。浅い部分と深い部分が入り混じり新雪を楽しみながら進みました。縦走路分岐では、地元のご夫婦が追いつかれ少しお話しました。我々は夏道の東レ新道に上がり、ご夫婦は縦走路から冬道にいかれました。

縦走路分岐 第二ルンゼと山頂

 本日は、4日と異なり、根雪がしっかり固まっているので新雪があるものの、スボスボと沈む感じではなくそれなりに踏ん張りも利く状態です。第二ルンゼ手前の小ピークでは、山頂が雪で吹き上げ相当の積雪量です。山頂にある杉の埋もれ方からしても2m近くあります。ここからの眺めは絶景で釈迦、コヤマノ岳方面、琵琶湖、堂満の山頂などすばらしい冬景色を楽しみました。

 堂満の山頂稜線までの急坂ですが、4日は膝が新雪で上がらず腕力登山で悪戦苦闘したのですが、本日は根雪がシッカリしているので積雪量のわりに楽に上がれました。稜線に上がり冬道ルートと合流し先を進むと大きな雪屁に遭遇しました。ここを過ぎると夏場は木々のなかで眺めは無いルートになり、4日はフカフカ雪で中途半端な積雪で泳ぐように苦労して進んだ道ですが、現在は木々が雪に埋もれて超巨大な雪屁の雪原に変わっていました。ここは冬の堂満の魅力の一つの場所と思います。この雪屁と稜線の雪原は山頂にまっすぐ伸びていて素晴らしい360度のパノラマの展望です。北山方面、蓬莱、烏谷山方面の抜群の眺めです。

雪屁・雪原からの山頂釈迦岳 雪屁・雪原からの山頂

 ここで先ほどのご夫婦と合流し11時過ぎに山頂に到着しました。山頂はここも2m近い積雪で、木々がない分、普段山頂より高いところからの眺めですので、ここも360度パノラマで最高の眺めでした。快晴モードで琵琶湖も琵琶湖大橋も鮮明に見え、蓬莱山もばっちりみえました。

蓬莱山方面 琵琶湖大橋方面
琵琶湖 志賀の町並み

 ここで小てつさんは先週に続きマルちゃんカレーうどん、私はエースコックの醤油のワンタンメンです。カレーうどんの香りは山頂に漂っています。カレーは食欲を本当にそそりますね。先のご夫婦は行動食をとられて、第一ルンゼより南側の谷を尻セードで下山されるそうです。私が昨年、トレースに吊られて行ってしまったルートのようです。

堂満山頂

 我々はノーマルにノタノホリ経由の予定でしたが、小てつさんからの推奨の声もあり、ご夫婦跡を行くことにしました。山頂からの40度を越える急坂は終始尻セードで降りられたようで、初めは左側でありましたが途中から右に向いていて気がつくと昨年迷い込んだコースではなく、夏道に近いルートでした。

 急坂終盤に前方に10名程度の団体がおられました。足元見るとワカンとツボ足の方でしたので、我々も尻セードで降りたことをお話しました。前方見ると、下山方向に対して左側の谷にトレースがついていました。先程のご夫婦のものです。このトレースについて降りていくと尻セードの跡が残っていて、我々もボブスレーみたいに気持ちよくすべりどんどん降りていきました。

 途中、狭い木々の中も器用に降りた跡がありました。本当にこのコースを知り尽くされているようです。谷の後半は大変な急坂で私は新雪を踏みしめ降りました。先のご夫婦のお話のとおり30分もかからない超高速で通常の正面谷の登山道降りました。

大山口

 大山口でアイゼン外してデポ地に向かいました。トイレのある場所からは、朝の雪一面が一変しアスファルトも見え、楽々と歩くことが出来ました。

 デポ地付近は、朝とは異なり稲妻号の前後に多くの車が駐車してありました。朝の路面状態で上がりきれず同じようにとめられたようです。尻セードしたことで、13時を過ぎた時間帯にデポ地にもどりました。私は、小てつさんがご用意していただいた黒ビールをいただき、小てつさんご自身はノンアルコールビールをいただき、帰路に着きました。朝の雪景色がうそのような光景に戻っていました。

 山科経由で送っていただき大変助かりました。小てつさんに感謝です。また、堂満にお連れして来てよかったですし、天候もラッキーコンビで大変恵まれ、雪も楽しめて、いろいろと大満足の一日でした。