比良坊村から御殿山コース武奈ヶ岳
親父の山歩き報告(NO.54)
あけましておめでとう御座います?
やっと冬眠から目覚めました。

 
久しぶりのピーカン山頂、ついついシャッターを


2013年 2月25日(月)&3月17日(日)   洛西オヤジ






 ご無沙汰しております、洛西オヤジです。いや〜昨年大台ヶ原に行って以来の山歩き報告となります。もうくたばりよったかとゆうか、やっと引退しよったかとゆうご期待も聞き及んでおりますが、まあ似たようなもので、コタツに入ってジーと極寒の季節が過ぎるのを、クマの冬眠の如く過しておりました。

 冬山に敢然と挑戦されているOKAOKAの皆さんの活躍を、老眼鏡をネット用メガネに変え、暖房温度を2度ほど上げて(ようこんな寒い所に、ウワー信じられへんー)見るだけで寒いーとヒートテック股引の上にバイク用の暖合羽を着込んで、冬眠のクマなら何も食べないのでしょうが、オヤジの過食症は正月から改まらずお定まりのメタボで、山歩きには程遠い精神及び体調でございました。

 しかし、このままではオヤジにとって唯一厳しい世間様の中で、やさしいお心遣いに甘えお付き合いさせていただいている、師匠はじめOKAOKAのメンバーから見放されるとゆう思いから、ようやく2月の後半になって山が呼んでる(呼んでへん呼んでへん)とオヤジの気持ちの中に沸いて来ました。

 今年は比良も北山も比較的に雪が少ないと書いてあるのを頼りに、膝の飛び出た股引を脱ぎ、しばらく着込んでないない冬用の登山衣装を引っ張りだし、2月の25日の月曜日にいそいそと坊村に向かい、何とかの一つ覚えよろしく御殿山から武奈を目指すことにしましたが、途中の特に花折トンネルを越えた辺りから景色は一変エライ雪景色に。(話がちがうがな〜)

 坊村に何とか到着しましたが、車を停めるのも苦労するほどの積雪、月曜日なら日曜日に、皆さん踏み込んでくれて歩きやすいやろうとゆう、オヤジの姑息な思惑は完全にはずれて、もちろんスタートからアイゼンを履いて歩かなければならない状態で、冬眠開けのオヤジには非常につらい事になりました。

2月25日坊村明王院 御殿山の下の何とかゆうピーク

 登り出したのはよいのですが、息は切れるは膝は痛いし、まあ〜こんなしんどいのは、もうあかんでと思いながら、なんでコタツにはいっていなかったのや〜と悔やんでも後の祭り、雪に顔出すツクシ(なんのこっちゃ)。当然の事ながら上に行くほど雪は多くなり、あかん〜死ぬ〜と叫びながら何とか御殿山に到着。

御殿山からビワコバレイ方面
(もうちょっと蓬莱山とか書けよ)
なんやわからへんな〜どこやねー

 しかし平日とゆうのに、もう何人かが下りてきます。特に若いグループ、そうか大学生か、もう春休みなんやー3人グループがエライもんや、ちゃんとスノーシューはいて敢然とワサビ谷に下りてゆきます。そうなんです、オヤジはアイゼンだけワカンも持っていません。だいたいなめとんのや〜「そやけど雪が少ないゆうてたやんか」 まあ若いグループが先行してくれています。

 遅れてオヤジも、恐る恐るワサビ谷から西南陵を目指します。ところが先行のグループが戻って来ました、「あきません、途中で踏み跡が消えています、突然消えています」、オヤジ「踏み跡なくてもスノーシュー履いていたら行けるやろ」、「コースも吹雪いてきだしたので、不安で引き返して来ました」、オヤジ「コースとゆうても、そのまま真っすぐ上がれば間違えようがないで」、「いやーどうも、先ほどから戻ってくる人もそこまで行って、ひきかえしているみたいです、とにかく雪が多すぎます」彼らのラッセル奮闘に期待していた姑息なオヤジですが、まあそれ以上言っても仕方ありません。カンジキはいてこなかったオヤジが悪いのです。

もうあかん死ぬ〜、そやけどこんなに綺麗な雪につつまれて死ねたら
ロマンチックやね〜「あほか何考えてんのやー
汚いよれよれのオヤジの結う台詞ちゃうがなー」

 しばらく進むと確かに綺麗な積雪が西南陵の南ピークまで続いています。雪は腰までありますが、何とかあのピークまで行ければと悪戦苦闘のオヤジですが、拠る年波、日ごろの不摂生、不信神、バタンと倒れて綺麗な雪に包まれて天国に旅立つオヤジです。(なにしょうもないことゆうてんのや〜)

此処はどこ!私は誰!こんなに真っ白で
純真な世界でもうこのまま死にたい〜
「あかん完全におかしい〜だれか〜きてくれ〜」
ついにオヤジは真っ白な雪の
世界に包まれて天国に
「あほかもうエエ加減にせんかい」

 どうも今日は誰もこの先行っていないようです、今年初めての山歩きはここまでです。こんなん恥ずかしくて山歩き報告できひん!

