桟敷ヶ岳(鉄塔広場直登コース)から狼峠・魚谷峠


 
桟敷ヶ岳全景


2013年2月3日(日) くもりのち晴れ  森の旅人M

コース:
祖父谷林道小梅橋〜桟敷ヶ岳直登取付〜鉄塔広場〜桟敷ヶ岳山頂〜ナベクロ峠 〜祖父谷峠〜祖父谷林道〜狼峠取付〜狼峠〜P831〜まほら谷〜魚谷峠 〜祖父谷林道小梅橋





 真冬の2月の行き先を思案していたが,桟敷ヶ岳に決める。今回は,鉄塔広場への直登道から山頂へ向かうコースを取る。いつも出かけているのは3月に入ってからであり積雪が多ければやめようと出かける。雲ヶ畑の里に入ったがまったく雪は見られない。岩屋橋から祖父谷林道を上って行く,林道にも雪は見られないので少し拍子抜け。予定通りに小梅橋の先の林道脇に止める。

 直登取り付けまでの林道にも,結局雪は道脇に少し見られる程度であった。この直登コースは関電の巡視路でもあり比較的わかり易いが,道はスギ植林地内の急斜面が続くため,途中で服装を調整した。やがて沢から離れて上がっていく。雑木に変わり明るい道になる。天候も良く晴れ間が見える。

 急斜面は続き,先ほどの谷上流部へ,そのまま谷を少し上がって左手の尾根に取り付く。大岩が上方に目に入る。その大岩の上を巻いて行くと谷上流に辿り着く。緩やかで開けた場所から更に先を進みスギ植林地に入っていく。谷の右手に上がり行くと,火の用心の立て札が2枚直進と右方向を示して立っている。右手に進めば鉄塔広場手前の東側の鉄塔下へ,直進は尾根へ行くことになる。今日は鉄塔広場への直登道を歩く。

桟敷ヶ岳直登取付 谷合流

 古い足跡がある,谷を詰めて行くと左の尾根を登っていく。雪の下から,プラスチック製の黒色の巡視路階段が見えるので道は間違い無い。斜度は段々きつくなる,鉄塔目指して足跡は続いている。鉄塔前の急斜の雪面をようやく登りきる。曇り空の下冷たい風が強い。真東に花背の大鉄塔が見える。比良も白く光っている。。

スギ植林地を登る 鉄塔広場

 写真を撮ったあとは山頂へ向かう。本日の山頂一番乗りのようで真新しい足跡は無い。山頂の積雪も20cmで明らかに少ない。展望も北東のみであとは雑木で見えない。早い昼食をと思ったが寒いので止める。ナベクロ峠へ下り始める,ここからは足跡が一切無い。積雪も20〜30cmと少し多くなる。順調に下っていたが何となく違う。アセビ道もあるが,おかしい。下り過ぎている。多くのテープが有るはずなのに全く周囲にテープが見当たらない。結局,斜面を戻り返して確認すると尾根分岐で北西に行くところを北に直進していたことが分かった。少し慌ててしまった,何度も来ているのにまさかの間違いであった。雪道の怖さである。

桟敷ヶ岳山頂 迷い道に入る

 その後は,慣れた道でナベクロ峠に着く。以前の標識が無くなりここが峠なのか分からない変哲の無い道になってしまった。北にある鉄塔下に出る。日当たりも良く,北側に下った木陰で風を避けて昼食を摂ることにする。ストーブで湯を沸かし相変わらずのカップラーメンとおにぎりである。

ナベクロ峠 城丹国境尾根

 昼食後,祖父谷峠に下りるが,真新しい足跡が残っている。昼食を摂っている間に一人通過して行ったようだ。この足跡を追えばいいので楽に祖父谷峠に着く。途中今日初めて単独男性に出会う。首から提げた一眼レフのカメラが印象的であった。祖父谷林道に出てから狼峠渡渉場所まで下っていく。

祖父谷峠から来た道を見る 狼峠へ渡渉

 狼峠分岐にて谷川を渡渉する,渡りやすいように石が置いてある。狼峠から魚谷峠に行くために林道を上がっていくが,一部林道が崩壊しており危険場所を通ることになる。急坂に足が重く感じる。やがて一度姿を消した標識が掛けてある狼峠に着く。更に林道を進むと目の前に先ほど登った桟敷ヶ岳が現れる。鉄塔の位置も良く分かる。

 急坂を上がり林道終点へ,ようやく本来の尾根道に入っていく。所々に残る雪の上には古い踏み跡があるが,尾根道の雪はほとんど消えている。P831を超えて小さいアップダウンを繰り返して進む。黄色い「まほら谷」の標識を見てから,やがて小ピークから下っていくと,「まほら谷」である。

崩壊した林道 狼峠
桟敷ヶ岳と鉄塔 まほら谷案内標識

 「まほら谷」からは踏跡が無くなっている。正面左の谷をそのまま上流の尾根稜線まで登っていく。雪も少なく影響なく登っていける。稜線に上がってから道を左(東)に取る。後は,ほぼ雑木の一本道でやがて魚谷峠に着く。

まほら谷 魚谷峠

 魚谷峠から祖父谷林道へ戻るため小梅林道分岐へ。ここからも桟敷ヶ岳の全景が見ることができる,雑木が伸びて段々場所が限られてきた。小梅林道分岐のスギも伐採されて明るい谷に変わっていました。その後は急坂道の小梅林道を下って行きました。