初心者オヤジゆっくりのんびり山の旅
親父の山歩き報告(NO.57)

南アルプス荒川三山から赤石岳周回
なが〜いなが〜いアプロ〜チの後に待っていたものは?


中岳山頂衣装が変っています、さむ〜い


2013年8月4日(日)〜7日(水)   洛西オヤジ単独

コース:

8月3日  午後から車で東名静岡インターを目指します、3時間ほどで到着
      それから一般道を3時間、インター下りて畑薙ダムまで3時間、
      ああしんど、車中泊

  4日  朝一番の東海フォレスト送迎バスで椹島ロッジまで1時間、
      椹島ロッジー清水平ー千枚小屋(宿泊)

  5日  千枚小屋-千枚岳ー丸山ー東岳(悪沢岳)−中岳ー前岳ー荒川小屋(宿泊)

  6日  荒川小屋ー大聖寺平ー小赤石岳ー赤石岳ー富士見平ー赤石小屋(宿泊)

  7日  赤石小屋ー大倉尾根を下り椹島ロッジー送迎バスで畑薙ダム駐車場





 こんにちは洛西オヤジです、今年は体調不良のため恒例の五月の劔にいけず、やっと体調が回復してボチボチいこうかなあ〜と考えているうちに、天候の不順さもあり、8月になってしまいました。

 やっといけたのですが、ま〜登り出すまでのアクセスの不便さは、さすが南アルプス!自宅を出発して6時間以上かかり、やっと畑薙ダム駐車場に着きました。真っ暗な駐車場にすでにズラーと並ぶ車、いや〜先の混雑が予想されます。とにかく空いているスペースにもぐり込んでおやすみなさい。

◆4日
 朝一番の東海フォレストの送迎バスは8時発、しかしもう7時前からバス停には人が並びだします。やがて7時過ぎに先陣を切ってバスが到着、「今日は3台きますので大丈夫乗れます。いっぱいになったら先に出発します」とのこと、乗るときに3千円を払い乗車、東海フォレスト直営(県営)の施設で金券として使用できます。

 したがって乗車賃は無料になるとの事、因みに帰りは各山小屋の領収書で乗れるとゆう仕組みです。オヤジは一番の車に乗れました。7時20分頃に出発、28名キッチリ乗ります、補助席でリュックを膝に載せて、ものすごいゆれに(ほとんどが地道)1時間を耐えます、これはもう行ですね。

空があかるくなると車の多さに改めてビックリ まだ7時前なのにもうこの賑わい

 やがて椹島に到着、東海フォレストのロッジがあります、まあ基地とゆう感じでしょうか、もちろん宿泊も出来ます。みんなゾロゾロおりて支度をしてさあ出発です。

椹島、いい天気で気分は最高
よしいったるぞー
車で渡ってきた橋まで戻り
左に下りていきます、登山口です

 車で走ってきた道を少し戻って、大きな橋の所から取り付いていきます、やっとスタートです。しばらくは川に沿っていきますが、やがて吊り橋があらわれ渡ると樹林帯に入り延々と続くわけでして、まあ暑くは無いのですが、展望なし、花なし、陰気な樹林帯はイマイチ面白くないです。

道子師匠スンマセンいきなり釣り橋です こんな感じでまあ暑くはないので
良いのですが、延々と続きます

 そのうちに林道に出ました、大きな林道で後で聞くとずーと上まで続く作業道で、関係車両が今も使用しているとの事、なんだか興ざめです、車でいきたーい。やがてコース中唯一の水場です、皆さん休憩、食事をしておられます、オヤジもお湯を沸かしてカップめんをいただきました。

いきなり現れる林道
車でこられるのとちゃうのんかい
清水平の水場です
皆さん休んで食事をされています

 食事を済ませ又、チンタラチンタラ、樹林帯を進みます。やがて今日の歩きの中で唯一の展望が利く見晴台、しかし曇ってきてイマイチ、おまけに側には例の林道が通っています。此処まで車できた〜い。

本コース唯一の展望が利くところだそうです
が、もう曇ってきて荒川岳も赤石岳も
見えません、なんかいやな予感
駒鳥池、なんだかこんな池でも
変化が嬉しいです
千枚小屋、やっと着きました。さすがは県営綺麗な小屋です
しかし、朝はあんなに晴れていたのに雨が降って来ました

やがてお定まりの発電機音が聞こえ何とか小屋に到着、約6時間と少しの歩きでしたが、ほとんどが樹林帯で知らないうちに小雨が降って来ました、明日以降が心配です。小屋はさすがは県営、綺麗で、何とか布団も一枚もらえてよかったよかった。

◆5日
 暗いうちに起きて先ずは天気はどうか、残念星は見えず月も見えず、もうちょっと寝ようー、朝食ですよーの声で起きます。オヤジにしては珍しいのですが、今日はメインとゆうべき荒川三山なんですが、コース的には比較的に短時間コースなんで、ゆっくり支度をして出発です。何とか雨は降らずにやれやれですが分かりません、まあ題名どうりユックリ、ボチボチまいりましょうー 。

