雲取山(巡視路道からハタカリ峠) 


 
京産大凌雪荘


2013年3月24日(日) 晴れ 森の旅人M

コース:
花背高原前バス停〜寺山峠〜京産大山小屋〜地蔵杉山〜ハタカリ峠〜雲取峠〜雲取山〜二の谷〜立命館大小屋〜一の谷出合〜一の谷寺山峠出合〜寺山峠〜花背高原前バス停





 街中はサクラが咲き始め,急速に春めいてきた。北山も雪が無いだろうと出掛けた先は雲取山。久しぶりの尾根の巡視路道を歩き,雲取峠に出る予定である。このコースは2回目だが5年以上は空いている。花背高原前バス停より旧花背小中学校前を通り寺山峠に向かう。天気予報はくもり,しかし予報が外れ晴れてきたのがとてもうれしい。

 旧花背スキー場の脇を通って行く,休憩所のドアが開け放してあるが,中は床がめくり上がり相当痛んでいる。目指す谷に入り最初の谷分岐では左手の谷を上っていく。やがて標識のある谷上流部で方向を変え,杉の根っ子道を登っていく。尾根を巻いて坂道を登り切ると寺山峠に着いた。春先で山全体が明るく気持ち良く登って来れた。ここで小休憩を取る。

花背高原前バス停 寺山峠に向かう
寺山峠 公団巡視路へ

 寺山峠から「公団巡視路」の標識に従い尾根に上っていくのだが,その標識が見当たらない。探すのをあきらめて北東の尾根道を登って行く。この道は尾根伝いでハタカリ峠まで慎重に歩けば問題なくいけるはずである。尾根のピークで地図と確認しながら歩く,道は薄いがテープも多い。4つ目のピークを過ぎて尾根から外れた広場の谷上流部に,京産大の山小屋「凌雪荘」を目にする。大型のりっぱな黒い山小屋は目立つ。前回はハエの大群に迎えられたことを思い出すが,さすがに初春でハエの姿もなく気持ちよくいられる。春の光がやさしく時間を忘れる,しばし休憩を取る。

 尾根に戻り次のピークへ。ここから方向は西に向きを変える,下った鞍部にはヒノキの大木が1本立っている。谷上部の位置に今まで余り見なかった残雪がある。ここで大ミスを犯してしまう。次のピーク目指し急斜面を登り始めたものの,斜面には倒木が多く真っ直ぐ登れない,何度も迂回しながら登るがテープが一切見当たらない。「おかしいな」と思いながら結局ピークへ到着。やはり,コースアウトして鞍部から直線的に登ったことを地図で確認する。今いるのは地蔵杉山899mの山頂である。正に杉に囲まれた山頂で展望は全く無い。これから来る機会も無いだろうと自分を納得させる。2回目の安心感がミスを誘ってしまった。一つ間違うと遭難である。鞍部に下り,よく見ると谷をトラバースした先の木にテープが見える。

地蔵杉山北側の残雪 地蔵杉山
谷をトラバースした先のテープ ハタカリ峠手前尾根の木積み

 地蔵杉山の北側になる尾根ピークを越えて,鞍部からハタカリ峠へ。ピーク直前に枯れ木が積まれ「この先行くな」のサインが知らせてくれる。尾根から南西に下った樹木に「ハタカリ峠」の標識が多数掛けてある。峠から尾根に上がり北西の尾根道を歩く,葉の無い樹木の尾根道には光がどこまでも届き気持ちよい快適さを与えてくれる。途中で南西に方向を変えてそのまま尾根を下ると雲取峠である。

ハタカリ峠 春の陽さんさん尾根道
雲取峠 府立大山小屋

 昼食は二の谷の立命館大山小屋でと予定していたが,雲取峠にある府立大山小屋のベンチで取ることにした。初春の陽が暖かく,気持ちよくゆったりと昼食を済ます。この後は雲取峠から雲取山山頂へ。二の谷へ下り立命館大山小屋に到着する。ここで初めて人に出会う,若いカップルが昼食準備中であった。長居は無用とすぐに二の谷下流を下降する。一の谷出合いで女性2人を抜かす,結局この後は人には会わず。寺山峠出合いまで長い一の谷を何度も渡渉しながら遡上しました。丸太の橋も掛けられていますが,出来るだけ橋を通らないようにしました。右岸に新しい林道が平行して途中までできているのですが,この結果,倒木・崖崩れと相当,一の谷に影響を与えているようです。以前の林道の無い一の谷の姿に戻ればと思いました。

雲取山山頂 二の谷上流
一の谷寺山峠出合 公団巡視路標識

 寺山峠に着くと,往路見当たらなかった「公団巡視路」の標識が目に入った。今まであった反対側の木に付けられていた。これでは判らない。なぜだろう?

 思わぬコースアウトもありましたが,天気に恵まれた今回の山行は日頃のストレス発散になったようです。そして野草の花は時期が早いのか,まだ見ることは出来ませんでした。