六石山

六石山プレート (予想外に大きな山だった)


  平成25年4月5日(金) 快晴             長岡山人

コース
JR宇治8:35−天ヶ瀬ダム9:25−六石山10:50−くつわ池11:25−府道62号線12:00−宵待橋12:20(昼食30)





 洛南の山ガイドに必ず出ている宇治田原町の大峰山に行こうとしたが、単体では1日を持て余す。宇治の六石山(ろっこくやま)とセットにしたが、行ってみるとそれぞれ、十分に一回分のヴォリウムがあった。2回に分けて報告したい。

 天ヶ瀬ダムまで、桜の花を見ながら歩いた。グループならタクシーを利用することも可能だ。天ヶ瀬ダムの向かいに取り付く道があるとのことだが、土木工事をしていて入り込めない。子細に斜面を見ると、道路の擁壁の末端に狭い階段があり、登れるようになっている。そこを登ると、木の生い茂った平坦地があり、その上にも2段、同様の平坦地がある。右に踏み跡があったので進むと、立派な林道に出た。登り口を調べに降りると、工事現場になった。作業員にたずねると、6月には進入路が完成し、ダムの反対側から登れるようになるとのこと。追試される方はそれ以降がよいだろう。

擁壁の階段を上る 太い林道に出合う

 再び林道を上る。最初のうちは、コンクリートの2本の舗装がある。その上には両側に廃屋が数軒あり、ゴミも廃棄されて汚い。そこを過ぎると、自然な、なだらかな林道になって登っていく。国土地理院の地図の点線のとおりの道である。わずかに、喜撰山や京都市南部が見通せる箇所があるが、ほとんど展望はない。

廃屋の間を進む 右の山道を登る

 林道と山道が分岐するところがあり、山道の方を登っていく。この部分だけ、けっこう急だ。先で林道が合流していたので、林道を進んだほうが良かったかも。その後はなだらかな尾根筋となる。林道は消え、山道となる。ツツジの花が咲く自然林は気持がよい。

道はなだらかだ 久御山町飛び地の境界標

 小ピークの肩を越えるところに、久御山町の飛び地を表示する標柱が埋められている。これほど大きな飛び地は珍しい。そこには「三郷山(さんごうさん)」と書かれている。六石山の直前だけ急登になる。ここから地理院の地図の線と異なり、山頂を経由して、東南方向の尾根筋を進んでいく。

 三角点のある頂上は、展望はきかない。西南方向の尾根続きにわずかに西方が見える場所がある。森林組合が若干、刈り込んでくれたら、人気の展望台になるのだが。

六石山三角点 その先もなだらかな道

 山頂からは大きく育った植林地を進んでいく。くつわ池公園の森林浴コースの表示板が導いてくれる。その先で道が分かれ、左方向に進むと林道に出てしまうので、右方向の谷間に向かって進む。どちらでも同じところに降りるのだが。

森林浴コースの表示板 公園内林道への降り口

 くつわ池公園はうららかだった。東には、午後から登る大峰山の手前の荒木山や、高尾集落が遠くに見える。

くつわ池公園 荒木山

 下池の堤防が豪雨で痛んだため、水を抜いて改修中であり、池の南岸を迂回して進んだ。上池は花が満開で、釣り人が糸を垂れている。

工事中のくつわ池下池 釣り人が楽しむ上池

 大峰山に向かうため、公園東南端から府道62号に降りていく道路をたどる。崖面の崩壊の危険があり、車は通れないが、歩くのには支障はない。下っただけ、また登り返さなければならないと考えながら歩く。府道に降りたら、歩道がないではないか。山側のスペースのあるところを選んで、早足で歩く。田原川を挟む山の斜面は急峻で、そこに咲く山桜がきれいだった。

山桜が見事 宵待橋

 六石山はそれ単独で十分大きな山だった。この山だけ歩くのなら、くつわ池で遊んでバスで帰るか、東海自然歩道を白川の里に降りていく周回コースが考えられる。それとも宇治上神社から朝日山、志津川を経て天ヶ瀬ダムに進み、六石山をたどっても良い。宵待橋にはバスの便はない。 


                           【 長岡山人 】