弥山、八経ヶ岳、明星、狼平周回
親父の山歩き報告(NO.56)

世界遺産はこちらが先輩なんやで〜
奥駈道オオヤマレンゲツアー


ガスってきましたが霧の中から現れる天女を期待して


2013年7月7日(日)   洛西オヤジ単独

コース:
トンネル西口 ⇒沢コース →奥駈け出会い →弁天の森 →弥仙小屋 →八経ヶ岳 →明星ヶ岳 →高崎横手出会い →狼 平 →弥山 ⇒帰路は同じコースで下山、取り付き6時車に帰還16時のヨレヨレ歩きでした。





 こんにちは、メタボ療養中の洛西オヤジです。療養中のオヤジ、ごろごろ寝ながらテレビを見ていたところ富士山が世界遺産登録で、登山者が押し寄せエライコトニなっているとの報道、見ていたオヤジは「そうや世界遺産といえば、奥駈けも世界遺産やんかー、レンゲがちょうどええとこやな〜」と思い立ち、「カーチャン、車明日あいてるかー」「あいてるけどなんやー、又性懲りも無く山にいくのかいなー、又途中でリタイヤせんときやー、メタボのくせに」「そんないわんかてええやんか差別用語やで、メタボメタボいわんといてくれー、落ち込むがな」

 最近の会話のパタ〜ンもそこそこに、いそいそと支度をして、そうや今日は土曜日やんかと結う事は明日は日曜日(あたりまえやー)、混むやろな〜、一瞬ためらうオヤジ、まあ支度もしたし今晩から走るかーと、そそくさとメタボ用の食事をすませ「カーチャン行ってくるはー」「えー今からいくんかいな、近所の温泉行くみたいな恰好して」そうなんです、ユニクロステテコはいてTシャツ着てサンダル履いて、(もちろん山行き道具や衣装は車にぶち込んで)そそくさとお馴染みトンネル西口を目指します。

 京都から3時間、22時頃到着しましたが、もうすでにズラーと車が停まっています。さすがは土曜日、何とか登山口の前のスペースにもぐりこむ事が出来ました。やれやれ、この調子やと明日の朝はエライコトニなるのやろな〜と思いつつ、はいおやすみなさい。

朝1番からこの状態の西口入り口 同じくです

  案の定まだ暗いうちから回りが騒がしくなって来ました、特にお若い方がワイワイキャキャー「おまえらな〜いやもとい、あなたがたねー、山小屋ならドヤされますよー、頼むしもうちょっと寝させてー」もっとも山小屋でもなんでもないただの車中泊ですが。ほんま頼むわーあ〜あ早起きさせられて、仕方がないのでコンビニで買った野菜サラダと塩オニギリ(野菜サラダやなんてほんまかいなー)食べてスッポンポンになって着替えをして支度をします、(露出狂かおまえはー)まあささやかな抵抗ですね〜。

お馴染みの登山口、皆さん登山者カードの
記入をしてくださいよ〜
燦然と輝く世界遺産の表示どうやー
富士山より先輩やぞー

 そんなわけで思いがけず6時頃から、エッチラと取り付きました、もちろん楽チン沢コース、案の定もうゾロゾロと個人、団体さんが前後に歩いてオオヤマレンゲの人気は絶好調です。ただ沢に掛かる橋を渡ってオヤジはもちろん左に沢コースに向かいますが、誰もどのグループも沢コースに向かいません。おまけに「あの人何処にいかはるのー」とお若い女性が心配そうに(してへんしてへん、誰がよれよれ老人の心配するかー)しばらくすると後から単独の男性が一人(単独は一人や何回書かすのやー)、沢コースに入って直ぐにしゃがみ込んで写真を撮っています。

 オヤジも近づいてみるとボロボロに近いショウキランがありました、あえてありましたと書きます、お世辞にも咲いていますとはいえない状態です。

これではね〜ボロボロのショウキラン

 結局この男性とは奥駈け出合いまで、いろいろ話をしながら一緒に歩く事になりました、花が好きで花を目当てに山歩きをしているとの事でした。この男性も沢コース専門で「まあ皆さん元気が有り余っているのでしょう、たいがいこちらのコースは一人です」との事でした。

