初心者オヤジ初めての無雪劔岳
親父の山歩き報告(NO.73-2)


初めてお社の全景と記念写真です


平成26年9月28日〜30日     洛西オヤジ


■アクセス(今回は変則です)
9月27日(土)毎度おなじみ名神高速−北陸道−立山インター立山駅前(車中泊)

翌朝(9月28日)立山駅から富山電鉄で富山に向かい寺田乗り継ぎ上市まで、上市からタクシーで馬場島、早月尾根登山口
*復路も立山駅から往路の逆で戻りました。

コース
▼9月28日(日) 一日目
馬場島登山口−早月尾根−早月小屋(宿泊)


▼9月29日(月) 二日目
早月小屋−劔岳山頂−ヨコバイ−前劔−一服劔−劔山荘−劔沢小屋(宿泊)



▼9月30日(火) 三日目
劔沢小屋−劔沢上部北尾根−別山−真砂岳−富士ノ折立−大汝山−雄山−一の越山荘−室堂−バスにて美女平ーケーブルにて立山駅






◆9月29日(月) 二日目

 思ったよりよく寝られて一安心、天気も良さそうで、いよいよ早月尾根核心部、いったるぞー、新潟のおじいさんはもうすでに出発しています。それにしても元気です、オヤジはヨタヨタと朝の空気を満喫しながら登ります、段々険しく岩場が迫ります。烏帽子岩、シシ頭、などとゆう岩が現れ、クサリも本格的に登らないといけません、シンドイこっちゃ。

朝は又違った雰囲気です 劔を見上げる
天気はピーカン
よしいったるぞー
闘志が涌いてきます
この赤さの素晴らしさは
残念ながらオヤジの
バカチョンデジカメでは表現できません
カメラは関係ない(お前の撮影能力では無理!)
カッコええなあ〜自分のシルエットにうっとり
(あほかしょうもない写真とるな!)

 そうこうしているうちに上から、あの新潟のおじいさんが降りて来ました、いや〜マイッタ、ほんまにすごいです、早すぎます。そうなると、あのユニークなズボンもかっこよく見えます。オヤジは何とかクサリ場をしのいで劔の尾根との出合いにたどり着く頃に、あの小学4年の親子が上から降りて来ました。こちらもすごいですね〜、感心ばかりしているオヤジデス。

早月尾根のクサリ場は
たいがいこのアングルみたいです
実際は見た目ほど
たいした事はないですが
尾根出合です
5月は雪で判らない地点です

 やがてお馴染みの標識が現れ出合いに到着、山頂はもう直ぐです。天気は申し分ないピーカン、空の青さが目に痛いほどです。登り始めて3時間ぐらいでしょうか山頂に到着、初めてお社の全容を見ました。記念写真ももちろんお社の前で、結構前劔から登ってきている人で賑やかです。土日はもっと凄い事になっているのでしょう。みんなの話題は噴煙を上げる御嶽山です。目を転じれば富士山もきれいに見えます、こんなにハッキリ見えるのはオヤジは初めてです。360度全くガスらずにしばらく見惚れるオヤジです。

山頂はもう直ぐです
タテバイから上って来た人達が
多く見受けられます
こんなにハッキリと
富士山を山頂から見るのは初めてです
御嶽山の噴煙が見えます
あそこは今現在も大変な状況だろうな〜
と想像できます
前方の尖って見えるのが笠岳です
劔沢を見下ろします
中央に劔沢小屋が見えています
油絵を見るような気分ですがいかがでしょう
(みえへん、みえへん)

 さあボチボチ降りましょう。劔沢小屋が遙かに見えています。お馴染みヨコバイで、心配した行列もなくヨタヨタと下ります。平蔵のコルもなんだか感じが違います。目の前の雪のない前剣のクサリに取り付いて90度壁を登ります、こりゃ早月より厳しい壁やで、ボチボチ、ヨタヨタ、行きましょう。

