経ヶ岳(回収登山) (No39)

経ヶ岳の経塚


平成25年7月28日(日)  曇り  小てつ単独

コース
久多 岩屋谷分岐稲妻号デポ〜久良谷〜経ヶ岳〜西尾根〜デポ地





 実は先週、同じく久多は岩屋谷の分岐から入って、府立大学の小屋裏の登山口からP936に登り、三国岳をまわって経ヶ岳まできてラーメンタイムとし、そこらをブラブラと探索したあと久良谷で降りた。それで標高710mの滝のところまできて、何とカメラが無いのに気がついた。

 いつもの防水、耐ショックのカメラの調子が悪く、2週前から修理に出していて、当日は次女にカメラを貸してもらっていたのだ。いつものカメラの時にはボヨヨンコードでサブポーチにはさんであるので落下はしないのだが、今日のカメラは首下げ用の輪っかがついていたのが逆に災いし、木に引っかかったのか、落っことしてしまったようだ。

ボヨヨンコード

 すぐに取って返して歩いたところを探したが見つからなかった。久良谷から経ヶ岳北尾根の稜線に出るほんの少しのところで、稜線を歩く人がいて熊避け鈴の音が聞こえたので、その人に拾われたのかと、帰りに久多の駐在さんのところまで行って届けをしたが、一週間たっても連絡は無く、拾われてなくて山中に落ちたままだと思うと気持ちも悪く、耐ショックカメラは、次女のカメラを落とした翌日に修理から帰ってき、一日違えば、落とすこともなかったのにと、これまた悔いしきり。ひとの物なら何でも探してくる猟犬小てつが、再度探しに行ってまいりました。

 だいたい毎年こう暑くなってくると、涼しいところで汗流そうと(何か中山ラビの唄にあったな??)久多に足が向く。と言って、行きの八瀬のトンネルを越えたところで既に世界は変わり、道路の温度表示は23度。熱帯夜の市内とは全然違う。367号線は、海水浴かBBQか結構混んでいるが、梅の木から別れた久多への道は空いている。

 久多峠分岐に新しい公衆トイレが出来ている。久多上の町からまだ奥に、水道施設も三軒家も通り抜け、いつもの岩屋谷分岐に稲妻号をデポする。先週もテントが張られ、キャンプをしているグループがいたが、今日もテントがひと張り有り、キャンプをしている人がいたが、これが河原とは言え、直火の焚き火をしていて、あきらかに夕べから炊きっぱなしの感じでまだ煙があがっている。先日の小野村割岳の失火といい、あまりにも無神経な人が多い。ところが、こんなのに限って意見でもしようなら、こちらが食ってかかられそうなので、ほおっておく。後で駐在さんに報告しておこう。

 クサリのゲートをまたいで林道に入る。さすがにこの季節、林道に花の姿は咲き残りのトリアシショウマくらい。久良谷の分岐に着く。久良谷に入るとすぐにイワタバコがある滝が有り、先週は咲いていなかった花を一輪見る。

一輪咲いていたイワタバコ 咲き残りのトリアシショウマ

 この季節の谷は、風がないと逆に蒸し暑く、汗が吹き出す。それでもモクモクと遡行し、例の600mの炭焼き跡の尾根に着く。ここ何年か通っているが、最近に大雨でもあったのか、前から腕力登山を強いられたこの尾根も、もっとガレてきていて、大変なことになってきている。キックして足場が作れるような堅いシャンクの入った靴でないと苦労するだろう。尾根の途中に現れる700mの横道も、年々踏み跡が不鮮明になってきていて、絶対に初心者危険コースです。

 問題の710mにある滝に着き、ここからが探索歩行となり、登りといえども息も乱れないくらいのスピードで登る。おまけに今日は鞍部から風が有り、とても快適な登りとなる。先週は、710mの滝の上部でザックを置いて、空荷で経ヶ岳に登り返したから、どうしても久良谷に帰ってこなければならず、探索も十分できなかったので、それが反省点。

 増えてきたクサギの下も枝葉を分けて探すが見つからず、稜線の尾根道に出会う。北尾根で落としていたら、いくら登山者の少ない経ヶ岳とは言え、拾われているだろうと思うが、木の枝に引っかかって飛んでいたらと、登山道から離れたところも注意するが、見つけられない。なんやかんやで、経ヶ岳ピークに着く。

 全回どのあたりまでくだったのか、西尾根に向かう。覚えでは立派なブナの木のところで引き返し、毎年みんなで来る納涼登山の下見として久良谷の様子を見ようと、引き返した地点を思い返す。北尾根には無いが、西尾根にはブナの木が数本有りどれも立派だ。とにかく行っては戻り、行っては戻りしながら、ここになければ諦めるしかないと思っていた西尾根の、またとんでもないところで見つけました。

落ちていたデジカメ タマゴ茸

 運悪くレンズを上向きに落ちていたから、この一週間の間に降った雨で、どこかおかしくなっているのだろう電源は入らなかったが、とにかく確保した。ひとつのデジカメとは言え、山の自然には害になるものの塊であり、山に悔いを残すことにならなくて良かった。

 少しピークから降りてはいたが、再びピークまで登り返し、嫁さんと道子さんに「見つけました」とメールを入れる。経ヶ岳ピークはAU電波が入ります。ピークでラーメンタイムとし、今日は西尾根で降りることにする。

 西尾根の木間からかいま見える三国岳やP936あたりは、ド迫力で面白い。反対側にある展望台、展望台を作るなら、こっちのほうやでと思ってしまう。西尾根はキノコの山になっていてタマゴ茸など様々なキノコが出ている。何でこれが食べられるんやろうと思ってしまうし、小てつは絶対に手を出さないキノコだ。

 西尾根はジェットコースターで、ピークから40分で林道に降りてこられる。デポ地に戻ると、直火キャンプ野郎は退散していて、滋賀ナンバーの登山者と思われる乗用車が一台増えていた。

 デポ地の河原に降りてしばらくの涼をとり、着替えて駐在所に向かう。全回で顔見知りとなれた駐在さんに遺失物届けの取り消しをお願いし、先週から今週の出来事を解説する。この駐在さんは誠に本に書かれたような駐在さんで、まだ若いのに地域で尊ばれているのか、通り過ぎる村の人々が、必ず声をかけていき、人望の厚さがわかる。京都府警(特に左京警察)の上司は、人を見る目があるんやと思ってしまう。

友禅菊が咲き始め

 海水浴帰りの渋滞も予想されるから、367号には向かわずに、久多峠に向かい花背峠から帰ることにするが、時間もまだ早いから久しぶりに庄兵衛さんによっていくことにする。庄兵衛さんでは、次男さんの家族がおられ、もう2歳になったお孫さんが遊びにこられていた。あとで長男さんもこられる予定だと言われ、今夜は賑やかなことだろう。

 (家に帰ってからしばらく乾かし、電池を充電してスイッチを入れたら、復活してくれました。SDカードの記録も残っていて、超ラッキーでした)。




                           【 小てつ 】