 話をしながら登ると結構登りの辛さも薄らぎ、早くも奥駈け出合いに着きました、オヤジは此処で水分補給、男性は先に行きますとゆうことで別れました。タフやな〜その後一人で歩くオヤジはヨタヨタ、後来る人にドウゾドウゾ、道を譲ります。ボチボチと泊まりの人とすれ違います。おなじみの「どうです咲いてますか」の挨拶、ところがいまいち反応がよくないです。「ん〜、咲いているのは咲いているのですがー」なんかよくわからない返事ですが、まあとにかくヨタヨタ、そうそう途中でOKAOKAの師匠が見つけたショウキランの場所を見に、登山道から外れて探しに行きましたが見つけられませんでした、とゆうより咲いていない感じでどうなったんでしょうね〜。

奥駈けの道に取り付くと一応ホットします 緑が綺麗ですー昨晩雨が
少し降ったみたいです

 やがて役の行者さんに挨拶してきつい登りが始まります、同時に天候もこの付近独特のアットゆうまの今にも降りそうなガスが出てきました。やっと到着した弥仙小屋も写真とうりの状態です。でもねこんな雰囲気の方が天女(オオヤマレンゲ)にお会いするには最高のロケなんですが。

お馴染みの役の行者さん
此処から又登りがきつくなるのです
いつものセリフ
山の天気と何とかは分かりません
弥仙に着くとこの天気でも負け惜しみではなく
オオヤマレンゲを観るには
オヤジは好きな状況です

 思えば今日は7月7日七夕です、織姫さんにお目にかかる色男(牽牛)の心境もかの如くばかりかと逸る気持ちをおさえつつ、べんべん〜水飲む時間ももどかしく、いざー八経の峰めざしべんべんー(なにゆうてんのやー浪花節か)、おなじみの保護柵のトビラを空けてー天女さあ〜ン、あれーあんまり咲いてないな〜、あれ〜もう終わった花ばかりやな〜、あれ〜まだ蕾ばかりやな〜。

バイケイソウもまだ早い かろうじてとゆう感じ
でももう最高の状態ではないですね〜
後ろの方に咲き終わった花と硬い蕾が
こんな状態はなんだかね〜

 どっちやねんー、結局蕾か咲き終わってしまった花か極端なんです、そんなばかなと思われると思うのです、丁度よい咲きごろの花がないのです、何回か来ていますがこんな状態は初めてです。一輪か二輪丁度良い感じの花がありましたが、まあ人気タレントを写真に収めようとするカメラの数もかくの如し、とてもオヤジなど気の弱い人間には写真を撮るのは無理です。

 時計を見るとまだ結構早いし、まあ狼平の方のレンゲを見に久しぶりに一周まわるかーと、あちらはもう少し人も少ないと思うし、気持ちを切り替えて山歩きに集中、まあ早い話がエエ女に振られた気分でヤケクソで歩き出すオヤジです。

八経ヶ岳山頂
実は回りには沢山の若者がワイワイいます
展望が無くってもなんでもええみたいでわー
登った〜近畿最高峰や〜はいおつかれさん
明星ヶ岳への分岐とゆうか
もうほんの少しで山頂です

 この周回コースは八経から明星、狼平と回る方が楽な気がしますが、はたしてどうなんでしょうか。明星の分岐から高崎の出合いを目指しますが、実はこの道はレンゲ道とゆう名がついています。確かに例の防護柵が有りますが、レンゲの姿は見えません。昔は沢山群生していたとも聞きますが、高崎に着くまでに一人だけ男性に会いました、弥山から狼におりてこちらに回ってきたそうです。まあ上とはエライ違いです、早速狼平小屋のレンゲの状態を聞きましたがあまりよくないとの事で、こちらも上は良くないと伝えました、お互いガックリ、まあ行くしかないです。

