鶏冠山、龍王山(湖南アルプス)(NO.37)
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木立の影にひっそりとササユリ |
平成25年6月23日(日) くもり JOEさん、小てつ
コース: 上桐生P(駐車代¥500.―)〜落ヶ滝線〜鶏冠山〜天狗岩〜白石峰〜龍王山〜白石峰〜狛坂線〜南谷線〜上桐生P 去年からの「お花見スケジュール」で、6月のこの時期は湖南アルプスに行きましょうと、JOEさんと話していた。JOEさんは去年も湖南アルプスを訪れられているが、三国山と順番が逆になったため、湖南アルプスのキンコウカは遅かったのだそうだ。今年は気候が不順で、花の状況がつかみにくいが、もういくらかは咲いているだろうと出かけてきました。 待ち合わせの場所が変わっても、時間は同じで、今日は東方面なので山科で待ち合わせて、京都東インターより名神高速に乗る。稲妻号は林道、峠道仕様なので高速はゆっくりと走るが、10分ほどで草津ジャンクションとなり、新名神に入り、すぐの草津田上インターで降りる。(稲妻号は軽なので¥500.―)昔は朝早くからやっていたとJOEさんが言われるスーパー'スター'が目印となり、住宅地の中を通り抜け広々とした田んぼの中を、上桐生の老人ホームへの看板を目印に走る。橋を渡り、右折すれば後は一本道、クサリの車止めの左側が大きな駐車場となっている。7時40分に到着。
準備をしてトイレもすますが、駐車場事務所にはまだ誰もおられず、仕方がないので、駐車代は帰りにすまそうと出発する。駐車場を横切ると、すぐに立派な案内看板が有り、付近の略図が示されている。いたれりつくせりである。 ため池を横目に見て山道に入るが、すぐにある植林の植え方が、まるで田んぼの田植えの稲のように等間隔なので、笑ってしまう。これは林業の人が植えた植え方じゃないとすぐわかる。北山の杉林を見慣れたものなら、小てつと同じで、違和感がある景色だろう。 山道は渡渉を繰り返し、滑りそうな岩を乗り越していくところもあるので、低山とは言え足元はしっかりとしたものが必要だろう。 落ヶ滝あたりから今日の目当てのキンコウカが現れ出す。結構数があって、里に近い低山に、よくまあ残っているものだと感激する。花崗岩の土質で栄養がなく、競争相手がいないからでしょうと言うのがJOEさんの御意見。きびしい環境で生き抜いてきたんだ。
同じように、栄養がないところに生えている食虫植物であるモウセンゴケやイシモチソウがあり、イシモチソウは花をつけていた。もうひとつの狙い花、カキランも数株花が咲き始めていて、目的達成となる。
まだ時間も早いが、登山者に出会う。山で登山者に出会うのは久しぶりのことで、たまにはこんなハイキングコースを歩くのも新鮮なものだ。花探しをしながら登ってきたが、駐車地から1時間少しで鶏冠山分岐に到着。鶏冠山までピストンすることにする。ただ、ここが暑かった。気温は低いのだが、両側の低木に風が遮られて、昨日の雨の湿気が残り、汗が吹き出る。 花もないので、足をとめることもなく、分岐から15分で鶏冠山ピークに着く。ザックを降ろして飲水休憩をしていると、北谷線の方から単独男性が登ってきて、すぐさま降りて行かれた。眺望もないので、我々もすぐにとってかえす。 分岐に戻り、今度は天狗岩を目指す。この間は岩の道となり、風も抜け涼しい。ただ、今日みたいなくもり空だからいいけれど、カンピーだったらそれこそ暑いだろうと思う。むき出しの岩が妖怪みたいで、今にもモコモコ動き出しそうだ。
天狗岩の直下にベンチがしつらえてあり、JOEさんはそこで休憩。小てつは初めてなので、天狗岩に登ってみる。クサリや鉄の橋がつけられていて、ここもいたれりつくせり。天狗岩の上にいると、今歩いてきたほうからガヤガヤと団体さんの話し声が聞こえてくるので、これは退散と降りていく。降りきる手前で間に合わず、道をゆずる。15人ほどの装備もバラバラな団体さんだった。JOEさんはそのリーダーと少し話されたようで、団体さんは、これから天狗岩の上でラーメンタイムをするそうだ。(まだそうとう早いけど・・・) 我々は龍王のあたりまで行ってお昼にしましょうと、先に進む。途中、白石峰のすぐ先のベンチで、鶏冠山分岐のところで見かけた女性二人連れが、ベンチでラーメンを作っていた。なんとジェットボイルで直接チキンラーメンを炊いている。「直接なべで炊くと、1分だって・・・」(おいおいチキンラーメン今まで作った事ないんけ・・・)、通り過ぎてすぐに、ギャーとか声が聞こえたから、きっと強烈に吹きこぼれたのだろう。ジェットボイルは火加減ムズいやろうなぁ。まぁ何事も経験。 龍王ピークも何もなく、少し戻った眺めの良いコブでラーメンタイムとする。やけに大きなアリがいて、ザックやらにたかってくる。JOEさんは運悪く、丁度巣の横に陣どっておられたから、たいへんだ。そんなことで、あんまりゆっくりともせず、腰をあげて降りにかかる。 どこから登ってこられたのか、初老の男性二人連れとすれ違いざまにお話をする。「なぜお寺は、コンショウジなのに、ハイキングコースはコンゼヤマとなっているのか?」と聞かれるが、それは我々にも不解なことだ。その時、足元にササユリの新芽があるのを見つけ、そこからはサーチモードギンギンになっていると、木立の中に一輪だけあまりピンクの強くない株を見つけることができ、感激する。 今日は期待していた花が見つけることができ、たいへん満足の山行となる。林道に出会い、だらだらと降りていく。
低山で、それほどのロングコースでもないのに、様々な植生のある山域で、大変おもしろいところだなと思いました。帰りは駐車場が満杯なほど、人気の山なのがわかります。見たことのなかった花にもめぐりあい、小てつの花アルバムのページが、また埋まりました。JOEさんありがとうございました。
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