ナッチョ(トンボユリ尾根コース)(小てつ NO.48)


 
ナッチョピーク


平成26年1月5日(日) くもり  小てつ単独

コース:
◆小出石(北滝橋)〜トンボユリ尾根コース〜P686鞍部〜ナッチョピーク
ピストン





 3日に愛宕山に行ったばかりであり明日からは仕事と言うことで、午前中だけでも十分楽しめる、トンボユリ尾根コースのナッチョに今年も行ってみました。

 いつものように7時に家を出て、コンビニに寄り食料とコーヒーを仕入れて大原に向かう。八瀬のトンネルを抜けても雪は全く無く、大原三山も真っ黒け。でも今日は冷え込んでいて、小出石の道路温度表示はマイナス1℃。8時に北滝橋に到着。路肩の広くなったところに稲妻号をデポして、登山靴に履き替え準備をして出発する。

朝の小出石の温度表示 朝の北谷橋の様子

 北滝橋の横が取り付きとなり川岸の道を進むが、昨年の台風のせいだろう川岸がえぐられていて、また前よりもいっそう高いところを、ルートを探しながら歩いて植林地まで進む。川の形が変わっていて、水量の多い時には高谷川を渡っていけないから、ここが一番の難所となりそうだ。

北滝橋横が取り付き 北谷川の様子

 植林地を抜け堰堤の先まで進むが、ここも川岸がえぐられていて、どこも1mを越えるガケになっている。鹿がつくった踏み跡を探して川を渡り、尾根に取り付く。

 地形図ではこの川に沿って破線の道があるが、今では「どこにあるねん?」という感じだ。この先到達するP686の鞍部にむかって谷沿いに道があるようだが、最近は冬場にしか来ていないから、なかなか探索とはいかない。何しろこの辺りには鹿がたくさんいるのだろう結構フンが落ちていて、鹿がたくさんいるということはすなわち山ビルが多いとなるわけで、探索できるような季節には足を踏み入れる気にならないとなっている。それに谷沿いの道は、どこの山でもひどいことになってしまっているだろう。そんな訳で、今日も尾根コースをとる。

取り付きの尾根 okaokaさんのテープ

 どこから取り付くねんというような尾根だが、10mも登れば尾根コースとユリコースの分岐があり、よく探すとokaokaさんが以前につけられたテープが今も残っている。

 尾根コースに明確な道は残っていないが、掘れたところが道跡なのだろう。しかしながら今では落葉や枯れ枝が集まってしまい、とても歩きにくいので、低木を避けながら歩きやすいところをひたすら登る。

 取り付きの北谷橋が標高309mで、この尾根の最高点標高700mまで一気の登りとなりしんどいところではあるが、途中には対面のシャクナゲ尾根ほどではないにしろシャクナゲが群生している場所があり一息つけ、今年はたくさん花芽をつけているので、表年なのかと春には楽しみとなる。

シャクナゲのツボミ 林道の分岐あたり

 標高700mで北に転進するのだが、尾根続きなのでわかりやすい。展望が開け樹間からではあるが、大見尾根方面や琵琶湖も見えるようになる。ここより大見尾根の方が、雪が多そうに見える。

 一旦急坂を20mほど降りたところがP686の鞍部となり、北に降りればすぐに前畑峠からの林道に合流できる。ここにまばらに雪が残っていて、何とその雪に踏み跡が残っていた。踏み跡はナッチョの方からだったので、年末年始にこのルートで降りられた方がいらしたようだった。

 ヒノキの植林地をぬけると林道と合流する場所となり、花背山の家の標識がある。林道には雪が残っていて、踏み跡も2つ残っていて林道を登っている。京都市内が見えた広場まで踏み跡が続いていたので、ここのことを良く知っている登山者だったのだろうと思う。

 細い踏み跡で斜面をトラバースしていく場所に雪は全く無く助かるが、面白さもない。そこを過ぎた小出石ルートからの合流点でも小出石から登ってきたと思われる踏み跡がいくつかあり、年末年始はナッチョもにぎやかだったんだと思う。

 ピークまであと標高差5、60mというところになって、やっと積雪15cmほどになっていて、下雪が凍っているものだから用心のためにアイゼンをつける。ところが以前の展望ポイントからピークまでの最後の登りは日当たりが良いのか、全く雪が無くアイゼンをつけたままだと木の根を痛めるので外す。

琵琶湖方面の展望 本日のカプサイシン

 ピークには10時着。まだ思いっきり早いけど、儀式のようになっているラーメンタイムとする。今日はまた新種の辛いラーメンを琵琶湖を眺めながら食す。風は無いが時おり粉雪が舞い、辛いラーメンを食べてもすぐには暖まらず、15分の休憩でさっさと降りにかかる。

 ピークにあったノリウツギのドライフラワーが目について写真に収めたが、okaokaさんの今週のフォトを見て笑ってしまう。この季節、シャクナゲの花芽と言い、目につくものは同じようなものになってしまうんだなぁ。

ナッチョピークのドライフラワー お昼には融けてしまった

 登りで危ない場所はないと確認しているので、降りはアイゼン無しで降りる。何か朝一番より気温がさがってきているような感じで、風も出てきて雪の密度も濃くなってきたようだ。そんな訳で降りはペースがあがり、1時間少しでデポ地まで戻ってくる。でも下界は暖かかったのか、朝にはあった橋上の雪も、もう溶けていた。

 取り付きの北谷川の河原が大きくえぐられていたこと以外、尾根道には変わったところはありませんでした。小てつは稲妻号使用のため、午前中に歩ける「お手軽コース」になっていますが、バスを使って「百井別れ」や「花背峠」からのコース設定をすれば、結構歩きごたえのあるコースになると思います。また、ガイドブックにある小出石ルートの取り付きには、今だ「立入禁止」の看板もあり、気になる方はこちらのコースをどうぞ。