葛城山(北尾根〜櫛羅の滝コース)


 
葛城山山頂


2014年1月12日(日) くもりのち晴  森の旅人M

コース:
葛城山駐車場〜櫛羅(くじら)の滝・北尾根コース分岐〜北尾根コース〜展望休憩所〜自然研究路分岐〜ダイヤモンドトレール道合流〜葛城山山頂〜葛城高原〜櫛羅の滝コース〜二の滝分岐〜二の滝〜二の滝分岐〜櫛羅の滝〜葛城山駐車場





 強い寒波襲来が続き,北山はどこも積雪がありそうなので,雪が無いだろうと今回の行き先は大阪府と奈良県境の葛城山。大阪府最高峰の山となる。高速道を走行して南阪奈道路葛城ICから降りて20分足らずで葛城山駐車場に着く。マイカーの場合,アクセスはとても良い。駐車場代は1000円と少し高いかな。山頂へはロープウェイが運行されており観光客も多いらしい。

 駐車場からは,そのロープウェイの山頂駅が見える。あまり高度差を感じない。「近いな」 と思ってしまう。葛城ロープウェイ登山口駅の脇を通り上がって行くと,イノシシ避けの柵が設置してあり,開けてから中に入り閉めて先に進む。道はアスファルト道から山道になる,しばらく行くと櫛羅(くじら)の滝コースと北尾根コースの分岐に着く。

葛城山駐車場 葛城山ロープウェイ登山口駅
獣避け柵 櫛羅の滝コース・北尾根コース分岐

 今日は北尾根から山頂に至り,復路は櫛羅の滝コースの周回コースの予定である。北尾根コースに取り付くが,そのいきなりの急斜面にはロープが張ってある。曇り空の下,雑木林の急坂を短く折返し上っていく。登山道はよく整備されている。途中に展望休憩所があり東南方向に奈良盆地が見える。山頂まで2.6kmの標識。

展望休憩所 自然研究路・北尾根道分岐

 道は結構,急坂が続きまた岩もあり楽ではない。ヒノキ林を右に見る頃,ようやく平坦路になり脇に雪を目にする。ようやく朝日が射してきた。自然研究路との分岐点で休憩していると単独男性が,一人は自然研究路道へ,一人はダイヤモンドトレール道目指して上がって行く。休憩後,ダイトレ道に向かうが,ここから再び急坂が始まる。先行の男性の後姿を見ながらの歩きとなるが,しだいに見えなくなる。やがて金剛山地を巡るダイヤモンドトレールとの合流点に到着,先ほどの先行男性が休憩中だった。

ダイトレ合流点 ダイトレ階段道

 高度は850mとなり周囲は完全に雪化粧で真っ白,積雪は2〜3cmであるが道が凍結しているため,気をつけながら山頂に向かう。坂道と急階段道があるが,これがすごい急階段の上り下りで続く。標識の無い電波塔前を通る。ようやくロープウェイ道との合流点へ出る,その先は食堂とトイレがある山頂直下となっている。トイレを済まし山頂へ向かう。

山頂直下のトイレ 山頂へ

 真っ青な空の下,958.9mの山頂に立つ。丸太を立てた山頂標示が目印だ。三角点の他に展望図台が近くにある。山頂から南へ広々と高原状になっている。360度展望良好である。西側は奈良盆地南部が広がり畝傍山等が見える。南東には金剛山がどっしりと見える。しかし,登山中は無かった寒風が強く吹いておりとても寒い,でも気持ち良い。次々と人が訪れる。南側の高原に足を伸ばす。1年前登った金剛山が大きく迫る,山頂部は白くなっている。昼食場所として奈良盆地が見えるベンチを確保した,せっかくバーナーを持参したが,とても強い寒風の中で湯を沸かしていられない。立ったままで助六寿司を次々と口に入れる。手袋脱いだ手も直ぐにかじかむ。寒い!震えてきたのでジャケットの上にもう一枚アノラックを着る。

葛城高原 金剛山

 多数の人が集まっている場所があり気になっていたが,ハングライダーのクラブのようだ,一人が無事に飛び上がり上空を旋回していた。やがて北西の強風のためか少しずつ南東へ流され,やがて姿が見えなくなった。無線でやり取りしていたので大丈夫だろう。

 葛城高原ロッジに降りてから周回道路に出て,下山することに。せっかくなので櫛羅の滝コースの取り付きを過ぎてロープウェイの山上駅を確認しておく。再び櫛羅の滝コースの取り付きに戻り下っていく。このコースは完全に谷道で陽の当たらない谷では雪道が続く。数箇所,崖崩れにより急階段の上がり下りの迂回路道や谷に下った場所では,壊れた道に凍結が重なり気を使いながらの下山となる。まだ昼過ぎの時間のためか次々と登山者とすれ違う。やがて道に雪も無くなるが,霜柱で白くなっている場所は多い。

櫛羅の滝コースへ 急階段の迂回路
崖崩れ箇所を通る 二の滝

 二の滝分岐では,時間もあるので二の滝へ寄って行く。ヒノキ林を抜けて一気に谷へ下った先にある二の滝は,7〜8mで上部を入れても12〜3mのこじんまりとした滝である。本道に戻り下って行く。急階段道で若い単独男性に会い,声を掛けるとこれから山頂だと言う。13時前である。その後も二人に出会う,これまた若い単独男性である。ようやく櫛羅の滝前に出る。途中から右足裏と右足ヒザが痛くなり休みながらの下山であったのでほっと一息つく。二の滝と違い,櫛羅の滝は本道より少し見えている,少しだけ寄っていけば滝全体が見える。櫛羅の滝は高さも水量もあって一直線に落水している。

櫛羅の滝コースは階段が多い 櫛羅の滝

 この後,砂防ダムを左に見てから直ぐに櫛羅の滝・北尾根コース分岐に戻ってきた。駐車場に戻ると結構な台数の車が停まっている,ロープウェイがあるから人が集まるのだろう。

 葛城山頂は広く展望が360度あったのが良かった,また白銀と青空のコントラスも更に良かった。途中に展望台もあった尾根道と滝を見ながらの谷道,思いの外,得をしたような山行でした。