初心者オヤジ 活き込んで腰がくだけて消沈の南アルプス北岳
天気予報はもっと真剣に確認せんかい。(反省!)
親父の山歩き報告(NO.71-2)


いよいよホームレスです
情けないなあ〜もうチョット、シャキッとできんのかいなあ〜


平成26年8月23〜25日     洛西オヤジ


◆アクセス
8月23日(土) 午後から新幹線で名古屋ー中央線で(塩尻乗換え)甲府入り 駅前ビジネスホテル泊

コース:
▼8月24日(日)
AM 3:00 甲府駅発、広河原行きに乗車
本来は芦安−夜叉神峠−広河原の運行ですが、土砂災害の為、奈良田周りになりました。
(8月31日に復旧との事)
AM6時過ぎに広河原到着−大欅沢−左保コース−八本歯のコル分岐−北岳山頂−北岳山荘(テント泊)

▼8月25日(月)
前日と同じコースで下山、下山後も往路と同じコースを逆に帰宅







▼8月25日

 結構ユックリと寝ていました、目覚めると5時を回っています。やはり、前日はこの老いぼれにはキツイ行程だったのでしょう。テントから首を出してみるとしっかりとした雨足であちゃ〜、予想はしていましたが、つらい事になりました。お隣さんの二人も起きて撤収に掛かっています。

 オヤジもテントの中でモゾモゾ着替え、食事をしながらリュックを作り直します。撤収を終えた二人が出発します、「今日は、予定どうり行かれますか」と声を掛けるオヤジ。二人は予定では、間の岳、農鳥から、大門沢を下り奈良田に戻る予定だったみたいで、なかなか強烈な行程ですが、奈良田に車を停めているので、まあ明るい内に発電所まで下りられれば大丈夫ですと、知ったか振りで話していましたが、この雨では沢がどうかな〜と心配しましたが、「いや〜どうも天気が思わしくないので、広河原に戻ります」との事でした。正解でしょう。

テン場から見上げる北岳
いつ降り出してもおかしくないな〜
夜中よりはマシですが
この雨の中テントの撤収は辛い!

 さてオヤジも撤収です、雨の中の撤収はつらいですね〜。リュックはテントの中でなるべく作り、表に出してカバーをかけ、テント本体を手早くたたみます、文字で書けば何とも無いようですが、これがなかなか、オヤジのような初心者ドジには辛い作業です。やっと準備完了、一応小屋に寄って天気予報の確認をします。

 若い男性が出てきて、親切にウエザーニュースの情報をパットで見せてくれました。実はオヤジは、今日の雨は今回の歩きでは出発前から覚悟していました。今日は、4時間前後で熊の平で刻む予定でしたので、それなりのガンバリで行けると思うのですが、問題はその後、翌日塩見岳へのアプローチが長く、又その次の日の塩見から下山するのもバスの時間があるので、ある程度急がないとダメとゆう条件、この二日間の天気がオヤジの出発前の思惑より悪くなっています。

 降水確率も20〜30%上がり、降り方も不安定な感じです。小屋の若者にもコースを話して見ましたが、「ンーなんとも言えないですね〜、まあ天候はおそらく、この予想よりは良くなることは考えられないです」 「まあ温かいお茶でも飲んでいかれますか」と親切な対応、この小屋は南アルプスの市営の小屋だそうですが、温かい心遣いに、思わずひざまずいて泣き出すオヤジ(ウソやろ)はいうそです。

 ええかげんな事かくな!スンマセン、そやけど有名なこの先の、農なんとかの小屋の対応とエライ違うので思わず書きました、みなさん南アルプスも親切な小屋はいっぱいあります。まあ無駄話はここまでで、小屋を出る時にオヤジの気持ちは「戻る、リタ〜ン、帰る」しつこいのや!

 そうとなったらもう、雨の北岳山頂に行っても仕方ないので、トラバースして昨日のコースをひたすら戻ります。傷心のオヤジを慰めてくれるのは、雨に濡れながら「又きなさいよ〜」と見送ってくれる可憐な花々、祇園や新地のクラブで、ホステスさんに見送ってもらっている感じ、(おまえな〜表現が悪すぎ! 第一そんなホステスさんに送ってもらった経験ないやろ)はいトラバースコースの方が花は多いです、(誤魔化すな!)

なんだか前回もこんな感じでした
山頂トラバースの途中です
こうなりゃ花だけが心の支えです
(相変わらずご大層なやつです) トウヤクリンドウ
雨にぬれると綺麗なんです
(負け惜しみですが)
こうなりゃトコトンお花畑で行くぞ!
こんな岩場に健気じゃないですかー
スキなんです、こうゆうのが上を
見上げての撮影です
実際は90度のバッドレスじょうたいです
雨脚は益々強くなって来ました

 八本歯の分岐までの濡れた岩場、そのあとの木のハシゴは気が抜けませんが、何とか二俣に戻って来ました。雨も少し小降りになって来ました、後は「あ〜あ俺はダメな男や、ヘタレヤ、カーチャンスンマセン、師匠ゴメン、OKAOKAの皆さん、初心者オヤジもう一度勉強します」などとブツブツつぶやきながら下ります。(チョットあぶないなあ〜)

木の階段は濡れて緊張しますが
此処まで降りると、やれやれです
雨はまだ降り続いています
登山口の近くの沢です
なんでもないようですが
昨日の様子とはかなり水嵩が違います
これが怖いのですね〜

 さすがに登ってくる人は少ないですが、それでも、たまには出会います、やはり人それぞれの山歩き、皆さんご無事で南無阿弥陀仏、、般若波羅蜜陀、南明妙法連華経、(お経唱えてどうすんねん)(いやなんかゆうてんと退屈やし) (歌でも歌え) (無料ではいやや) (えらそうに、おまえそんなに歌うまいのか) (亡くなったオバアチャンにお誕生日、おめでとうの歌を歌ってあげたらお小使いくりゃはった) (あ〜#$<+*)とそんな吉本をやっているうちに(誰とや)広河原に戻って来ました。

 雨は完全に止んでいます。なんだかね〜、まあ気を持ち直してバスのターミナルに向かい時間を確認、甲府駅直行はPM2時、まだ1時間ぐらいあります。濡れた雨具やストックを仕舞い、もう一度リュックを作りなおします。水分を含んだ所為か、それとも心理的な影響か非常に重く感じます。

 これから7〜8時間のバスとJRの乗り継ぎ帰宅。あ〜あ雨の中を歩いていた方が良かったかな〜などと、考えながら発売が始まった窓口に並んでいると、後ろから「あれー又ごいっしょですね〜、下りてこられたのですか」とテン場を先に出発した二人連れさんと会いました、先のバスには間に合わなかったそうで、奈良田の駐車場まで戻るとのことでした。まあおたがい雨にいじめられた見たいですが、又天気の良い何処かの山での再を!グッドラック!(西洋かぶれするなあー)

登山口が近づくころに
やっと雨が小降りになりました
又近いうちに来いよ!と
お花さんが見送ってくれています
あ〜あ 乙女チックやなあ〜
オヤジは又デレッーとしてくるのでしょうね〜

 今回はなんかストレスの溜る歩きとなりましたが、無事にカーチャン、ただいまあーとなっての山歩きは言わずもがなの事、ぶつくそヘタれ文句ばかり書きましたが、やはり名実とも有数の花の山、北岳の数々の花に出会え、又山頂では、まるで高貴な方を御簾の向こうに拝謁するかのごとく、富士山を見ることが出来ました。それもこれも無事に登れ、下りてこられたればこそ。
                                           感謝 感謝。

                             【洛西オヤジ記】