鈴鹿山系 綿向山 


 
鳥居とケルンの綿向山山頂


2013年10月13日(日) 快晴 森の旅人M

コース:
綿向山登山口駐車場〜ヒミズ谷出合小屋〜(水無山尾根コース)〜林道〜水無山分岐〜八合目(表参道合流)〜綿向山山頂〜八合目〜(表参道道)〜五合目〜ヒミズ谷出合小屋〜綿向山登山口駐車場





 快晴の天気の中,再度歩いていない御池岳をコグルミ谷から登ろうと出掛けましたが,R306は,手前の集落でまさかの道路が封鎖されており結局,目的の鞍掛トンネルに行けなくなってしまった。台風18号による土砂崩れのようだ。天気は最高,どこへ向かうか考えていると,ふと「綿向山」が出てきました。山の地図はあるので何とか登れるだろうと麓の日野町に向かいました。

道路封鎖にて御池岳に行けず 綿向山・竜王山登山口分岐

 R307を南下し日野町にてR477を東に向かいます。ブルーメの丘を左に見て通り過ぎると綿向山登山口の音羽の信号機で,左折し標識に従い走ると立派なトイレがあります。この分岐を右折し進むと登山口駐車場に到着しました。既に10台前後停まっています。順列どおりに奥に駐車すると地元の方の横に停めました。ナンバーを見ると滋賀の他京都,三重ナンバーも停まっていました。

 天気は最高,すばらしい晴天です。気持ちよく出発。駐車場を出てからネットフェンスを川沿いに戻り,上流に向かって歩き出します。直ぐ見えるのが大きな砂防です。ダムを左に見て坂を上っていくと林道に出ました。土砂で道が埋まっている場所で,先行の若夫婦に声を掛けられ,この道でいいのかと尋ねられる。地元の人で山登りを始めたところだと言う。一緒に道なりに歩いていくとヒミズ谷出合小屋のある登山口に着きました。綿向山の石碑があります。ここで入山届けを出し,登山開始です。私は水無山北尾根コースを取り,若夫婦は表参道にて上がるためここで一旦お別れとなり山頂で会うことにしました。

砂防ダム 綿向山石碑
水無山北尾根コースへ 林道へ出る

 水無山北尾根コースは,杉植林地の急斜面を折り返し登っていきます。息が上がりますが,気温が高くないため汗は余り出ない。道はしっかりとしており,迷うことはないようです,折り返し道が更に続きます,先行者の年配4人組を追い越して上がると,林道に出ました。

 林道を少し上った位置に次の登山道が続いています。坂道がようやく平坦路に変わるとスギ植林にアセビの群生です。細谷のガレ場が数箇所あり気をつけながら進みます。左は深い谷となっています。水無山分岐で三人が休憩中でした。年配の男性が一人,水無山に向かうようです,残る夫婦を追い抜いて進みます。中腹を巻くこの北尾根道は水無山分岐までは,長く感じられました。「至る八合目」の標識が見えました。この後,突然眼下にガレ場のある場所に出ると,前方は展望が広がり左手は見上げるような山容が迫っています。紅葉は少し色付いていますが,少し先のようです。右手は水無山に続いているのでしょうか。

こんなガレ場を数箇所通る 水無山分岐
開けたガレ場から山頂方面 急斜面を登る

 「至る八合目標識」からは今まで以上に急斜面となりロープも張ってあり,手を掛けて上って行きます。その先に進むと表参道と合流しました,八合目の標識が立っていました。標識にはあと頂上まで710mと記してあります。雑木の下にササが目立つようになりました。九合目の標識を見ると山頂までは直ぐでしたが,頂上手前の急階段は堪えました。

八合目 山頂直下の階段上部

 山頂の鳥居とケルンを見た先の絶景を見るとそれも直ぐに吹き飛んでしまいます。真っ青な空の下に広がる先には鎌ヶ岳のそそり立つ姿と目の前のどっしりした雨乞岳が目に焼き付きます。

とがった鎌ヶ岳とどっしりした雨乞岳 五合目小屋

 この夏登った山々が間近に見えます。残念ながら御在所岳は雨乞岳と重なり見えません。山頂は,東側は展望が開けて南は少し低くなって広場が延びています。北側は樹木に被われた雑草に生えている広場となり,風が強ければこちらが休憩場所になるのでしょう。5〜6人登頂者がおり,それぞれ山頂での時間を過ごしているようです。ケイタイが通じるようで登頂を家族に大声で電話しているおじいさんを見ます。登頂者は増えてきます。登山口で会った若夫婦も上がってきました。やはり手前の階段がきついと一言。見える山など少し説明してお別れです。

 復路は,表参道を下ります。八合目からの表参道は,水無山北尾根コースと違い危険箇所はなく,よく踏まれて歩きやすく問題はありません。七合目の行者コバ,五合目のオレンジ色の屋根をした派手な小屋と建物に付いている「夢咲の鐘」を一つ鳴らしました。「カーン」と高いいい音色です。小屋付近でアザミ,センブリ,ノギクを見ます。全体に野草花は少ないようです。

ワタムキアザミ センブリ

 表参道も短い折り返しを繰り返し下っていきます。スギ植林地で楽しみはありません。途中で「あさぎり小舎」と書いた小屋を見て下ります。上りの登山者に次々と出会います。三合目から下ってから二合目標識を見て進むと鉄塔下に出ました。その先を行くと,道はあるが明らかに,表参道ではなさそうです。その道は上がって行きます。鉄塔下に戻り開けた展望からは,朝見た砂防ダムが見えます。こんな所でなんでと冷静に考えます。直ぐ裏を歩いていた登山者とも出会いません。位置からしてこれ以上先に行くことは道を外れると思い引き返しました。

鉄塔下に出てしまった 左から竜王山・綿向山・水無山

 戻ると,そのまま下り道に入りました,どこかで道を間違えたようです。すっきりしない二合目標識でした。この後,無事に朝上り始めたヒミズ谷出合小屋に到着しました。

 思わぬ経過で今回,綿向山を登ることになりましたが,大事無く終えることが出来ました。晴天に恵まれた登山は,やはりいいものです。 駐車場に戻る道端にアキチョウジを見た10月中旬でしたが,気温は高く服装は夏仕様でしたが寒くありませんでした。また,紅葉もほとんど進んでいません。綿向山の日(11月10日)には,季節は秋らしくなっているでしょう。