鈴鹿山系 御池岳


 
御池岳山頂


2013年9月14日(土) 曇り 森の旅人M

コース:
鞍掛トンネル西口駐車場〜鞍掛峠〜鈴北岳〜元池分岐〜真ノ谷御池岳分岐〜御池岳   復路は往路ピストン





 この夏は,鈴鹿山系に続けて山行していますが,ついでに最高峰の御池岳にも登ってみたいと予定を立てました。

 名神は彦根ICで下りて国道306を滋賀県−三重県をつなぐ鞍掛トンネルに向かって上って行きます。途中に所が気になる表示板が出ています,三重県側へは通行止めであると。車は急な道も無く順調に鞍掛トンネルに着きます。やはり滋賀県側でトンネルは厳重に封鎖されていました。情報不足で登山経路の変更が出てきました。トンネル入口横に確保されている駐車場に車を入れます。本日一番乗りのようです。準備をしていると2台目の車がやってきました。山を見上げるとガスが覆っています。

 トンネル東口からコグルミ谷を登って行くつもりでしたが,予定変更して西口から鞍掛峠へ,そのまま鈴北岳の北尾根を目指す逆コースとしました。天気予報では曇りで午後から天気が安定しないようなので,出来るだけ早く御池岳に立つようにしました。

鞍掛トンネル西口 御池岳登山口

 駐車場内の脇に登山口があり登山ポストへ登山届けを入れて登山開始です。杉植林地の急斜面を短い折り返しで登っていきます。鉄塔が見えてその下を通過する頃から,杉植林から自然林になります。しばらくすると鞍掛峠です。ガスが濃くなり視界が20mほどであまり利きません。でも,鈴北岳の北尾根道(県境尾根)は,良く歩かれているようで,しっかりしています。

鞍掛峠 尾根鉄塔

 本日2箇所目の鉄塔下を通過しますが,この鉄塔は関西電力と中部電力の責任分界点であると表示板が出ている。赤色(左)が中部電力,青色(右)が関西電力である。ますますガスは濃くなり15m以下で,前方はほとんど確認できない。やがて雑木林を抜けてシダ原に出ます。晴れていたなら気持ちが良いだろうと思いながら上って行きます。ピークがあり途中のP1056と思われるが,何も表示等は無い。途中までに見た秋の花はトリカブト,ベニバラボロキク,にと多くは無い。

 一部ガスが切れて山頂と思われる姿が目に入ってきた。登るにつれてガスの切れ間が多くなってきた。荒れた急斜面を登ると山頂でなく更に目の上前方に次のピークがある。ようやく登りきったところが鈴北岳の山頂であった。広くて360度展望あり,展望の無い御池岳に代わる見所である。残念なことに,これから登る御池岳山頂部はガスで被われている。

ガスの尾根道 鈴北岳
鈴北岳から御池岳 鈴北岳から鈴ヶ岳

 風も強いので日本庭園と呼ばれる草原へ下って行く。ガスも完全に切れて見通しの良い,広々とした原っぱである。山頂部でこれまで余り目にしたことの無い広大な草原である。だが,この先の標識の表示に落とし穴があり迷わされることになる。

石灰石と日本庭園 元池−真の谷−鈴北岳分岐
間違った方向のコケ道 真の谷へ

 元池と鈴北岳・真の谷十字路分岐に着く。標識が立っており次に向かうのは真の谷である,方向を確認して最初は標識に無い南に向かう。しかし,標識の矢印が気になり十字路に戻る。矢印の真の谷に従い歩いているとY字分岐となっている。最初左手に入っていくとやがて草原から離れて道も途中で無くなってしまった。本道で無いと思いY字分岐に戻り今度は右手の道を進むがこちらもやがて道が不明確となる。この道も違う。

 結局最初の明示されていない道を歩くことになる。標識の下には木の矢印が転がっているがもう少し明確な表示にしてもらいたいものだ。広い草原なので道探しに30分も費やしてしまった。その間に2台目の車でやって来ていた後方を歩いていた夫婦が戻ってくるではないか。地図を落としたため,道に自信が無くなり戻ってきたようだ。話を聞くとこの道は先に続いていたと言う。こちらの話をして三人で真の谷に入って行く。この分岐は御池岳から来ると気にならないが,鈴北岳から来ると間違いやすい。濁った真ノ池を見てからやがて標識のある御池岳分岐に着く。

真ノ池 真の谷御池岳分岐

 尾根に取り付いて山道を上って行く,自然林の中は,急坂は無く石灰質の岩が転がる御池岳山頂に着いた。残念ながら元々展望のない山頂である。またガスが出ているので唯一開いている南西方向の風景も全くない。

御池岳手前 トリカブト

 山頂で昼食を摂る。夫婦は地元の滋賀でやはり,初めての御池岳だと言う。この先は,夫婦はコグルミ谷に下り駐車場に戻るという。私は御池岳のテーブルランドやボタンブチに行きたいがこの濃いガスでは何も見えないため,今回はピストンで戻ることにした。ここで夫婦と別れることになった。地図が無いのでこちらの手持ちの地図をあげることにした。

 下山開始を始めると,再びガスが覆って見通しが無くなってきた。山頂では石灰石の岩が道を消していて分かりにくく,初めての場合は要注意だ。真の谷手前から陽が射し始め天気予報と違い少し良くなってきた。下りでは,次々と登山者に出会う。比較的夫婦連れが多く,真の谷で最初に出会った夫婦は2回目だがやはり分岐で間違ってしまったとのこと。日本庭園で単独男性,鈴北岳とP1055では夫婦連れとこの後にも多くの人に出会った。

 鞍掛峠からトンネル西口に着くと,駐車場は10台停まっていた。大半は地元滋賀であるが,遠くは神戸,トンネル東口に入れないためか名古屋,岐阜ナンバーも停まっていた。予定のコースを変更したため,充実感が少し足りない。次回機会を作ってコグルミ谷から山頂を目指して,テーブルランドにボタンブチを訪れたいと改めて思いました。