早暁富士は残念雲の中 夏山登山の醍醐味やな〜
しかし喜んだのもここまで

 荒川三山とゆうのは東岳(悪沢岳)中岳、前岳、の事で三山の総称が荒川岳と結うそうです。先ずは千枚岳から丸山を目指し、荒川三山最高峰の悪沢岳と呼ばれる東岳を目指しますが、途中で綺麗な青空が見えて喜んだのですが、いつも書くとうり、山の天気と女心は分かりません。たどり着いた東岳では、写真どうりガスが涌いて残念な展望になりました、よし次の中岳と前岳に期待して歩き出すオヤジです。

こんな雲が出てきたらあかん、
富士もかわいそうな感じで映っていますが
まあこれはこれでカンニンしといたろか
(誰にゆうてんのや)
千枚岳ではこのとうり
結構青空も見えているのですが

 東岳から中岳に向かう稜線はなかなか厳しいところもありますが、それにしても本来は目前に南アルプスのゆったりとした、山容がみられるのでしょうが。オヤジはそれが見たかったのですが残念、代わりに雷鳥が4匹子供を連れて挨拶に出てきてくれました。北ほど人なれしていないので、近ずくと直ぐに逃げてしまいます。

悪沢岳ではこの状態です
全く展望はダメおまけに写真もピンボケ
雨が降らないだけましやんか、自己満足
ガスッたら雷鳥のおでましです
見えますかね

 そのうちに高校生のグループと遭遇、元気に挨拶してくれます。皆大きなリュックを背負って、女の子も います。ええな〜若さがオーラになって光ってるな〜オヤジもあんなに元気やったかいな〜、しばし立ち止まって若さに脱帽。なんとかたどり着いた中岳もその近くの前山もガスは晴れず、あ〜あ。

中岳避難小屋です
もう五里霧中の中状態
全く同じ雰囲気柱がないと分かりません
前岳です

 前山から荒川小屋までは人気のお花畑の世界です、今回の歩きであ〜あ来てよかったな〜と実感させられた小屋までの幸せな時間でした。しばしお花畑の写真で、雰囲気だけでもオヤジの幸せ感を感じてください。

お花畑 防鹿柵が奥に見えています
八経のオオヤマレンゲを思い出します

 荒川の小屋に着いたのはちょうど12時ごろでしょうか、今日はユックリ歩きの約6時間ほど、まあオヤジ向きです、着いてお昼のカップ?を食べていたらえらい天気が良くなってきて、ほんまにもう一回前山まで登るかーと思いましたが、しかしそれもほんのしばらくで、その後小雨が降りだすとゆうお天気はほんま難しいです。

荒川小屋が見えています 信じられないでしょう小屋に着いて
しばらくしたらこの天気下りてきた
前山方面コンチクショウー

 そんな小雨の中、2時過ぎ頃でしょうか小柄なオバチャンが到着、「あ〜あ降ってきたから、今日はここまでー」オヤジ、「千枚小屋からですか」「いえ椹島からです、10時間ほどでしょうかね。ホントは赤岳の避難小屋までいきたかったのですが、雨が降ってきたので今日はここまでー」、オヤジ「そりゃすごい、普通は千枚で刻むでしょう」「明日百聞から聖岳までいきたいので、出来るだけ先にいっておきたいのです」オヤジもうなにも結うことはありません、脱帽ー。

 まあ山歩きの途中で出会う人はさまざま、ものすごい超人がいるものです。そんな人達との出会いも又、楽しみなんです、まあそれにしても早すぎます、まだ3時になっていないのです。

 そこえ若い華奢な女性がまー20Kはあるだろうと思われるリュックかついで登場、こちらは三伏峠から前山経由で来たとのこと(これも凄い登り)、フェミニストオヤジとしては、おもわず「大丈夫かそんなに担いで、倒れるで」と声をかけましたが「いつものことですから慣れています」「あ、そうスンマセン、いらぬ事をいいました」「いえいえよく言われるのですまあ慣れですね」やはり若さが輝いて見えたオヤジでした。

◆6日
 今日も昨日より短い歩きのコースなのでユックリした朝なんですが、昨日より天気が悪く雨具を着けての出発となりました。小屋を出てしばらくは潅木の中の急登坂ですが、しばらくすると広い南独特のコースに出ます。

 こんな平坦さで今日はいけへんかいな〜あまいなー、雨がやんできたので後ろを見ると荒川三山が青空の下に、あ〜あほんまにタイミングが悪いな〜との思いは、今日この後も続く事になります。

雨の寸前の富士
前の雲が樹海みたいに見えます
前方の赤石方面ヨタヨタ
これぐらいの平坦さでで小屋まで
いけへんかいな〜

 広い大聖寺平の中をヨタヨタ進むオヤジ、やがて着いた小赤石の山頂、さーオヤジが期待していた、南アルプスの雄大な山容が、アカン、見えていない、ガスが前面を覆っています、標題のなが〜いアプローチの果てに待っているのは雄大な山容と稜線の空中散歩です、と書くはずがあ〜あ気落ちしながら赤石小屋に向かいます。