こんなとこ下りるかい
冬より怖いがな
雪の無い平蔵谷
下部にはさすがにまだ雪渓が見えます

 目の前に今にも滑り落ちそうな岩が見えます。ふしぎやなあ〜接着剤で誰かひっつけたんかいなあ〜(なにしょうもない事ゆうてんのや)まあチョット余裕が出てきたんかいな〜ノロノロヨタヨタ、丁度昼頃に一服、劔に到着、よしラーメンタイムやリュックを下ろしていたら、「あーオジチャンこんにちは、又あったねー、あれー、ちがうかな〜、昨日雄山にいた人ちがうな〜、どこかで見てるね〜あれ〜」 なんかえらい気さくなおばちゃん(失礼)と、その知り合いか娘さんかの二人連れから声をかけられました。

前劔の90度クサリ場
左にクサリが見えますが恐ろしい
やっぱり早月より
こちらのほうが強烈みたいです
この岩が落ちないでいるのは
考えられないのですが

 これが又、中々のベテランさんで話が合ったとゆうか、面白い人で「若い時は5時間ぐらいで劔山荘から山頂往復したもんよ、でももうダメ、6時間でまだこんな所にいるのよ、あ〜歳はとりたくないわ」 「若い時は追い抜かれたら悔しくて、しんどくても意地で追い抜いたもんよ、それが今はハイどうぞどうぞ、だもんね〜」 オヤジ「いやそれは人間が出来たからです、体力の低下、歳のせいではないです」 「いや〜うまい事ゆうねーそやけどどこかでお会いしてるね〜」延々話が弾み「あかんこんなことしてたら、今日大日岳までいきたいのや」 「えーなんぼなんでも、そりゃ無理でしょう」「そやろか、まあとにかく行きます、面白かったわ、そやけどどこかであった気がするな〜」 今回の山歩きはオヤジ好みのなかなか個性豊かな人との出会いがあります。なんだかラーメン炊くタイミングがずれてしまい、行動食のカロリーメイトだけ食べてユックリ小屋に向かいます。

一服劔で、後ろは劔岳、ようあんなとこいってきたな〜
(だれでも行くのや、それよりお前又肥えてきたなあ、食べ過ぎや!)

 いつも向かい側から見ている劔山荘の敷地を通り、向かいの劔沢小屋に向かいます。劔沢も秋真っ盛りとゆう感じです。良い天気の中、ユックリ劔沢小屋に到着、周りに雪がない小屋に到着するのは初めてです。予め予約を入れておいたので、受付の見慣れない男の子(いくつぐらいかな〜高校生かな〜)にその旨を告げます。

こうゆう風景は高いところにいるのやな〜と
感じられてスキなんです
(そうそう煙と何とかは高いところに登りたがる)
いつも向かいの劔沢小屋から
見ている劔山荘です

 今回は残念ながら御主人と奥さんはたまたま下に所用で降りているとのことは、早月小屋で聞いていました。(なんで判るのや)(まあいろいろ関係が御座いまして)もちろん3代目新平さんががんばっておられました。「五月に長次郎にいかれたんですねー」と覚えていただいてました。

こちらは向かいの劔沢小屋
今晩お世話になります
劔沢小屋上部のため池に映る剣岳
5月では絶対見られない風景です

 夕食の準備前ユックリした時間、いろいろ小屋の話をきかせてもらいました。その後小屋の回りでヘタクソ写真を撮ります、なんせもう6回〜7回ぐらいはきているでしょうか、でも雪が無いと結うのは新鮮です。上部に小さなため池が出来て、逆さ槍ならぬ逆さ劔も見られて、満足満足小屋に戻ると7〜8人ぐらいの団体さんが到着して賑やかになって来ました。オヤジは1番目の食事にありつけました、しばし談話室でテレビなど観て、消灯前に山小屋七つ道具、耳栓、眠剤、目隠し着用、はいおやすみなさい。

嬉しかったのでもう一枚
(フンそれが素人のあさかさ?>*やゆうのんや)
やーまごやのともし火は
ほのかにあかりーて#〜ロマンチックやなあ〜
(あ〜気持ち悪いやっちゃな)

                             【洛西オヤジ記】