リトル比良(岩阿沙利山/楊梅の滝)

楊梅の滝(雄滝)


2014年5月10日(土) 快晴  森の旅人M

コース:
JR京都駅 6時59分発  JR近江高島駅7時49分着 JR近江高島駅〜大炊神社〜岳山〜オーム岩〜鳥越出合〜岩阿沙利山〜鵜川越〜滝山尾根分岐〜寒風峠〜涼峠〜楊梅の滝(雄滝・雌滝)〜JR北小松駅





 快晴の天気予報に誘われて,今回初めてリトル比良に行ってきました。比良山系から分岐した山域のため行く機会が無かったのですが,低山ハイクのつもりが思いの外ハードな山行でした。しかし,眺望良好に県下一の滝有りと見所もありました。

 JR近江高島駅を下りると駅前にはガリバー像が迎えてくれます。向かうは反対側のJRのガードを潜り山側です。北風が強く少し寒いくらいです。幹線道路に出てから高島小学校前を通り,次のY字分岐信号で左折,すぐのバス停音羽を左折し地元道に入って行くと大炊神社が目に入ってきます。

JR近江高島駅前のガリバー像 大炊神社

 登山道は大炊神社に入らずに手前で左の道に入って行きます。標識が立っており分かりやすくなっています。獣避けの柵を開けて入ります。広い道がしばらく続きますがやがて分岐を左に取って進むと細い山道になってきます。山道はしっかりしており難なく「賽の河原」に出ます。ここで単独男性が後方からやってきました。3月にツアーにより来たものの積雪のため途中の岳山で退却したため,今回単独でやってきたそうです。吹田の方でした。ここからシダ道を男性の後に着いて進みます。石灯篭の立っている展望のある場所まで同行しました。ここで一旦別れて行動しましたが,結局男性とは,この後も付かず離れずの位置で何度も会いながら歩くことになりました。別に男性4人グループが休憩を取り終えて出発して行きました。

賽の河原 シダ道を先行する男性
石灯篭 白坂のガレ場

 石灯篭のある所からすぐに見えるのが白坂と言われるガレ場です。少し下って行くと樹木が滑り落ちたのでしょうか,一面花崗岩の山肌となっています。シダ道になり今度は石段も現れます。「弁慶の石」「丁石」などの標識を見ながら小広い場所に出ます。この先から急斜道が始まり,更に大岩群の間を縫って登っていきます。先ほどの4人組を途中で追い抜いて登って行くと岳山に到着です。先行の単独男性がいました。

大岩の間を抜ける ヤマツツジ

 男性と一緒に出立しますが,やはり付かず離れずの位置関係で進みます。男性より先行,尾根道はアップダウンを繰り返します。鳥越峰へは,大きく道を折り返しながら登って行きます。同じような風景を見ながら飽きが来るころ下山者とすれ違いました。そしてようやくオーム岩に着きました。突き出た岩場は強風がまともでとてもゆっくり立っていられません。一瞬で帽子を飛ばされました。それでも北側方面の眺望は良く,眼下の里に近くの琵琶湖が見えます。

岳山 オーム岩からの眺望

 鳥越峰に着くと赤い鳥越出合の標識が吊ってありました。この先シャクナゲ道になるのですが,まったく咲いていません。そんな中ようやく一株の花の咲いたシャクナゲを見ることができました。不思議でなりません。

 再び大岩群に当り下ったあと鞍部から岩阿沙利山へ向かいます。山頂手前が少し急斜面となっており先行に男性の姿が見えます。岩阿沙利山に昼前に到着,ここで昼食を摂ります。吹田の男性も到着,更に遅れて4人組もやって来ました。少し賑やかになります。

唯一のシャクナゲ 快適な尾根道

 昼食後,南西の急斜面を鵜川越へ下ります。左下にアスファルト道路を見ると,すぐに出ました。山道は一旦切れますが,左側(東)に30m程行くと「寒風峠を経て北比良へ」の標識が立っている。再び上りになる,途中で10人近い団体とすれ違う。この先の滝山が少し道不安のある場所であると情報があったが,しっかりと道が付いているのと,ロープで行止めや標識の対策が取られて安全が確保されていました。

岩阿沙利山山頂 鵜川越で道路に出る
再び山道へ 迷点で右折

 滝山尾根分岐標識から寒風峠に下ります。雑木の気持ちの良い道ですが,相変わらず強風は止んでいません。峠手前で10人近い団体とすれ違います。コースのポイント寒風峠に着きました。十字方向に行き先の矢印が明示してあります。今日はここから下って楊梅の滝を見て北小松駅に戻ります。

 今までと異なり,谷歩きになります。谷を右に見てヒノキ道を歩きます。寒風峠−涼峠合流点目指しますが,今回のコースの中で一番不明確な場所でした。岩の河原に出るものの道がハッキリせず,テープ頼りで歩きます。大きなテーブル石を歩きようやく河原を抜けました。それからは標識に従い一度渡河しますが涼峠に出ました。ここからは,吹田の男性と同行となりました。

寒風峠 テーブル岩を越えて

 楊梅の滝までは,溝道や小石の多い荒れた道を下っていきます。楊梅の滝(雄滝)分岐標識にて滝に下っていきます。高さ40mの滝を目の前にすると水量は少ないながら真下に落水するその光景は迫力があります。夏は涼しそうです。本道分岐に戻り,次の雌滝分岐にて谷に下ります。雌滝は15mの小ぶりであった。二筋の流れが見えます。対岸に観光客の姿が見えるため,ここで渡河し左岸に移りました。この後は,登山口に辿り着きました。快晴の空の下,若葉と青空が印象的な比良げんき村を通り,ようやく北小松駅に着きました。

涼峠 楊梅の滝(雌滝)


                           【 記: 森の旅人M】