ディープ喜撰山 その2
喜撰山から天ケ瀬ダムを目指してみましたが・・・

 
喜撰山の三等三角点


2015.9.12(土) 晴れ 32℃ Ikomochi

コース:
宇治橋⇒志津川運動公園11:40〜神女神社12:05=12:15〜池尾川沿いに林道を登る〜喜撰山ダム畔13:35=13:40〜喜撰山山頂14:00〜林道三差路14:30〜林道仙郷山2号線へ〜14:50引き返して産廃場から林道仙郷山線を下る〜産廃場ゲート15:55〜志津川運動公園16:10⇒宇治橋へ








 Okaokaclub懇親会で長岡山人さんやおばさん隊のMさんに「喜撰山から天ケ瀬ダムに行く道がありますよ」と教えてもらい、喜撰山の続きをトライしたいのだが。

 今夏は老犬の介護(食事つくり、夜中もトイレ散歩、掃除洗濯)に加え他の犬も病院通いが続き、盆明けから夏バテで体調が戻らず山行も思うように行けず。9月になってやっと歩く気力が復活。

宇治川は増水中 志津川運動公園に駐輪

 味を占めた自転車で、天ケ瀬ダムから志津川バイパスを志津川運動公園に向かう。野球男児があげる元気な声を聴きながら駐車場に駐輪し、徒歩で神女神社を目指す。20分ほどで神社に到着。昼食休憩して、池尾川沿いの車道を歩く。

 最初の勾配がきつくて大汗を流すが、すぐになだらかな登りになり、渓流沿いの道を楽しみながら登る。今日も車や人に再々出くわし、バイクでぶらぶらしているおじさんと話すと、ここの風景が好きで毎週来るのだという。歩いている人にもまた会ったが、webサイトによるとここはジョギングコースでもあるらしい。静かな谷間の道は、密かに愛好家が多いのかもしれない。

神女神社 渓流沿いに歩く
アザミが咲く 石切り場跡
ススキがちらほら 古い道標がある
アキアカネが舞う 喜撰山の登山口

 のんびり歩いて1時間少しで喜撰山ダムの畔に着いた。アキアカネの群れが風に乗って舞っている。フェンス沿いの登山道からまっすぐに山頂を目指す。今日も誰もいない静かな三角点広場。見晴らしはない。山頂を乗り越して南に進むと、すぐに分岐に出る。喜撰法師洞の標識に沿って見に行くと、急斜面を下る道があった。

喜撰山山頂 喜撰洞へ分岐

 今日は洞にはいかず、分岐から南へと雑木林を一直線に下っていく。気持ち良い山中を進むと分岐があり、しっかりした小道が西へ下っているが、見送ってそのまま南へ進む。尾根の先端に出てブロックの階段を下ると、林道に出た。

歩きやすい山道を進む 三叉路の関電ゲート前に下る

 三叉路になっていて東側への道は関電の通用道でフェンスと門扉で厳重に閉じられている。西側へ下る道は志津川へつながっているのだろう。産業廃棄物処分場が林道の西側の谷間一帯に広がっていて、そこから飛んできたビニールや発泡スチロールなどの細かいゴミが木々に引っ掛かり美しい光景とは言い難い。早くここから離れよう。

 「林道仙郷山2号線起点」の標識が立っている林道も門扉で閉じられているが、扉の脇は人が通れるだけ空いているので、砂利道に進んだ。まだまだ真夏の暑さで、風の通らない林道は熱気がこもっている。今日は軽登山靴を履いてきたが、この間左足の第2指の付け根がずきずき痛むことが多くて、今朝も痛かった足指がさらにずきずきし始めた。

仙郷山林道2号線に進む 砂利道をとぼとぼ

 砂利道の林道は単調で、行けども行けどもそれらしい分岐はない。このまま天ケ瀬ダムまでどれくらい距離があるかも分からず、地形図にも道が書いてないから先行き不案内で不安。林道にもうんざりしてきて、進むべきか引き返すべきか悩みながらしばらく歩いたが、気持ちが後ろ向きだから足の痛みに気が入って退散した方がいい状態になった。

 20分ほど歩いたが引き返した。先ほどの三叉路から林道を西へ、廃棄処分場に向かって下って行く。すぐに東側の喜撰山から小道が下っていて、この道は先ほど山中で見かけた分岐の道につながっているのだろう。後日調べたら、この山道がかつての登り道であったようだ。

 廃棄処分場のフェンス沿いにアスファルト道をしばらく進むと、小さな谷あいに出る。谷間の道はひんやり涼しくて、仙郷という地名からもかつては気持ちの良い山道があったのだろうとしのばれる。さらさら流れる沢は気持ちよさそうだけれど、よく見ると泡ぶくがいっぱい浮いていて、上部の処分場から汚染物質が流れ込んでいるのだろうと残念な景色である。

宇治市産廃場を通って 仙郷谷のせせらぎ

 林道を1時間ほど歩くと、前方に門扉が見えた。この扉は産廃場が休みの土日は閉まっているらしい。ゲートの横の隙間を通り抜けると、そこは天ケ瀬森林公園への車道だった。そのまま坂道を志津川へ向かう。元気な子どもたちの声が聞こえて、出発地の志津川運動公園に出た。林道のゲートには「仙郷山林道起点」と表示があった。

産廃場道路のゲートに出る 天ケ瀬森林公園への車道

 今日は目的通りに歩けなかったが、あれこれ歩いてみて、このあたりの様子や地形がおぼろげに呑み込めた感がある。林道には横道や踏み跡があり、これもまた探索の楽しみになるだろう。

 歩いてみて、地理院地形図では仙郷山林道と2号線林道が実線でなく鎖線で表されていることも分かった。地図を見たとき最初は計画道路の表示かと考えていて、道の様子が理解できなかったのです。公園内道路の標示なのかもと思うが、理由は不明です。


                                    【 記: Ikomochi 】