赤坂山〜寒風山(NO.31)

 
赤坂ピーク手前


平成24年2月3日(日)  くもりのち晴れ  Hさん、JOEさん、小てつ






 今週はHさんと行く「毎年恒例武奈縦走雪踏み歩き」だったのですが、今週のフォトにもありますように、土曜日にokaokaさん達が武奈に行かれ、その情報をメールしてくださいました。そのメールのやり取りの中で、「雪ダルマはどうでしたか?」とお聞きすると、「雪ダルマ???」と言う返事。

 御存知の方も多いと思いますが、年始に登られた方が作られたと思われるかなり大きな雪ダルマが武奈ピークにあって、1月31日の情報ではまだあったのですが、この2日間の暖かさで消えてしまったのか、哲郎さんは気づかなかったそうなのです。それほど溶雪が進んでいるなら、武奈はどうだろうと土曜日夜から考えていました。JOEさんは行き先変更OKと言うことだったのですが、Hさんは毎年の恒例になっているので、'それでも武奈'とおっしゃっていたのですが・・・。

 3人で縦走しましょうよと言うHさんの意見もあり、堅田からバスでとの案もあったのですが、縦走するなら出来るだけ早立ちの方がいいでしょうと言うことで、小てつは坊村ピストンでいいからと、小てつ乗用車で山科駅にて待ち合わせて161バイパスへと向かう。北上するもあまりにも違う先週との景色に、やはりここは北部の山に向かいませんかと皆の意見を聞くと、前日夜には'それでも・・'とおっしゃっていたHさんも、現場の積雪状態を見て考え直される。真野、和邇、2回のチャンスでも「降りましょう」の声もかからず、そのまま161バイパスを北上することになる。

マキノ高原の様子 スキー場にも全く雪は無く

 どこまで行ってもバイパスには雪はなく、驚くなかれマキノの町に入っても積雪が無く、道路ばかりか脇の農地にも無い始末。この時期に山科から1時間少しで、すんなりここまでこられるなんて普通では考えられない。そんな訳でいつものデポ地に駐車し準備をして9時に出発出来た。

 今日は昨年秋と違い、赤坂側から周回しようと言うことで、スキー場跡を横切り右手のアスファルト道へと進む。この周回コースの中で、スキー場跡からブナの木平までの崩れかけた木道を、どうとらえるかが周回の向きを決めると思う。木道が嫌な小てつは、ここを降りにと逆周りのコース選定をしているが、JOEさんは、ここを登りでも苦にならないと言われる。小てつはこの回り方は初めてのコース取りとなる。

 歩いてみると木道の登りはそう苦にはならず、積雪も少ないと言うことで、一気にブナの木平の東屋まで進む。東屋も埋まっておらず、せっかくなので中に入ってしばし休憩とする。ここまでも1時間かからず。

 さすがにここからは雪質も変わるが、相変わらずアイゼンも要らないくらいの雪で、所々では踏み抜くが順調に高度をかせぎ、時には夏道をショートカットして進む。粟柄越までもう少しというころになって、やっと残雪は1mくらいとなって、昨年4月第2週に訪れた時と、あまり変わらぬ程度という積雪の量だ。

ブナの木平の東屋 粟柄越の標識が隠れる程度の積雪

 粟柄越の杭標識のところで、Hさんと小てつはワカン、JOEさんはアイゼンを装着して赤坂山のピークに至る最後の傾斜を登る。数人の登山者とすれ違い、ピークを踏む。この時はまだ曇り空。11時15分の到着。

 金糞岳は見えるものの、伊吹はまだ霞んでいて、白山の方向に雲が低くかかり今日は望めない。それでも今頃の時期に、空が鉛色でないのはいいほうですよとHさんに言う。

 まだお昼には早いのと、風が強くて寒く感じるので、食事はもう少し進んでからと、赤坂ピークを後にする。赤坂までは結構な踏み跡があったのだが、高島トレイルの縦走路には、そう踏み跡は残っていないし、夏道とは違った場所に踏み跡が残る。我々は残っている踏み跡を無視して、夏道に近いルート取りをして、寒風山に向かう。寒風までの途中で、JOEさんもワカン装着となる。  やはり稜線に乗ると雪はほとんど凍っていて、踏み抜きはない。二つ目のコブが丁度風裏になっていたので、ここで昼食をとろうと、登山道から離れたところに場所をつくり、ラーメン(うどん)タイムとする。JOEさんと小てつはストーブを出し、Hさんはサーモスで味噌汁と、それぞれ暖かいものを入れてゆっくりと休憩をとる。

 Hさんにいつもの芋天、JOEさんにはノンアルコールビールと本格コーヒーを入れていただき、満腹の小てつ。この御両人と山行の際には、食料手ぶらでもいいんではないかと思うほどだ。

赤坂〜寒風間 昼頃には日本海も見え

 寒風までの稜線歩きは、この地域の中でも特筆の場所だと思うのだが、多くの方は赤坂ピストンであったり、寒風ピストンであったりと惜しいなあと思う。せっかくなら周回していただきたいと思うのだが・・・。寒風には13時15分着。

 寒風に着いた頃には、空は青空となり、降りるのがもったいないということで、大谷山の方にしばらく行ってみようとなる。大谷山まで降って登り返すこともないけど、次のピークくらいまで行くだけで、寒風のピークとは違った景色が望めるのが、ここの特徴。大見影や琵琶湖の景色も少し変わる。Hさんの先導で、いつもは撮らない記念撮影タイムとなる。

ブナの影 午後には真っ青な青空になる

 再び寒風に戻り、一気の降りとなるのだが、雪面に映るブナの木の影の不思議な芸術の話を皆さんに言うと、何でそんなに面白いことを早く言わないのかと逆に怒られる始末。小てつが去年からはまっている一期一会の雪面の木の影の写真撮影大会となる。こう言うのにスカッとのってくれるのがHさんである。

 ピッチが変わらないのに、気がつくと離されているのは、股関節の可動域が広いからストライドが広いからだろうと言うことになったJOE忍者と、これも何で降りは早いんやと思うHさんの両忍者の後を追いかける小てつ。3時丁度にデポ地に到着。デポ地は大型バスの駐車地になっていて、登山者はここに置くんじゃなかったのかと思うくらい、登山者でも上の駐車場まであがっている。それで怒られることもないようだ。

ゲレンデ跡を駆け降りる忍者二人 のんびりとデポ地まで戻る

 急遽行き先変更の山行でしたが、結局は珍しくも晴天に恵まれ、たいへん満足な山行となりました。Hさん、JOEさん、ありがとうございました。この時期、今年の積雪だから行けた赤坂〜寒風でした。


                           【 記: 小てつ 】