大聖寺平辺りから見る北方面
分かる山も在りますが邪魔くさいのでご勘弁
小赤石岳、
しかしお前いつもバーゲンで買った
同じ雨具着てるなあー ええかげんに
もうちょっとマシなの買え!お金ないねん
今回の山行きでオヤジがどうしても見てみたかったロケーションが
このアングルなんです。前方の赤石岳が横綱の土俵入りのような
ゆったりとした、南独特の雄大な山容、そんなショットを撮りたかったー

 そんなオヤジに又雨が降り出しました、最後の富士見平はもう本降り、こうなったらかえってさばさば、(まけおしみ)ユックリ展望を楽しむはずが、そそくさと下りてきたのでオヤジの歩きでも12時前には赤石小屋に到着。下の椹島のロッジまでガンバルかーとも思いましたが、東海フォレストのバスには〔最終14時〕間に合いませんならば此処にとまり明日のピーカンを期待します。

今回の最後の3千以上の山頂になりましたが
ご覧の状態です。赤石岳
お馴染みの雪渓
赤石の小屋に向かう途中です

 ところで以前にも書きましたが、南アルプスは au が弱いのです、とゆうよりドコモしかほとんどつながりません。今回もカーチャンに連絡がとれていないので(敵は心配などしていないと思いますが)小屋の申し込みの時に衛星電話がないか聞きましたがないとの事で、やはりドコモのつながる場所はあるが au はダメと結うことでした。

 オヤジがそうですか、しかたないですねーと諦めたとき「あのーもしよければ、私個人の携帯を使って下さい」とのやさしいお言葉、小屋の受付をされていた杉田さんとゆう小屋の責任者の方で、もちろん県営の小屋なんで所有者の方ではないのでしょうが、最初遠慮していると、「いや家族の方も心配しておられるでしょう、こんな山奥なんでほとんど基本料金も使わない状態なんで、遠慮なく使用してください」とのことで、生まれたばかりの息子さんが、待ちうけ画面になっている携帯をお借りして、カーチャンに連絡。

 案の定「あーもうおりてきたんか、気をつけて運転して帰ってきーや」と呑気な話で、「まだおりてないー予定表わたしてあるやろ」とオヤジがゆうと敵は「あーそうか、きーつけておりてきいやー、ほなまだ2〜3日かかるのかー」あ〜あ。しかしこの杉田さんとゆう管理人の方は、携帯を借りたから書くのではないですが、オヤジも山小屋はあちこちと経験しましたが、まあここまで気配りのきく人も珍しい。とにかく外出用のスリッパが気がつくとそろえて土間に並べてあるし、小屋の近くの案内の表示も、実に心のこもった思いやりのある案内がいたるところで見られます。又到着の人達に対する接遇の態度も、温かい思いやりが溢れた態度で嬉しい出会いとなりました。

小屋の前から聖岳方面 夕方です、赤石岳方面
明日は晴れそうです
もう一日遅らせたと悔やまれます

◆7日
 椹島の東海フォレスト送迎バス、10時半の便を目指して出発です。まあオヤジの歩きでも充分間に合いそうですが、それにしても最終日の天気の良いこと、あ〜あ(まだゆうてんのか!)小屋からしばらくとゆうか、この下山は結構足元に気をつけないとヤバイ感じです。ちょうど比良の大津ワンゲル道みたいな感じですが、最後に怪我をしたら目も当てられません。

やはりピーカンです
今日登る人はラッキーです
日ごろの行いのせいかな〜
小屋の前ですが、
周辺案内図が見えています、
これが又嬉しい代物なんです
やれやれバスにも間に合いよかったよかった 畑薙ダムではない、下流の井川ダム湖です、まあどの道帰るのもえらい時間が掛かります

 まあ何とか3時間ほどで下りてこられました、しかし暑いです、ここでこの暑さもっと下の、特に京都に帰ったらと思うと気が重いです。又バスに揺られて1時間、椹島の駐車場に戻って、帰りは近くの白樺荘で(県営)お風呂に入ってと思っていたのですが、工事のため通行止めがあるので、昼休みの時間しか通行できないので、お風呂に入っている暇は無いと脅かされて、あたふたと車を走らせて戻って来ました。

 結局それほど気にしなくても、少し遠回りすれば通行できたらしいのですが、後の祭、高速に乗る前に美人の湯とゆうスーパー銭湯見たいなところに入って(これが結構グーでした)新しく出来た新東名に乗って 戻って来ました。

 お天気のことを、ぶつぶつ、ブツブツぼやきましたがかわいい花々が「まあそんなにぼやかないで、私たちでガマンしてください」と歓待してくれました。     感謝、感謝

                            【洛西オヤジ記】

いつもの花便り、名前はわかるやつもありますがゴメン(いつものことやが横着すぎるし、勉強する気がないのか!)

▼名前付けたけど、間違っていたらゴメン 哲郎

ミネウスユキソウ タカネグンナイフウロ
タカネツメクサ ミヤマシオガマ
シロバナタカネビランジ コバノコゴメグサ
マツムシソウ タカネナデシコ
イワベンケイ(岩弁慶) ハクサンイチゲ
シナノオトギリ