◆5月29日（木）　一日目

　毎回の事ですが一週間前から天気予報を何度もチエック、出来たら土曜の宿泊は避けたいので水曜夕方出発4〜5時間で立山駅前に着き、車中泊はお馴染みになりました。朝一のケーブル（平日なので7時）で美女平、バスで室堂とゆうのもお馴染み、雄山からの尾根縦走は今回は最初から考えず、直接雷鳥沢で別山乗り越しを目指します。

　しかし余りにも早いので、別山から真正面に見える劔岳の写真を撮りたくて、御前小屋の前にリュックをデポして別山まで往復しましたが、肝心の写真はオヤジが到着するのを見越したようにガスッてしまいました。なんか前回の武奈でもこのフレーズ書いた気がしますが、やはり日ごろの心がけがよくないのでしょうね。

お馴染み室堂から見る立山（雄山）	雷鳥沢、御前小屋が上部に見えます、さーいくぞー

御前小屋の前から、室堂全景	別山から劔岳を見るもガスにいじめられています

　御前小屋では屋根の上で布団を干しています。いよいよシーズン到来とゆう感じでしょうか。劔はご機嫌悪くガスで隠れましたが、往復の途中で雷鳥の夫婦（？）に出会い写真を撮らしてもらいました。撮影料は払いませんが、おおきにーよう出てきてくれやはったとゆう感じです。（気味悪い京都弁つかうなあー）

別山山頂	雷鳥のご夫婦です 苦手な晴天にも関わらず出演有り難う御座います

　ユックリラーメンタイムをとって劔沢小屋に向かいます。室堂あたりや、みくりが池の周辺では雪が少ないな〜と感じたのですが、劔沢に下りると例年より多く到着後の小屋でも奥さんが「今年は例年より多い気がします」と話されていました。

劔沢上部から

　到着日の小屋でのいきさつは前ぶりで書いたとおりです。今回初めて長次郎谷からのアタックです。リュックを作り（8時前に）サイレント目覚ましを2時にセットして布団にもぐりこみました。此処でガイドさんのことをひとくさり講釈、（またかいなあ〜）今まで何人もガイドさんにお会いしていますが、とくにこの時期の日本山岳ガイド協会推奨の劔沢小屋は、ガイドさん専用みたいなものといえば言いすぎでしょうか。

　ただし、ほとんどとゆうより全てのガイドの人からは、オヤジなんかがいろいろお聞きしても具体的なアドバイスはもらえないとゆうことです。これは考えてみればいや考えるまでも無く当たり前のことで、例えば今回にしても長次郎は出合いから上のコルまでどれぐらいの時間が掛かるのか、或いは出合までどれぐらいで下りるのかなどを仮に聞いてもほとんど「それはその人の体力、技術、そのときの雪の状態など一概に言えません」とゆう返事が返ってきます。そんな質問でアドバイスを求める事が間違いで、そんな質問にいちいち丁寧にアドバイスしていたら、お金を払って契約しているお客さんはなんやとゆうことになります。

　明日の歩きも絶対に同行させてくださいとは言えませんし、又後ろからのこのこ着いてこられるのも、ガイドの方としては迷惑な話だと思います。あくまでも指針とゆうか闇の中の目安になるとゆう話で、もちろん責任は自分自身にあるわけで、そのあたりの事を理解してくださいよと言わずもがなの佐伯さんの温情で「明日長次郎から、アタックするガイドペアーがいます」とゆうアドバイスになっているわけで、佐伯さんも決してついて行きなさいとは言われません。

　山での行動は全て自分自身の責任です。かっこよく言えばオヤジがいつも単独で歩くポリシーみたいなものです。しかし一方で「明日は何時頃出発される予定ですか」とゆう質問は自然な質問です。今回のガイドの方は若い優しそうな方で「本来は3時過ぎに出るつもりでしたが、明日は相当気温が上がりそうで雪の状態が気になるので、2時半までには出発するつもりです」ゆう返事でした、オヤジの2時目覚ましセットのポイントになりました。そしてガイドさんの判断は実に正確でした。今回のオヤジの歩きのポイントになりました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【洛西オヤジ記】