蓬莱山(小女郎谷道・金毘羅道)


 
蓬莱山山頂


2013年5月3日(金:祝) 晴れ 森の旅人M

コース:
R蓬莱駅〜湖西道路〜林道終点(ダム下)〜薬師滝〜小女郎峠  小女郎池 〜蓬莱山〜金毘羅道下山口〜金毘羅峠〜林道出合〜湖西道路(高架下)〜JR蓬莱駅





 桜の満開から葉桜へ,春の通り過ぎる速さを目にしている間に4月の山行はパスしてしまった。一月空いての久しぶりの山行は新緑の比良山系としました。昨年から比良に足繁く通うようになりましたが,今回の小女郎谷道から上り,金毘羅道を下るコースは私にとって初めてです。年末から右足ひざに違和感があり,すっきりしない状況で若干心配しながら登山口に立ちました。

JR蓬莱駅を下りた登山者は他に二人の男性のみで,この二人は駅を出るとそのまま先行して結局,この先で姿を見ることはありませんでした。私は駅前で準備をしてから出発です。

 駅前のR161の信号機を渡り山側の街中ヘ,分岐点には蓬莱山への標識が立っておりわかり易い。湖西道路の高架橋(脇山橋)を渡ると突き当たりになり,標識に従い左折し,直ぐの山側への道へ右折すると後は,林道終点(ダム下)までほぼ一本道だ。途中に開けた場所に東屋があり休憩ができる。ここは絶好の琵琶湖展望所となっている。野草は紅色のヤマツツジ,黄色のカタバミ,紫のツルニチソウと色も多色で楽しませてくれる。

一休み入れた後は,相変わらずアスファルト道を上って行く,スギ林に入りコンクリート橋を見てようやくダム下に着く。

JR蓬莱駅 湖西道路高架橋
ヤマツツジ ツルニチソウ
東屋からの琵琶湖一望 林道終点(ダム下)

 ここから本格的な山道になる。砂防ダムは続けて2つ。スギ林の中を行く道はしっかりしており歩きやすい。薬師滝の分岐では,滝を見ようと谷へ下りて見るが全体がはっきり見えない。一汗顔を洗うのには良い場所だ。本道に戻り左岸を進む。一旦,谷に入るも直ぐに左岸の道へ。左手に大岩が転がる急峻な谷を見て,急坂を折れながら登っていく。やがて砂防ダムにて右岸へ渡渉する。谷合流部を見て右の谷へ道は続く。この後左岸へ渡渉して折り返し道を上り,ロープのある箇所を通過する頃になると稜線が見える。

 谷合流部の後,何故かマウンテンバイクとデイバックの置いてある場所に出る。この先が,小石の露出している溝の急斜道を上って行く。長い上り一本調子の坂から急坂となり,左ふくらはぎに少し痛みが走る。無理は止めて小休止を取る。周囲を見渡すと右手は谷が続き,左はスギと雑木の林である。前方にも後方にも人影は無く,静かな山中に身を置く。

薬師滝 マウンテンバイクとデイバック

 休憩後,谷を詰めると狭くなり細谷となる,登るに連れて両側から土砂が崩れ落ちてきて歩きにくい。少し身の危険を覚える場所である。ようやくロープのある階段を登ると笹道に出た。前方に小女郎峠の標識が見える。出発時晴れていた空は薄曇となり少し寒い。小女郎ヶ池に向かい時間も良いので昼食とした。2グループが昼食の他次々と人が訪れる。池の周囲はまだ枯葉色で,新芽も高所なだけにこれから春を迎えるのだろう。小女郎峠に戻ると多数の人が交差する。三人グループの後について蓬莱山に向かう。多くの登山者と行き違う。

小女郎谷道最上流部 小女郎峠
小女郎ヶ池 琵琶湖一望

 蓬莱山山頂も多数の登山客と明らかな観光客でにぎわい絶景を楽しんでいる。薄曇ながら視界は良く北方面の伊吹山,武奈ヶ岳もしっかり,峰床山,皆子山も近くに望める。山頂には,ほんのわずかな残雪があり子供たちが雪投げをしている。

金毘羅道下山口 カタクリの花

 写真撮影後は,金毘羅道下山口に向かう。金網フェンス沿いに下っていくと,一区画口が開いて標識が立っている。ここが金毘羅道の下山口である,直ぐに単独男性に出合う。道の確認を取る,その方は,今日はキャンプ予定ということで大きなリュックを背負っている,金毘羅道は利用者が多いようで家族連れをはじめ多くの人が登ってくる。途中のガケ下りの場所にはロープが張ってある。さらに近くの岩には赤と青のペンキが塗布してある。少し下った場所から覗くと大きくえぐられた状況が判る。金毘羅峠では,蓬莱駅とびわ湖バレーの分岐となっている。今日は右側の蓬莱駅側へ下っていく。この先は九十九折道になっている。雑木林の道で途中ではカタクリの花も見ることができた。そして林道出合に到着する。

金毘羅道林道出合 金毘羅神社の名水

 ここからアスファルト道になる,金毘羅神社の名水と名の付いた谷水が湧き出す場所を通る。これからの季節はありがたい水になるのだろう。直ぐに石碑の立つ金毘羅神社前を通過,そして迫力のある大堰堤を目にする。この先の下り道が長く感じられ,ようやく少し開けた場所に出る,道から少し外れるが砂防用水路があり寄って見ておく。自然災害に対して対策が取られているようだ。なお,下りは続き,ようやく湖西道路の高架下を潜る。

大堰堤 砂防用水路

 広場があり,トイレもあるので借用する,スパッツも外して帰宅準備を完了。民家が見えると少し下った先にR161の信号機に出る。蓬莱駅も近くに見える。蓬莱山を振り返り改めて,今日登った山並みを見上げて達成感を得る。

 今回は特に道に迷うことも無く,また心配したひざにも痛みが無く,無事山行を終えて帰ることができました。