周回コース途中日裏山あたりかな〜 チョットガスも晴れてきました
まあ奥駈けの雰囲気は感じられます
もっとも修行コースから外れていますが
高崎横手の出合い前方が狼平
左が河合から来る稜線尾根です
昔はこのコースで弥仙や八経に向かうのが
主流だったのでしょう
狼平に入る釣橋です
この橋の下から超強烈危険コース
弥山川右岸コースがあります
熊渡から入りますが水量しだいで
泳いでとゆう状況が多々あるので
オヤジには無理です

 やがて高崎横手の出合いに着きました、左方向に栃の辻、河合の表示があります、309号の府道が出来る前はそちらからが主流で弥山、八経に行ったのでしょう、その時分はレンゲも群生していたのではないでしょうか。やがて期待の狼平に着いて早速小屋の裏のレンゲを観に行きますが、まあ情けない状態であ〜あ、詳しい人は小屋から奥のほうに沢山オオヤマレンゲの木があるとも聞きますが、残念ながらオヤジは見たことがありません。辛うじて名物木道のそばにある木に辛うじて咲いていてくれましたが、一流スターの前座みたいな感じで(お前、表現が悪すぎるぞー)なんだかイマイチの気分でヨタヨタ弥山に戻って来ました。

狼平避難小屋です 小屋の裏のオオヤマレンゲ
こちらも終わっています
狼平から弥仙に向かう途中のオオヤマレンゲ
こちらも最高の状態は過ぎています
ユウレイ草でしょうか
以前は北山なんかでよく見ましたが
最近はどうなんでしょう

 途中天女オオヤマレンゲならぬ、オオヤマ幽霊に出会って来ました。幽霊より天女方がええのやけどな〜、弥山の小屋前は戻ってみればまあものすごい人だかり、しまったーもっと早く食事しておいたらよかったー、時間を見れば12時半を回っています。オバチャン達がわいわいやってるベンチの隅で、後ろ向いてこそこそ春雨スープ炊いて塩オニギリ一つ食べて、あ〜あメタボは辛い、しかしもう開き直って一体オバチャン達はどんな会話をしているのやろと聞くような聞かないような、どっちやねん、まあ聞きたくなくても聞こえます。

 たわいも無いオニギリの具がどうの、コーヒーがどうの昨夜何時に寝た、まあ大変ですね〜、そのうちに怖いリーダーのオバチャンが写真撮るから集合してー、早く早くなんと30名ぐらいがどかどか、しかも全部オバチャン失礼女性ばかり、なんやたいへんやな〜。

弥山神社近くの尾根から八経ケ岳を見て
あ〜あ回って来ました

 バテ気味のオヤジはいつもより長い食事休憩(食べるものもあらへんのに)ボチボチと下山します、もちろん上って来たコースをそのまま、途中もう一度師匠が見つけたショウキランの咲いていたあたりを見ましたが残念。まあ仕方ありません、その後も未練たらしくあちこち見ながら奥駈け出合いまで戻って来ました、ここも皆さん休憩してこの先の急坂に備えています。

 ホントこの先はいつも思うのですが、障害物競走のコースみたいですからね〜、奥駈けの出合からいつもは下山するときは通常の登山道を降りるのですが、人が多いので下山も沢コースで下りました。もちろんオヤジ一人だけです。まあどちらがよいのか分かりませんが、ヨタヨタと寄り道しながらの下山、車に戻ったのはもう4時前、なんと10時間も入っていたことになります。

 こんな時間からはお気に入りの入之波温泉は無理だと(しまっていると思う)思うので洞川温泉に向かいます。まあ絶品の天女はいませんでしたが、ウバ桜天女にお目にかかったので、今年はこれでオオヤマレンゲはお開きとしましょう。メタボのオヤジが温泉の体重計に乗ったらなんと2K減っていたので、 感謝感謝

                     【洛西オヤジ記】