 御殿山に戻って来たら又大学生グループ今度は10人ぐらいで、オヤジが「アカン、年よりは退散します、今日は誰も山頂は行けていないみたいです」とゆうと、「ヤッター わー新雪や、いこういこうー、わーいくぞー」と走ってワサビ谷に大挙して下りていきました。

 脱帽とゆうか、若さのエネルギーを見せ付けられて傷心のオヤジ、昼飯も食べる気がせず、ヨタヨタと坊村に戻りました。車の所で地元のオバチャンが雪かきをしていました。「こんな日に何処まで行ってきたのや、上まで行けたか」 「いやー途中で引き返しました」 「そうか、今年は雪が少ないな〜と思っていたら、昨夜からエライ降って今年一番の積雪や」 エーなんだかね〜、オヤジの2013年初比良ゆきはこれにて、お後がよろしいようで。 (よろしくない、ヘタレ!)

 さてさて比良でヘタレた傷心のオヤジ、なんとかリベンジと思いつつ月日のたつのは早いもので、 (相変わらず大層なやっちゃな〜) 彼岸の入りも迫る3月17日に再び坊村に。めったに日曜日は山に行かないオヤジですが、カーチャンのお許しをいただいて、いそいそとお弁当など作り、 (うそつけ、作ってもろたんやろ) さすがに坊村も、それまでの道も前回とはエライ違いで雪なんか何処にあるのや〜、前回と同じ所に駐車して今日はアイゼン履かんでもええしーとエッチラですが、数日前から膝の調子がよくありません。いつもどうりのガッチャマンみたいな装備はもちろん付けているのですが、(まあ不便な事です) 今日もしんどい辛い登りです。

 ただ天気は最高、冬コース夏コースの分岐辺りから現れた雪も丁度歩きやすい硬さで、アイゼン付けずに歩ける状態です。さすがに日曜日、ワンサカ山歩きの人達が前後に歩いています。まともに歩けないオヤジはドンドン追い抜かれていきますが、もうあの大怪我以来なれて道を譲るスペシャリストみたいなものです。「どうぞどうぞお先に、はいはいお気をつけて」 それにしても3週間もたつとこれだけ様相が変るものですね。綺麗なもう春山〜とゆう感じが溢れています。

蓬莱山方面、先の写真とエライ違いです 春山比良のおなじみの写真です
これも御殿山からおなじみのアングル
今日はいけるでしょう
さすがに西南陵はまだこれだけの雪が
残っていますが丁度歩きやすい状態で、
これで昼からになると少し沈むかな〜

 何とか2時間15分で御殿山、3時間10分で武奈山頂、あ〜あやっとたどり着けました、久しぶりですがそれにしても沢山の人です。少し早いですが、天気がよいので今日は山頂でラーメン炊いてオニギリパクパク 「あれが白山やー、その横が荒島や」 若い女性に教えている中年のオッサン「ワー 綺麗最高やね〜」 「これだけ見えるのは珍しいで〜」 「白山綺麗やわ〜 いきたいわ〜」 「今年夏いこか〜」 「ふん いこいこー」 勝手にしたらええがな〜と年寄りのつぶやき、どうも僻みっぽい陰険なオヤジです。

伊吹でしょうかその向こうには
白山が(ちがうやろ)
これが白山ですとご親切に
教えていただきましたが
白山、荒島、伊吹に北アルプス、中央アルプス
(ウソやろー)
お馴染みの早春の比良ショットで
今年も又沢山の人が訪れます、よろしくね〜

 まあそれでもおいしくいただいて満足満足、ユックリしてボチボチ下りだしますが、どうも膝の調子が良くありません、下りは特に辛い状態で結果下りるのも登るのと同じくらい3時間近く掛かりました。

 まあ何とか下りてきて今日はてんくう温泉には行かないつもりでしたが、余りにも膝が痛いので急遽てんくう温泉に寄ってしおらしくカーチャンにとち餅などお土産に買って、ガソリンの残量が少ないのを気にしながら帰って来ました。

 まあ山歩きともいえない、情けない状態の比良挑戦リベンジでしたが素晴らしい天気と何とかもってくれた膝に、感謝感謝。

                             【洛西オヤジ記】