比良釈迦岳
初心者オヤジ冬の大津ワンゲル道は強烈でした 親父の山歩き報告(NO.61) |
釈迦岳山頂、積雪70〜80cm?でしょうか、1mは無いのではと思いますが 直前までものすごい吹雪で寒い〜ヤケオに向かう正面に 昨日の登山者のラッセル跡が薄っすらとガンバッテルナ〜 |
2014年 2月10日(月) 洛西オヤジ
コース: イン谷ー大津ワンゲル道ー釈迦岳ーリフト跡道ーイン谷 今日は洛西オヤジ、この時期珍しく連ちゃんで報告させていただきます。先週は、同じく比良の堂満北壁ルンゼに行ったのですが、雪が少なくまあ良かったような悪かったような。しかしやはり、この時期比良といえば雪を踏み込んでの歩きが定番、先週の金曜日からの天候は、おそらく比良に相当な雪を降らせてくれているはず、よしいくかーとコタツを抜け出し、先週と同じ時間にイン谷に到着。今まで冬季は敬遠していた大津ワンゲル道を釈迦に登るとゆう、年寄りの冷や水歩きと言われるのがオチは承知の挑戦です。
先週は全くの装備不足でしたので、今回は、アイゼンはもちろんですが、ピッケル、ヘル、ワカン、を携えての歩きで、やたらリュックにぶら下げて歩き出しますが、途中で何度も止めなおすお粗末な態勢です。それでも何とか、例の得たいの知れない石垣地点まではたどり着き、さあこれからが本番の登りが始まります。
段々標高が上ると雪の質も変って量も増えてきます。雄松荘への分岐がある尾根に出てからはいっそう雪が深く、ボチボチワカンつけようかな〜とも思いましたが、実際はワカンやシューはここの尾根には向かないです。
何とかヨタヨタ登っていよいよ、ワンゲル道の真骨頂、誰が呼んだかイチョウガレ、約90度の直壁です。まあ、ここの20〜30mの為に持ってきたヘルを被り、ストックをリュックに収めてピッケル片手に、いざゆくぞー(かっこええ〜)ところが取り付いて登ろうにもなにも、新雪が壁に吹きついて溜っている状態は、最悪。アイゼンは利かず、もちろんピッケルも打ち込むにも目標見えず壁の下で、モタモタ、ゴソゴソ、もがいているだけ、あ〜情けない。 上部の木にかかっている細いトラロープ何とかあそこまで(実際はロープはヤバかったんですが)おぼれるものは藁でもつかむ。闇雲にピッケル打ち込みなんとか掛かるところを頼りに、ジリジリ登る事30分以上かかって、細いロープにピッケルかけて引っ張ったとおもうやいなや、ロープが雪の中から飛び出てきました。ワーきゃーなんやねん、バランスくずしてもう少しで落下するところでした。 無雪期は頼りになるロープも、しっかりとしたクサリみたいな訳にはいかず、それにあまりにも細いので握っても力が入らず体重を支えるのは無理です。山歩きの常識ーロープは頼るな!はいおっしゃるとおり、ヤバカッタ。
それでも何とか右にピッケル、左はロープを必死でつかみ(なんや結局頼ってんのかい、)(おぼれるものはワラでもつかむと、先にも書いたやろ、もう必死のパッチなんやから)やっと潅木に手が届きピッケルも幹に引っ掛け(自然保護の上からは申し訳ない事だと両手を胸に)ほんまかいなあー、悪戦苦闘は1時間以上やっと尾根筋に出ましたが、今度は極端に雪の量が多くなり、持ってきた最後の道具、ワカンを装着、バテテよれよれの老体にムチ打って釈迦岳山頂を目指します。 それにしてもサラサラのパウダースノー誰も来ていないので、新雪踏み込みラッセル、ラッセル、OKAOKAの師匠やったらよろこばはるやろな〜と思いながら、オヤジは誰か先に来て踏んどいてくれー、しんどいがな〜てな事考えてたら、ものすごい風と雪でワーこのまま動けんようになって、オヤジは雪に埋もれ、天に召されて(又はじまったあ〜あ、あほくさ)冗談はともかく雪山は恐ろしい(こんな天気に登るさかいやろ)しばらくジーと佇んで風と雪が収まるのを待っていました。やがて嘘のように静かな雪景色、そうなると現金なもので、あ〜あ雪山はええな〜雪景色は最高やで〜となるわけです。勝手なやっちゃ。 何とかたどり着いた山頂には前日(日曜日)に来た登山者の踏み跡がウッスラとヤケ岳の方に向かって残っています。ヤケ岳に下りる急な斜面も厳しいでしょうね〜、クワバラ、クワバラ。時計をみると12時45分、ワンゲル道への丸太橋を渡ったのが7時30分ですから、なんと5時間以上掛かっています、イチョウガレで、もがいていたのがこたえていますね〜。カラ岳に向かうか迷いましたが、いやいや、この辺りがオヤジの限界。もと来たコースをリフト跡道からの分岐に戻りそのまま、リフト跡道の釈迦岳登山口入り口にドテドテ、ヨレヨレと下りて戻って来ました。
今回はラーメン炊いて食べる余裕が無かったし、カロリーメイト食べながらチンタラ、ヨタヨタ、リフト跡道はさすがに前日の踏み跡も残り、早々にワカンやアイゼン外し、あ〜あ早い事比良トピアの温泉に浸かりたいー、とにかく一日中雪が舞って寒いー物好きなやっちゃな〜。しかしリフト跡のコースを歩くといつも感慨深い思いを感じるのはなぜでしょうかね〜、つわものどもが夢の跡、とまではいきませんが、スキーをする人たちで、賑わいをみせていたのはつい先頃のような気がしますが、若い人はいつの話やねんといわれるでしょうかねー。今日も比良リフト始発の駅跡の建物に雪が舞っています。
結局今日は最初から最後まで誰にも会いませんでした、比良でこんな状況は初めてではなかったでしょうか。もちろん武奈や八雲にいけば誰かと遭遇したと思うのですが、イン谷に下りても誰もいませんでした。オヤジの車だけがポツンと迎えてくれました。 感謝 感謝。
久しぶりに駄句を一句 【洛西オヤジ記】 |
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